GROOVY70's ニッチでレアな過渡期にあった「ラストアイアン」1973y CHEVROLET CORVETTE【SPEED RESEARCH】

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数回のマイナーチェンジを受けながらも長期に渡りラインナップされたC3コルベット(68~82年型)は、スチール製バンパーが採用されていた最後の世代とあって、そのC3コルベット前期を総称して「アイアンバンパー」の愛称で呼ばれている。


1973 CHEVROLET CORVETTE

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アメリカを代表するスポーツカーとして、誰もが知る存在のコルベット。7世代に渡り、現在でも不動の人気を誇るアイドル的存在。そんな歴代コルベットにおいて1973年型は、その年1年限りのリリースとなった過度期の70年代を象徴するニッチでレアな存在だ!

フロントはファイバーリアはアイアンというマニアックな73年型C3

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コルベットは、歴史の長さを誇るモデルなだけに、他の車種以上に、C1、C2といった具合に、世代で呼ばれる。その中でも、数回のマイナーチェンジを受けながらも長期に渡りラインナップされたC 3(68~82年型)は、スチール製バンパーが採用されていた最後の世代とあって、そのC3前期を総称して「アイアンバンパー」の愛称で呼ばれている。


大概の場合、68から72年型までを連想されるようだが、実際にアイアンバンパーが採用された最終型は、ここでフィーチャーする73年型。知らない人からすると、リアバンパーだけがスチール製で、フロントがそうではないことに違和感を持つかもしれないが、紛れもなくオリジナルのデザイン。


これは、保安基準の強化に対応したもので、73年型の1年間のみのラインナップだったのだ。中古市場に安価で出回った時期にはフロントまわりをそれ以前のいわゆるアイアンに変更するケースも珍しくなく、その存在はよりニッチになっていった。実際に好みの分かれるデザインではあるが、これこそ過度期の70年代ならではの時代性の象徴とも言える。


2シーターのオープンスポーツとして誕生したコルベットのコンバーチブルは、ラインナップから外された75年型の4629台に次いで、この73年型も僅か4943台しか出荷されなかった。つまり、一般的にレア車として知られているモデルよりも希少な存在といえるのだ。


この個体は、ノーズ先端部が別体パーツで構成されるストックに対して、ワンピース構造によってよりスタイリッシュなエックラー製ノーズを装着。エンジンも最大級かつハイパフォーマンスの4 5 4ci、L S ‐6でアップグレードしたマッスルな仕様だ。

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リアまわりだけを見ると、紛れもなく“アイアンバンパー”ながら、スリットのないシンプルなデザインに変更されたフロントフェンダー後部のダクトの形状と、砲弾型のレーシングミラーで73年型であることが識別できる。フロントバンパーのみスチール製を廃止し、樹脂製のボディと一体型となるが、68年から受け継がれたグラマラスなシルエットが生かされて、よりシンプルでモダンな印象となる。

この個体は、サイドマフラー仕様のため、後方排気のスタンダード車に対し、リアバンパー下部に穴が無くスッキリとしている。クーペ以上にコンバーチブルの方がロングノーズっぷりや、スティングレイの名に見合ったコークボトルなシルエットが際立っているが、出荷台数は5000台にも満たない希少な存在。ビッグブロック454の搭載に合わせて、フードもハイライズのタイプに変更。

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この個体には、73年型では本来設定されなかったビッグブロック454ci(7.4ℓ)を搭載。454エンジンは、70年から76年までのインターミディやフルサイズ車に採用された70年代を象徴するビッグブロック。そこにはスタンダードから完全なレース用まで様々な仕様が存在する。

70年型コルベットで設定された454が390hp仕様のLS-5なのに対し、これには450hpを発揮するといわれる、カタログモデルには設定のなかった特別仕様のLS-6スペックの454を搭載している。

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フロントがダブルウィッシュボーン、リアがトレーリングアームの前後共に独立懸架の足回りは、基本的にC2から受け継がれている。ショックやサスはコルベットに特化したアフターマーケットブランドのVBP(Vette Brakes and Products)社製でアップグレードしている。車高スタンスやスペックも含め、基本的にストックに準じた仕様。

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最近ではあまり見かけなくなった、センターライン社の“チャンプ500”ホイールが、今見ると新鮮で、この固体の雰囲気にマッチしている。タイヤは前後共BFG社製。ビッグトルクを伝えるリアタイヤには、ドラッグラジアル、GフォースT/A(275/50/15)を採用。

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一見するとストック然としながらも、社外製の大型タコメーターの追加、センターコンソールの化粧パネルをウッドにアレンジ。そして、ハイスペックのエンジンを搭載するスポーツカーなだけに、この時代のストックではホールド製に乏しいシートは、バケットシートの名門レカロ社製に変更している。

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1973年という時代からして、ストックで搭載された350エンジンは、200hp程度。約1.5tの車重からすれば必要にして十分ではあるが、スポーツカーとしては決して誇れるものではない。その点、この個体は、GMビッグブロックの中でもトップクラスのポテンシャルを誇る、454ciのLS-6仕様でアップグレード。このエンジンの搭載によって、カタログモデルに比べて車重が100kgほど嵩むとはいえ、最高出力は倍以上なうえ巨大なトルクによって乗り味はまったくの別もの。

そのあり余るトルクを路面に伝えるべく、リアタイヤにはドラッグラジアルを装着。マッスカー級のポテンシャルを持ちながらも、回転域の低い大排気量なだけに、ストリートを軽く流しても気持ち良いのだ。


■Special Thanks:SPEED RESEARCH (http://www.speedresearch.net/)
■Text & Photos|アメ車MAGAZINE


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