【SUVブームを牽引する存在】シボレータホとシボレーサバーバンが魅せるGMの兄弟車

SUV

シボレー

サバーバン

タホ

American Cars Best20

アメマガ2018年3月号

タフなフルサイズSUVの魅力!シボレー・タホとサバーバンの特徴を解説。共通のシャシーや部品を持ちながら、サイズの違いで荷室スペースに差が!さらに、GMCユーコンやキャデラックエスカレードとの比較や、最新モデルはアバンギャルドなデザインについてもフォーカス。
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CHEVROLET TAHOE/SUBURBAN(シボレータホ/サバーバン)1953-82y, 84y-


CHEVROLET TAHOE/SUBURBAN(シボレータホ/サバーバン) 

1953-82y, 84y-

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シボレーのフルサイズSUVにはそれぞれGMCブランドの兄弟車があり、それらを合わせただけでさまざまな選択肢がある。そのことがフルサイズSUVブームを支えてきたという面もあるし、その後のプレミアムSUVの展開にもつながったのである。

2015 Chevrolet Tahoe LTZ 2015 Chevrolet Tahoe LTZ 2015 Chevrolet Tahoe LTZ 5.3L V8

シボレーのフルサイズSUVとして日本でも人気の高いタホとサバーバンは、シャシーコンポーネンツや内外装パーツを共用した兄弟車である。違いはホイールベースと全長。2018年モデルの全長で比べると、タホが5179mm、サバーバンは5700mmなので、その差は521mm。

その分、サバーバンは室内の荷室スペースが広くなっている。両車とも3列シートを持つので乗車定員は同じだが、SUVとしての積載性が違うということだ。 なお、この2車にはGMの他ブランドにも兄弟車がある。タホの兄弟車としてGMCユーコン、ユーコン・デナーリ、キャデラック・エスカレードがあり、サバーバンの兄弟車としてはGMCユーコンXL、ユーコンXLデナーリ、キャデラック・エスカレードESVがある。

これらはブランド、デザイン&ディテール、装備内容などが異なるので価格も違うが、クルマ自体としての基本設計は同じと言えるものだ。シボレーとGMCのバリエーションについては、下に写真を並べたので参照してほしい。エスカレードについては別にページを設けたのでそちらをご参照いただきたい。ここからはタホを中心に話を進める。 タホ/サバーバンの現行モデルは2015年型から。

タホとしては第四世代、サバーバンとしては第十二世代となる。この食い違いは両車の成り立ちが異なるためで、次ページではもう少し詳しく解説する。現行型のフェイスは、世界的なデザイントレンドでもあるアバンギャルドな路線に沿ったものになっているのが特徴。

2018 Chevrolet Tahoe RST

2018年モデルで新たに追加されたのが、このページでメインの外観写真として使用したRST。タホとサバーバンの両方に設定されたもので、LTまたはプレミアをベースにクロームメッキの加飾を廃してスポーティなイメージを高め、ボウタイを始めとしたエンブレムはブラックで統一、フロントグリルもブラックとなる。ホイールもカスタムシルバーアクセント付きのブラックで22インチが装着される(標準のLTは18インチ、プレミアは20インチ)。

ここからはタホのみのオプションとなるが、RSTには420hpの6.2?V8エンジンと10速AT、マグネティックライドコントロールがセットになった「6.2?パフォーマンスパッケージ」が用意された。さらにオプションでボーラ製パフォーマンスエキゾーストシステム(7~10hpのパワーアップが見込める)、ブレンボ6ピストンフロントブレーキキットも用意されている。

RSTはラリー・ストリート・トラックの頭文字で、6.2?エンジンがタホに搭載可能となったのは今回が初めて。さらに10ATもカマロZL1に続いてシボレーブランドで2番目の採用となる。なお、兄弟車のGMCユーコンシリーズでは、2017年モデルで6.2?V8エンジンと10ATがラインナップされていた。やはりシボレーよりGMCの方が上級ブランドであるという位置付けは生きているのである。

アメ車は大きい方が良いというファン心理な根強いものがあるので、フルサイズSUVは今も多くのオーナーがいる。ただ日本人の経済状況もあって、国内の需要の中心は新車よりも中古車にある。現行モデルは今も珍しい存在であるのは間違いない。

2018 Tahoe Custom Edition 2018 Chevrolet Suburban 2015 GMC Yukon SLT 2017 GMC YukonXL SLT 2017 GMC Yukon XL Denali 2018 GMC Yukon Denali

2018 Chevrolet Tahoe RST 4WD Specifications
全長 5179㎜
全幅 2045㎜
全高 1890㎜
ホイールベース 2946㎜
トレッド 前 1745㎜/後 1744㎜
重量 2554kg
エンジンタイプ V8 OHV
総排気量 6.2?
内径×行程 103.25㎜× 92.0㎜
圧縮比 10.0 : 1
最高出力 420hp/ 5600rpm
最大トルク 63.6kg-m / 4100rpm
燃料供給装置 高圧直噴インジェクション
変速機 10AT
EPA燃費 市街地5.9㎞ /?/高速9.3㎞ /?
サスペンション前 ショートロングアーム・コイルスプリング
サスペンション後 5リンク・コイルスプリング
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後 ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ前後 P285/45R22

CHEVROLET TAHOE【シボレー・タホ】 Blazer 1969-94

Blazer 1969-94

タホの前身。GMCにはジミーという兄弟車があった。ブレイザーの時代からサバーバンのショートバージョンという位置付けは同じだったが、ブレイザーには2ドアしかなかった。1983年モデルからS-10ブレイザーが発売されたが、こちらはコンパクトSUVだった。

1st Generation 1995-99

1st Generation 1995-99、タホ、TAHOE

1992年型でモデルチェンジし、GMCジミーはユーコンと名前を変えたが、ブレイザーは94年型まで継続。1995年モデルになって4ドアが追加され、大ヒットする。この時に車名をタホと改めた。同時にS-10ブレイザーは単にブレイザーと名前を変えた。

3rd Generation 2007-14

3rd Generation 2007-14、タホ、TAHOE

10thサバーバンの次の世代にあたるタホがこれ。アメリカ本国でフルサイズSUVが売れに売れた時代で、潤沢な開発費を背景に、アメ車の機械としての信頼性が格段に向上した時期でもあった。

CHEVROLET SUBURBAN【シボレー・サバーバン】

1st Generation 1935-36、サバーバン、SUBURBAN

 1st Generation 1935-36

初代サバーバンは第二次世界大戦前に誕生した。2ドアのみではあったが当初から3列シートを採用しており、大人数を収容するための1 台として活用された。搭載エンジンは直6のみで、最高出力は60hpという記録が残っている。

8th Generation 1973-91

8th Generation 1973-91、サバーバン、SUBURBAN

この世代の後半は日本がバブルの時期でもあったため、サバーバンも一定の数が日本に輸入されるようになっていた。ただし正規輸入はヤナセによるブレイザーのみで、サバーバンはすべて並行輸入だった。搭載エンジンは5.7? V8が圧倒的に多かった。

10th Generation 2000-06

10th Generation 2000-06、サバーバン、SUBURBAN

日本でもまさにアメ車ブームと言えた時期のモデルがこれ。ただし価格の問題とデザイン的な好みの問題で、こちらよりも先代型の人気が高く、それは今に至るまで続いている。搭載エンジンは5.3? V8が主力となった。

CUSTOMIZED MODELS リフトアップ系

これまでに本誌を飾ったタホ/サバーバンのカスタマイズカーたちである。やはりフルサイズSUVはリフトアップするだけでもっと大きく見えるようになり、そこにボディワークやオーバーフェンダーなどのパーツ、ホイール&タイヤのアレンジを加えると数多のバリエーションが生まれることになる。乗って走っていて気分が良いのもリフトアップカスタムの大きなメリットである。

ローダウン系

SUVでも車高を下げるカスタムは大アリで、ベースがフルサイズになれば、見る人に大いなるインパクトを与えることも可能だ。スラムド(ボディの着地)にこだわるか、ボディカラーやペイントにこだわるか、最近はホイールのカラーリングだって自由にできるので、まさにカスタムはアイデア次第だ。フルサイズSUV はボディが大きいので、そこをどう使うかで仕上がりが大きく違ってくるのが楽しいところだ。


タホもサバーバンも、GMのトラックシャシーを使っていたのは共通していたが、そのコンセプトはまったく違うところからのスタートだった。 サバーバンはその名前が示すとおり、大家族がレジャーで郊外に出かけるための足となるべく造られた。大人数を乗せて当時の田舎道を行くには、頑丈なトラックのシャシーが適していた。ピックアップトラックにはオープンデッキではないクローズドボディのバンがあったが、これに荷物ではなく人を積むという発想からできたものだった。

一方のタホ(の前身のブレイザー)は、多くの人を乗せることなどまったく考えておらず、むしろ一人かせいぜい二人で乗って、アメリカの国土のほとんどを占めるオフロードを走って楽しむためのクルマとしてスタートした。だからかつては以前のジープのように幌屋根のコンバーチブルも用意されていた。こうした用途を考えても、耐久性の高いトラックのシャシーを使うのが適していた。

やがてアメリカ国内のレジャー市場が成熟してくると、サバーバンのユーザーとタホ(ブレイザー)のユーザーが近づいてきたのだった。その結果、もともとが同じフルサイズピックアップトラックのシャシーを使っていたこともあって、現在のようにこの2車も似たものになってきたというわけである。それでも、パーソナルに使うには限界に近いサイズを持っているため、この2車のファンはある程度のすみ分けができている。


http://www.chevrolet.com
■Text|アメ車MAGAZINE アメ車マガジン 2018年 3月号掲載

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