純血を残すアメリカン・レーシング【C1コルベット / C2コルベット】

アメリカン・レーシングの代名詞であるコルベット。その初代と二代目、いわゆるC1とC2のオリジナルモデルが、静岡県のicorporationに鎮座している。どちらもショップオーナーである鈴木氏が、現地コレクターから買い付けた逸品で、オリジナルにこだわった内容が見どころだ。
1958 CHEVROLET CORVETTE C1
1965 CHEVROLET CORVETTE StingRay C2
アメリカン・レーシングの代名詞であるコルベット 。その初代と二代目、いわゆるC1とC2のオリジナルモデルが、静岡県のicorporationに鎮座している。どちらもショップオーナーである鈴木氏が、現地コレクターから買い付けた逸品で、オリジナルにこだわった内容が見どころだ。
アメリカンに限らずビンテージ車の楽しみ方には、大きく二種類が考えられる。オリジナルであることを大切にし、古ければ古いほど価値が高いと考えるような、コレクションとしての楽しみ方。そしてもうひとつが、ビンテージであることを適度に残しながらも、実用性を加味した現代風なアレンジを施す楽しみ方。どちらが正解とは言えない、どちらも趣味のあり方として素敵なものだ。
オリジナルを追求する、純血を好む派にとって大切なことは、そのクラシックカーが本当にオリジナルを維持しているかどうかという、本質の部分だ。そうしたクルマを扱うショップに求められるのは、仕入れの段階でクルマの本質を見極めることができる見識。正しい知識と価値への理解。静岡のi corporationは、そんなチカラを持つショップのひとつである。
1958 CHEVROLET CORVETTE C1
初代であるC1の生産年は1953年から1962年。頻繁にモデルチェンジが繰り返されており、年によって受ける印象が異なるのが特徴だ。写真の1台は1958年型、アメリカで2オーナーによって大切にされてきた。オリジナルにこだわった状態が維持されており、細部に至るまで純血を保っている、滅多にない極上の逸品である。


オールド・アメリカンの良さをそのまま残す内装。自動車史の教科書に載っていそうなOHV エンジン。写真のC1コルベット は、どこを見てもため息が出るほどの美しいコンディションを保つ。
1965 CHEVROLET CORVETTE StingRay C2
1963年から1967年にかけて生産されたC2は、スティングレイ(StingRay)の名が付けられたモデル。写真の1台は1965年型、多くても3オーナーまでの範囲で、コレクターの手により大切にされてきたものだ。そのコンディションは目を見張るもので、ボディ底面に至るまでクリーンな状態が維持されサビは見当たらない。


エンジンなど機関部分やインテリアもクリーンな状態に維持されており、乾燥した地域で屋根の下、大切に保管されてきた素性が見て取れる。美術品としての価値さえありそうなコンディション。
■問合せ:i corporation
http://i-corporation1982.com/
Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01
最新記事

2025/02/17
【XTREME-J XJ07】コンケイブスタイルで魅せる タフさとエレガントさの両立
日本で初めてビードロックテイストのデザインを採用したのが、MLJが展開するブランド「XTREME-J」である。

2025/02/14
インパラ=ローライダーの常識を覆すモンスター!【シボレーインパラ】
59年モデルを筆頭に、60年代前半までのインパラといえばローライダーが主流。なので世間一般的にはそっちのイメージが強い。だが、その常識を覆すモンスター級のマッスルカーがここに!