世田谷ベースの影響を受けてガレージライフを実現!
アメ車を購入してハーレーを手に入れて、それを綺麗に維持していきたいとの思いから始まったガレージライフ!
いかにもアメリカンガレージ的ではない 秘密基地感が魅力
American Cars & Garage Life
MY GARAGE STYLE FILE.03
当初は飾り気のない自宅ガレージだったが、アメ車を購入してハーレーを手に入れて、それを綺麗に維持していきたいとの思いから始まったガレージライフ! ここを拠点に第二の人生が始まる…。
年式を感じさせない、美しさに磨きを掛ける
大阪府豊中市、都心部からのアクセスも良い住宅街に、まるで秘密基地かの如くひっそりとガレージライフを楽しむ小畑さん。グーグルマップに教えてもらった住所を打ち込んでクルマを走らせるも高級住宅街へ迷い込み、到着した際は本当にここにアメリカンなガレージがあるのか? と疑心暗鬼になった筆者は、思わす電話で連絡した。
「目的地には到着しているのですが見当たらなくて…」と話すと目の前のシャッターが開く。と同時に極上ボディーの1998ハーレーと磨き上げられたカマロが現れた。シャッターゲートから中へ斜面になっていて、ゲートが閉まっているとおそらく誰に気づかれることもないであろう外観。
これぞ秘密基地と言わずに何と例えるだろう。と到着するや否や良い意味で期待を裏切られた筆者。聞くところによると撮影車両はコブラを購入する予定がエンジン到着に手違いがあって、偶然ショップに在庫してあった69年型カマロを購入したというセカンドカー。残念ながら撮影時は横浜のロッドモータースに預けていたデーモンの方が大本命との話。
もちろんファミリーカーとしては別に国産ミニバンを所有しており、どちらも小畑さんのコレクションとして大切に保管されている代物である。60年代、70年代と手の掛かる二台をどちらも極上コンディションで所有するなんて、実に羨ましい。
何か事を起こすのに、年齢なんて関係ない! 男は永遠の少年
ところで本題のガレージを拝見させていただくと、ウッドを側面にあしらってアメリカンなプレートをさりげなく飾るに留めた控えめな雰囲気。スペースがあれば飾りたくなっても可笑しくはないが、60歳を控えた小畑さんにとってあまりにガチャガチャと飾り過ぎるインテリアは好みではない。
どちらかと言えば落ち着いたシンプルで大人な空間のガレージに徹しているのが印象的。そんな中で目についたのが、一般的なオーナーとは思えないレベルの磨き道具。実は小畑さん、この夏からガレージを拠点にデントリペア、ポリッシュ、ガラスコーティングを主とするビジネスに挑戦するという。
欧州車のアルマイト錆の除去からバイクのポリッシュ、凹んだタンクのデントリペアなどを手掛けていくとのこと。新車時から20年が経過したとは思えない極上のハーレーは、そのデモンストレーションとして日夜磨き上げている。
アメリカ映画が好きで、世田谷ベースに影響を受け、気が付けば自宅ガレージがアメリカンに。そしてそれを磨きぬくことに魅了されてショップを開業するまでに至るプロセス。年式を感じさせないのはクルマのみならずオーナーも然り。男を磨いてクルマも磨いてこそ一流と言えるのだ。

ウッドを基調に落ち着いた雰囲気のガレージは、アメリカンなサインプレートをさりげなく装飾。ダクトがむき出しの換気扇も無機質で味がある。専用ラックで二台保管してある自転車も雰囲気の良いオブジェに。生活感をあまり出さないのが好印象。

ガレージには一通りの工具がツールボックスに収まり、それとは別に業者レベルの磨きアイテムがズラリ。デントリペアやコーティングのスクールも受講しており間もなく開業との話。

Mobile:050-5329-9731 Mail: info@tmgarage.jp
1971 Dodge Demon

所有歴8年で死ぬまで手放さないと決めているデーモン。ショックやマフラーをワンオフ物に変更しつつも、LEDテールと元のウィンカーを切り替え可能にするなど、オリジナルから遠ざけない様に考慮しながら各部をカスタム。

1969 Chevrolet Camaro

アメリカンレーシングのホイールにワンオフのサスに換装しつつも、当時らしさを色濃く残したオリジナル重視のカスタム。SSのどことなくファニーなフェイスに淡いブルーのボディカラーも好印象。
ファニーなルックスとは裏腹に、ハイカムを組んで走りに徹したチューンを施すエンジン。クーラー管を利用してガソリンが沸騰しない様に夏場のオーバーヒート対策を施工。その他、ラジエターファンを3つ設置しており、一つはオート、残りの2つは夏と冬で切り替えられる様に車内にスイッチを設置している。
世田谷ベースファンである小畑さん。ステアリングはもちろん所さん仕様で、インテリアも必要最小限に手を加えるにとどめている。デーモンを含めカスタムやメンテナンスはすべて大阪から横浜のロッドモータースへ持ち込んでいるとのこと。

1998 HarleyDavidson FXDL

ローライダー、エボリューションエンジンの最終モデルとなる98年型FXDL。ハンドルやマフラー、ウィンカーにオーリンズサスペンションと手を加えつつオリジナルを重視。鏡面レベルのタンクを見れば磨きのテクニックがいかに高度かが伝わってくる。

■Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2018年 9月号掲載
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