【1966 シボレー コルベア】空冷6気筒水平対向RRのマニアックモデル

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1960年から1969年まで製造されたコルベア。紹介する車両は1965年以降の第2世代モデルで、アメ車としては珍しく2.7Lの水平対向6気筒リアエンジンで後輪駆動のRR方式。一度乗るとその軽快な走りの虜になること必須。

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Calなアレンジで空冷VWテイストが漂う

'66 Chevrolet Corvair
(シボレー コルベア)

1960年代のアメ車といえばV8エンジンが王道、そんな中、空冷の水平対向6気筒エンジンをトランク部分に搭載して後輪駆動で走らせる、VWカルマンギアのようなビンテージモデルが紹介するコルベアだ。

 

実はこのデザイン、カルマンギアと同じイタリアのカロッツェリア・ギア社が担当。どことなく似ているのはその証と言える。また、ボディはデトロイトのフィッシャーボディ社が製造するなど、多国籍なルーツがマニアの心を虜にする。

今回紹介する個体は1965年以降の第2世代モデルとなり、フェイス周りの印象がファーストモデルと比較すると立体造形がシェイプされてスッキリした雰囲気。monzaのエンブレムなどルーツがイタリアであることを象徴しながらも、前後メッキバンパーなど当時のアメ車らしさを色濃く感じさせる、唯一無二の存在感が何よりの魅力だ。

さらにこちらの車両、この手のカスタムとしては珍しくBOYDSのビレットホイールをボトムスに取り入れている。しかもフロント205/50R16、リア245/50R16と後輪を太目にセッティングする辺りは確信犯。オレンジとホワイトトップのオールペイントも含めて、Calなテイストを存分に取り入れたアレンジも特筆物。西海岸やビーチ沿いで映えるコントラストや足もとのコーディネートは、カジュアルに嗜むようで実に好印象。

 

ちなみにコックピットに存在する、親指と人差し指で操作可能なミニチュアサイズなシフターも味わい深く、パーキングの存在しないNとサイドブレーキのみで駐車する必要最低限のギミックも面白い!

 

同年代のビンテージモデルが1000万円を下らないほどに価格が高騰するなか、その半値程度で狙えるってところも嬉しいポイント。欲しいと思って探しても中々良い個体に巡り合う機会もそうそうないので、このチャンスをお見逃しなく!

丸目4灯のフェイスにリア4灯丸テール、さらにアイアンバンパーとコルベットC2をかすかに匂わせるようなプレスラインが特徴的なコルベア。

リアエンジンの後輪駆動RR方式となり、給油口はフロントフェンダー部分にレイアウトされるという個性的なギミックが、マニア心をくすぐる。

80年代後半から90年代のトレンドであるBOYDSビレットホイールを、リアのみリム深めでセットするアレンジ。コルベアカスタムのお手本など存在しないだけに、ある意味カスタムカルチャーとしてはボーダーレスが正解かもしれない。

「ボンネットを開けたらそこがトランクだった!」と驚く。ポルシェやビートル、カルマンギアと同じくコルベアも同様のレイアウト。しかしボンネットが長い分、大容量のトランクスペースを確保する。

空冷水平対向6気筒エンジンの2.7ℓに2速パワーグライドATを組み合わせるパワートレイン。カルマンギアは4気筒で1.6ℓ程度なので、デザインこそ似ていてもその走りは別物。トルクフルというよりは軽快な走りで、乗り味も同年代のモデルとは別格の個性を誇る。現車は整備が行き届いており、アイドリングも終始安定していた。

ボディサイズはフルサイズに比べてコンパクトではあるが、RRレイアウトのメリットを生かした室内空間やドアの開口部は、見た目とは裏腹に広々している。

極小サイズのATシフトやサイの角のようなサイドブレーキなど、コルベアでしか味わえない個性的なアクセントも多数。アイボリーレザーインテリアの状態もクリーンコンディション。


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PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2026年6月号掲載


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