【1970 シボレー ノヴァ】小粋なノヴァとは対照的な454エンジンを搭載!
アメ車の中ではコンパクトな部類で、もっとも小さなエンジンでもV8・5.4ℓを搭載するシボレー・ノヴァ。ノーマルの面影をキープしつつ、走りを追求した仕様を東海カーズで絶賛販売中だ。
AMERICAN VINTAGE
足回りやブレーキまでバランス良くチューン
'70 CHEVROLET NOVA
小さなボディに大きなエンジンを載せたクルマ、というイメージが染み付いているノヴァ。もちろんフルサイズのアメ車と比較した場合の話であるが、全長4996×全幅1834mmというサイズは2代目のセルシオとほぼ同じ、と聞くと大きく印象が変わる。
とはいえ視覚的にはやはり小さく、それだけで「運転しやすそう」と思わせる安心感がある。もちろん見た目だけでなく、東海カーズのすべての在庫車両に言えることだが、エンジンは一発で始動。今回も「普通に乗れる仕様だから、河原まで行って撮影してきてね〜」とカーズの細井さんに言われたので、少々インプレッションも交えて紹介してみよう。

1970年型なので既に55年モノとなるが、内外装ともにしっかりリフレッシュを実施。エンジンラインナップは402ciまでだが、これを454ciにスワップしてモアパワーを実現している。もちろん最新モデルのようなレスポンスは期待できないが、動き出してしまえば意外なほどスムーズに心地よく加速してゆく。
スクエアなボディサイズや低く抑えられたボンネットのおかげで見切りは非常によく「確かに普通に乗れる」ことを実感。だがその鍵を握るのは、東海カーズが特注したオリジナルショックの恩恵が非常に大きいと言えるだろう。いくらハイパワーなエンジンを搭載しても、その力が確実に路面へと伝えられなければ意味がない。サスペンションには快適な乗り心地を実現するだけでなく、ノーズダイブやリアの沈み込みを抑えるなど、車両の姿勢を司る役目も担っているが、このノヴァは安定感も乗り心地も非常にハイレベルにまとめられているので、ヴィンテージマッスルを手に汗握りながら必死に運転するような苦労は皆無。ステアリンも非常に軽く、旧車の持つネガティブな印象はまったく感じられない。ブレーキ関係はマスターバックもパッドもノーマルで、ローターに変更しただけ。
「キチっと整備さえすれば、どんなクルマもこの程度の走りは可能だよ」といつものように細井さんは軽く話すが、その言葉は確かな技術とノウハウがあるから発せられると言えるだろう。

エクステリアはノーマルを維持しており、灯火類もハロゲンランプのまま。シンプルな佇まいで単なる古いクルマと思うかもしれないが、ボンピンを備えていることに気づけば、このノヴァがただならぬクルマだと分かるハズ。


ノーマルよりもややロアリングを実施して東海カーズオリジナルダンパーに変更。安定感と乗り心地を見事に両立させている。ブレーキ関係は基本的にノーマルで、フロントのローターのみドリルドスリットに交換している。タイヤは前後ともBFグッドリッチのラジアルT/Aを装着。フロントが225/60R15で、リアは235/60R15をセットし、エンジンの出力を確実にトラックに伝える。



454ciのV8にスワップしてモアパワーを追求。アルミラジエーター化&容量アップに加え、水回りのホースも強化済みだ。キャブレターはマグネッティマレリで、インテークマニホールドはエーデルブロックを組み合わせる。ブレーキのマスターバックはオリジナルのままだが、安心感のある踏み応え。なおバッテリーは重量バランスを考慮し、トランクに移設してキルスイッチも追加する。


車内はステアリング以外ほぼノーマルで、水温計や電圧計はなし。ボンネット上には、ポンティアックGTOを彷彿とさせるフードタコを追加し、視線移動を少なくしている。
THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン2026年6月号掲載
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