「スティングレイ」らしさに溢れた、もっとも美しいコルベット

オープン

ビンテージ

シボレー

アメマガ2019年12月号

スティングレイ

オートレイド

The Golden Age 60's-70's

コルベット

C3コルベット

1969 Chevrolet Corvette

The Golden Age 60’s-70’s 黄金期のモデルたち


1969 Chevrolet Corvette

歴代コルベットの中でも、最も疾走感に溢れるシャープなフォルムが魅力のC3アイアン・コンバーチブル。オーナーはスティングレイのネーミングが復活した69年型にこだわって入手。

グラマラスなボディシルエットが魅力的なC3

アメリカを代表するスポーツモデルとして8世代目に突入し、ミッドシップへと進化を遂げたコルベット。性能を追求すれば、最新が優れているとはいえ、アイアンバンパー世代最終のサード初期は、コンセプトモデルである「マコシャークⅡ」の激しくシャープなスタイリングを受け継いで、最もスティングレイらしさに溢れて魅力的。C2がエイをモチーフにしていたのに対し、C3初期はより凶暴なシャークを連想させるスタイリングが特徴的。モデルチェンジを受けて第3世代となった68年型の時点では、「Stingray」のネーミングは外されていたが、69年型では「Stingray」の表記に変更した上で復活している。

 

クーペが初めてラインナップに加わったC2のクーペは、エイを連想させるボーテテールが特徴的だったのに対し、C3ではほぼ垂直のリアガラスによるダックテールとなり、Tトップも加わった。当時のスポーツカーのトレンドが反映された魅力的なデザインだが、コンバーチブルのオープン時こそ、コークボトルラインによるグラマラスなボディシルエットの美しさが強調される。

 

この個体のオーナーは、コンバーチブルが好みで、これまでにも様々なコンバーチブルを乗り継いでいる。このスティングレイも、コンバーチブルありきのチョイス。アイアンを求めるうえで、フロントフェンダー後部のスリットが縦型4連装であることと、「スティングレイ」のネーミングを条件と認め、69年型に限定された。ドライブするときも、ガレージに駐車時も、オープン状態がデフォルトなのだそうである。

1969 Chevrolet Corvette、1969 シボレー コルベット スティングレイ

ポップオフ式のドアハンドルや、格納式ワイパーなど、特有のディテールによって、グラマラスなコークボトルラインの美しさが際立つC3コルベット。サイドマフラーの装着によって、全体の重心が低い印象となっている。

1969 Chevrolet Corvette、1969 シボレー コルベット スティングレイ0S7A0294_00001

白いボディとのコントラストが映えるレッドのインテリは、サンバイザーからステアリングコラム&ホーンボタンに至るまで、同色で統一されている。

伝統の横置きリアリーフは、社外のモノリーフにアップグレード。ホイールは72年型からの流用。「マコシャークⅡ」にも通じるデザインでもあり馴染んでいる。タイヤは、おなじみのBFGラジアルT/A(F:235/60R15、R:255/60R15)。

搭載エンジンは、それまでの327に変わって、標準エンジンとして設定された350。トランスミッションは3速ATのTH350。ちなみに、69年型は、ビッグブロック(427)が設定された最終。当時のGMは、フルサイズ以外で400ci以上の大排気量エンジンが設定されたのはコルベット のみ。


Special Thanks ◆ Auto Raid

TEL:0766-52-8830
HP:http://www.auto-raid.com/


Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 12月号掲載


最新記事


2025/10/21

自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家

HOUSE

家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。

2025/10/16

名称を変更して3回目となるAME★JAM開催!【AME★JAM vol.3】

イベントレポート

AME★JAM MARCHE vol.3
American fun jamboree
18th May 2025
ウラレナ向かい駐車場

2025/10/14

【TDI-Tuning】サブコンを装着することでパフォーマンスと燃費が向上!

チューニング

ショップ

アメ車は燃費を気にしていては乗れないクルマだとしても、良くなる方法があるのであれば試してみて損はない。さらにパフォーマンスアップするとなればなおさらだ。TDIチューニングがもたらす恩恵は百利あって一害なし。

2025/10/09

【2012 シボレーサバーバンLT】走りを楽しむなら 6ATモデルを狙え!

SUV

シボレー

ハマー・H2を主軸に高品質なアメ車を長年販売する埼玉県のSIC。今回、在庫車で注目したのが12年型のシボレー・サバーバン。07年から登場した第10世代のモデルだが、10年型以降はミッションが6ATになるなど走行性能がブラッシュアップされているため、より走りを楽しむことができるモデルとして狙い目だ。

ランキング


2025/10/16

名称を変更して3回目となるAME★JAM開催!【AME★JAM vol.3】

イベントレポート

AME★JAM MARCHE vol.3
American fun jamboree
18th May 2025
ウラレナ向かい駐車場

2023/02/02

1年間の限定だが、デュランゴにもヘルキャットが登場!

SUV

ダッジ

2015年に登場した、究極のチャレンジャー「ヘルキャット」。デビュー当初はチャレンジャーだけの称号と思われていたが、その後チャージャーにもヘルキャットが出現。そして1年間の限定だが、デュランゴにもヘルキャットが登場し、日本に上陸した!

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】