【シボレー コルベット スティングレイ】走りのパフォーマンスを大幅強化した1965年モデル
1965y CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPE
BUBU横浜
アメリカンビンテージvol.01
走りのパフォーマンスを大幅強化した1965年モデル
1965y CHEVROLET CORVETTE STINGRAY COUPE
(シボレー コルベット スティングレイ クーペ)
シボレー・コルベット・スティングレイにとって、アメリカ車最速であることはもちろん、そのライバルはヨーロッパ車も念頭に置いておく必要があった。そのためより強力なエンジンとレースカー並みのブレーキを得たのが1965年モデルにおける最大のセールスポイントだった。そしてここからコルベットは世界標準となる。
1963年モデルとして華々しくデビューを飾ったシボレー・コルベット・スティングレイは、それまでのクラシカルなロードスターから一転してプロダクションレースの制覇を念頭に置いた硬派なスポーツカーへと変貌を遂げていた。それはボディ剛性に優れるクーペが存在したこと、そして最初から市販レーサーパッケージが用意されていたことからも理解できた。

そんなコルベット・スティングレイがさらにパフォーマンスをアップさせたのは1965年モデルからのことである。この年からそれまでは4輪ドラムだったブレーキが強靱な4ポットキャリパーを備えた4輪ベンチレーテッドディスクになったことは、ストリートはもとよりレースでの信頼性が一層向上したことを意味していた。
また従来は327ciのみだったエンジンバリエーションにマークIVビッグブロックの396ciが加わったのもこの年のことだった。425hpを発生していたこの396ciは、コルベット・スティングレイにとってSCCAプロダクションレースにおける宿命のライバルだったシェルビー・コブラの新型427に対する回答でもあった。
こうしシボレー・コルベットはアメリカ車はもとより世界を代表するハードでスパルタンなスポーツカーとしての道を突き進んでいくこととなった。それは1960年代を通じて変わることはなかった。今回紹介している327ci/365hpのL76ユニット搭載モデル。ストリート&ワインディングにおいて、ほぼ最強の座にあったことは間違いない。



レザーのバケットシート、まさにコクピットという名がふさわしいダッシュボードと視認性に優れたゲージ類、そして操作性の良いステアリング。スポーツカーとして必要なモノを全て備え、かつ余計なモノは何ひとつ存在しない職人の仕事場のようである。

最大出力365hpを発生していたオプションコードL76ユニット。この上位にはフューエルインジェクションのL84ユニットがあったが、既に旧式化の兆しが見えていたこともあり、時代はコンベンショナルなシングル4バレルキャブへと回帰しようとしていた。

リバースロックが付いたスティックシフトこそは、コルベットにおけるホンキの仕様の証でもあった。マンシー製のM20 4速マニュアルトランスミッションが使われていたのである。

マグスタイルのホイールキャップがこのクルマのキャラクターに似合っている。奥にセットされていたのが4輪ベンチレーテッドディスクブレーキ。

初期型のスプリットリアウインドウは個性的ではあったものの後方視界に問題があったため、ワンピースタイプへと改められている。
問合せ:BUBU横浜
HP:https://www.bubu.co.jp/
Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01
最新記事
2025/10/30
【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち
MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場
2025/10/28
夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】
一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!
2025/10/23
兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】
25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!
2025/10/21
自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家
家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。









