コルベットの2代目にあたる通称C2は、1963年から1967年に生産された紛うことなきクラシックカーだ 【SPEED RESEARCH】
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和歌山から東京へ。一気に走れる気持ちよさ!
クラシックカーだからといって、大事にしまい込むのはつまらない。スピードを乗せてガンガン走りこむ。クルマ好きならそれこそ理想。外装はできるだけオリジナルを残しながらも、機関部分は徹底的なレストアを施し、500km以上の距離も一気乗り!
1967y Chevrolet CORVETTE C2
コルベットの2代目にあたる通称C2は、1963年から1967年に生産された紛うことなきクラシックカーだ。コンディションの良い掘り出し物が見つかることは稀で、多くのコレクターにとって垂涎の存在になっている。
そうしたクラシックカーの価値を語る場合、オリジナルを残しているかどうかはしばしば議論の対象になるテーマだ。骨董品的価値を重視するコレクターはオリジナルであることにこだわる。一方、クルマの本質を「走る存在」だと捉える場合には現代風なアレンジやレストア、カスタムも歓迎される。どちらが正しいということもない、それぞれクルマをどう捉えるかによって、好きに選べば良いことだ。
クルマに対する優れた見識を持つショップの場合、そのどちらをも納得させる1台を仕上げることができる。具体的には、できるだけオリジナルの状態を残しつつ、しかし整備性や機能性には現代的なアレンジを施し、クルマとしてしっかり使えることを追求するスタンス。例えばスピードリサーチのような店が、それを可能とするショップである。
クラシックアメリカンでは、膨大な排気量でハイパフォーマンスを発揮するOHVエンジンが搭載されることがほとんどだ。現在の国産車やヨーロッパ車で多く使われるDOHCエンジンと比べれば、OHVエンジンは整備性が高く、簡単に言えば頑丈なエンジンだ。配線などの細かな調整を正しく行ないさえすれば、長く快適に動いてくれる特徴を持っているのだ。
一方、ブレーキや冷却系などはエンジンのパワーに見合っていない部分もあるため、そうした部分は現代風なアレンジをすれば良い。ラジエーターやオルタネーターの大容量化、電動ファンの追加など、オリジナルのテイストを残しながらも、できることはたくさんある。
クラシックアメリカンをどう楽しむかは、オーナーが好きに選べば良い。しかし普段使いができて、遠出もできるという性能は、クルマ一般に求められている価値でもある。
足回りの形式はストックのままだが、強化スプリングとKONIショックをインストールしてホットロッドらしい乗り味に仕立ててある。高速でも安定した走りを堪能できる。
![1967y Chevrolet CORVETTE C2 ラジエターの大容量化、電動ファン追加](/cms/amemaga/uploads/2016/03/B0V8643.jpg)
![1967y Chevrolet CORVETTE C2 デスビにイグナイターキット](/cms/amemaga/uploads/2016/03/B0V8647.jpg)
オリジナルの327エンジンに、ラジエターの大容量化、電動ファン追加、デスビにイグナイターキットでポイントレス化など、オリジナルの美味しいところを残しつつ、日本の道路事情でも安定した性能を発揮できるよう、弱点だった部分を徹底的に現代風にアレンジしてある。ハイパワーエンジンに合わせてレイトモデルコルベットの4輪ディスクブレーキを流用。
![1967y Chevrolet CORVETTE C2 シート](/cms/amemaga/uploads/2016/03/B0V8684.jpg)
![1967y Chevrolet CORVETTE C2 ブラウンでまとめられたインテリア](/cms/amemaga/uploads/2016/03/B0V8664.jpg)
エクステリアと共通のブラウンでまとめられたインテリアは、優れたコンディションを維持している。エアコンも装着しており、現代のクルマと変わらぬ快適性で運転を楽しめるのは嬉しいポイント。ステアリングはラック・アンド・ピニオンに変更されており、ステアリングの操作感を向上。文字通り、運転している感触を存分に味わえる仕上がり。
「走りたい!」という気持ちにさせてくれるくれるのもクルマ本来の魅力のひとつ。適切なレストアが施され、十分以上のパワーを発揮できるクラシックアメリカンならば、例えば和歌山から東京までの約550kmを走り切るのも苦ではない。
取材協力:SPEED RESEARCH
http://www.speedresearch.net/
Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01
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