本物の錆を着こなす。【ダッジ ダート】

セダン

ビンテージ

ダッジ

アメマガ2025年1月号

ダート

AMERICAN VINTAGE

ガレージジョーカー

千葉県

1960年に登場したダッジ・ダート。千葉県のガレージジョーカーには第3世代の65年型が在庫しているが、注目は車両の稀少性と共に、ボディ全体に広がる本物の錆。錆もまた大きな個性となる。

AMERICAN VINTAGE CAR HEAVEN -米国的旧車天国-


敢えてこの状態を維持し乗り続けたい

1965 DODGE DART

錆をペイントにより表現するエイジングは、千葉県銚子市のガレージジョーカーでも過去に行なっているため、このダッジ・ダートを見た瞬間、「ずいぶんリアルな錆を表現したもんだ」と素直に思った。がしかし、ボディ全体に広がる錆は全てがリアル。前オーナーが敢えてこの状態を維持して乗っていたようだ。そんなダートが、縁あってガレージジョーカーに辿り着いたというわけだ。

ダッジ・ダートが誕生したのは1960年。小型版フルサイズとして登場し、モデルチェンジを繰り返しながらボディサイズ&エンジンは徐々にコンパクト化。67年には大幅なフルモデルチェンジを行ない76年まで生産がされていたことから分かるように、当時のクライスラーのなかでは販売台数は上位にあった。

 

今回の65年型は、63~66年の第3世代。第4世代からはシンプルで直線的なデザインに変わっているだけに、ボディサイドの形状など個性的なデザインが特徴の世代だ。

稀少な今回の第3世代ダートだが、やはり気になるのはリアルエイジング。ボディ全体のフルレストアもありだが、ここまでの状態に至る歴史も「あり」と考え、この状態を維持するのをおススメしたい。ボディをクリアでコーティングし錆の進行を極力抑えることも可能なので、まずはガレージジョーカーに相談してみよう。

モデルチェンジ毎にボディサイズがコンパクトになっていったダート。今回の65年型4ドアセダンの全長は5005mm。第4世代となる67年型ではさらにコンパクト化。ともあれ注目はボディ全体のリアル錆。年々錆は進行していくが、ボディにクリアを吹くことで錆の進行を抑えることも可能なので、この状態を維持して乗ることもできる。また、ホイールやモール類など当時物が装着されているのも特筆で、ガレージジョーカーでは本国からより状態の良いパーツを取り寄せることもできる。

見た目の錆からは想像できないだろうが、現状でもエンジンは快調で、撮影のための移動は何の問題なし。搭載するエンジンはオリジナルの3.7ℓスラント6(直6)。他に4.5ℓ V8もラインナップ。エンジン関連のパーツは新品交換も可能なので、ボディは錆びてても中身はビカビカの新品にするのもありだ。

インテリアはオリジナルを維持するが、嬉しいことに社外エアコン付き。フロントベンチシートも大きなポイント。シートは破れや汚れも見られるが、補修・張り替えもガレージジョーカーの得意分野なので相談してみよう。


THANKS:GARAGE JOKER
TEL:0479-25-7740
HP:https://www.garage-joker.com


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン2025年1月号掲載


関連記事

RELATED


【1959y フォード フェアライン 500】これぞまさしくファミリーセダン 1950年代に思いを馳せる一台

カッコイイクルマである!それがコルベットの宿命

大きく張り出したフェンダーフレアと対照的に、ドアサイドが官能的にくびれたC3コルベット。様々なアメ車を扱うカーズスパークには、現在2台のコルベットが在庫している。

いつまでも走り続けていたい!ロックな人生にアメ車は不可欠

アメ車の魅力に引き込まれ、複数台所有する人も少なくない。でもマッスルカーばかり…と言う人はレアなケースだろう。

インパラ=ローライダーの常識を覆すモンスター!【シボレーインパラ】

59年モデルを筆頭に、60年代前半までのインパラといえばローライダーが主流。なので世間一般的にはそっちのイメージが強い。だが、その常識を覆すモンスター級のマッスルカーがここに!

【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。

 

最新記事


2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

2025/10/23

兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】

ステーションワゴン

SUV

リンカーン

クライスラー

25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!

2025/10/21

自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家

HOUSE

家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。

ランキング


2024/03/14

-フリースタイルで行こう- #32 浪漫を感じずにはいられない洋書の世界

コラム

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!