C1500が小さく見えるほどの巨体!フルサイズボディも難なく積載可能【GMC SIERRA 3500HD ROLLBACK TRUCK】

ピックアップトラック

GMC

シエラ 3500HD ロールバックトラック

東海カーズ

C3500

アメリカ的“働くクルマ”がカッコイイ!!

オーバーフェンダー

XENON

シエラ

愛知県

シエラ 3500HD

アメマガ2020年12月号

1996 GMC SIERRA 3500HD ROLLBACK TRUCK

アメリカ的“働くクルマ”がカッコイイ!!


1996 GMC SIERRA 3500HD ROLLBACK TRUCK

アメ車のフルサイズトラックは、用途に応じ様々な仕様が設定されている。例えばGMの場合、スタンダードでSUVとしても使える1500から、消防車や今回紹介する積載車にカスタムされる3500まで、実に様々。今回は、その名の通りヘビーデューティな使い方をするカーズのキャリアカーを紹介しよう。

アメ車に映える積車ならアメリカントラック一択!

アメリカンビンテージを豊富に取り揃える東海カーズ。古いクルマは壊れるという先入観を多くの人が持つが、カーズでクルマを購入したほぼ全員が「カーズで買ったクルマは壊れないですよ」と話す。確かに納車前に徹底的に走り、寿命を迎えた消耗部品を交換。予防整備にかなり力を入れているからだが、そうは言っても半世紀以上前に製造されたクルマ。絶対に壊れない!という保証はない。そのため、ユーザーをサポートするためにキャリアカーは必須アイテム。「アメ車なんだからアメ車のキャリアカーに載せたらカッコイイじゃない! もちろん国産の積車はあるけれど、イイのがあったから買っちゃった♪」と、いつもの軽い調子で話す細井さん。

1996 GMC シエラ 3500HD ロールバックトラック

全長は約9mで、全幅は2m41cm。フルサイズのアメ車もこれなら楽々載せられますよね? と聞くと「大きさは申し分ないけど、そもそも構造的に今時じゃないから、とにかくクルマを載せづらいし、降ろしにくい。シャコタンも無理だし、ビックリするぐらい運転しにくく燃費も2km/ℓ。他のアメ車屋さんに「やめときな~」と言われた理由が良くわかったよ、とあっけらかんと話す。フラットなクラシカルタイプをいずれは購入し、ショーカーを乗せたいが、とりあえず今回は第一段階ということで3500を購入したそうだ。

 

前述した通り、ベース車両はC3500。エンジンはガソリンの454を搭載。マッスルカーのような走りは絶対無理だが、太いトルクのおかげで重いアメ車を積んでも軽々と走らせられるが燃費もかなり悪く、運転するのはそれなりに大変だ。デッキ部分のビルダーはvulcanで、スタンダードはスチール製だが、今回の車両はハイグレード仕様なので、ステンレスとなっている。ノーマルはグレードによってオーバーフェンダーの有無があるが、スタイルとハンドリングを考慮し、XENONのオーバーフェンダーを装着し、ワイドタイヤを装着。トレーラーを牽引するわけではないがここまでワイドなので、デューリーミラーを標準装備。もちろんキビンの上にマーカーが追加され、デッキの前方には作業時に使用するワーニングランプも備わる。

1996 GMC シエラ 3500HD ロールバックトラック

「カッコはいいけど基本的に造りが古いから、とにかく使いにくいね。リモコンは付いていないし、ウインチも装備されているけど、ちゃんと使えるようにするには手直しが必要。あとはやっぱり遊鷹さんに頼んでお絵かきしてもらおうかな(笑)」と、すでに妄想は全開中! きっとカーズらしい姿にお色直しが施されて、そのうちまた誌面を飾ってくれるだろう。

大きい(大きすぎる!?)けどアメ車を載せるには最適なサイズ

1996 GMC SIERRA 3500HD ROLLBACK TRUCK

1996 GMC シエラ 3500HD ロールバックトラック

搭載するエンジンは7.4ℓの454ガソリンエンジン。1996年型のC3500は角2灯のヘッドライトだが、少々クラシカルな年代にフェイスリフト。ルーフにはデューリマーカーを、デッキ部分の先端にはワーニングランプを装備。全幅は2.41mとなるので、デューリーと同じワイドミラーを装備。

_N6I4589_N6I4476

オリジナルのインパネは直線基調で、シートもヘッドレストがないベンチシート。これはすべてサバーバンの物に入れ替えており、乗用車的な雰囲気に改めることで快適な操作性を実現。とはいえそれでも乗りにくいそうだ。フロントフェンダーはXENONを装着し、245/70R19.5を装着。ちなみにリアタイヤも同サイズを装着しているが、もちろんダブルタイヤとなる。

_N6I4793_N6I4757_N6I4737

ラダーフレームの中央に燃料タンクが備わるが、燃料キャップの側にガソリンの警告シールを追加。前後ともサスペンションはリーフリジッドとなるが、リアはメインリーフだけでなくサブリーフも備わる。ちなみにデッキ部分に載せられているC1500はオマケで購入。同じトーチレッドでペイントされているので、これはこれでアリなスタイルだ。

_N6I4564_N6I4559_N6I4553

ウインチはラムゼイを装着。デッキの両サイド下にはコントロールボックスが備わり小物入れも装備。だが最近の積車はベッド部分をリモコンで操作できるのが当たり前で、シャコタンを載せるならフルフラットが必須。各部の手直しが必要だが、使いやすくするために必要な改良と言える。


Tokai Cars【東海カーズ】

TEL:0533-86-8890


★ PHOTO:浅井岳男
★ TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

最新記事


2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2025/11/04

【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典

イベントレポート

FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)

2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

ランキング


2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2024/12/31

【FORD F-150 LIGHTNING】公道は走行できないですがビジネスのために投入!

ピックアップトラック

フォード

チャレンジャー専門店のラグジ・島澤社長から「F-150のライトニングを、ディスプレイ用として購入したお客様がいますよ」と連絡が。展示するためのクルマってどういうこと? とモヤモヤしながら取材に向かった。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger