今回も深谷にあるシャフトにてメンテナンス。パワステ以外にも問題発覚!

メンテナンス

マスタングGT

アメマガ2019年2月号

マスタングスプーキー

SHAFT

『マスタングスプーキー』パワステシリンダーの交換の巻


No MUSTANG No Life!


MUSTANG SPOOKY【マスタングスプーキー】

今度はパワーステアリングが利かなくなった…

パワステシリンダーの交換の巻

2018年9月号以来、久しぶりの「マスタングスプーキー」である。それはすなわち、ここ最近サブロー号にトラブルがなかったということも言えるのだ。でも、ちゃんとネタを提供してくれる優しいサブローちゃん、今度はパワーステアリングが利かなくなってしまいました。ってなわけで、今回もSHAFTにてトラブルシューティングしていただいたのだ。

エンジンは調子良いけど地味な所にトラブル発生


もう夏前のことになるが、エンジン調整を行ない、そしてアライメント調整も行なったことでゴキゲンなマッスルカーとなった編集部サブロー号。ここ最近はトラブルもなく快適なビンテージカーライフをエンジョイしていたのだが、しばらくしてガレージの床を見てみると、サブローがお漏らししていた…。


どうやらパワステオイルが漏れてしまっていたようで、パワーステアリングが利かなくなってしまった。重ステ状態で乗っていてもよかったのだが、パワステ機構のあるクルマを重ステ状態で乗り続けると様々な部分に問題を生じるとの指摘を受け、今回も深谷にあるシャフトにてメンテナンスをしていただくことに。どうやらパワステ以外にも問題発覚!
 

最近ゴキゲンだったので、普通にサブロー号をその日もドライブしようと思ったらパワステオイルが漏れてしまっていた。エンジンルームを見るとポンプ付近にパワステオイルらしき液体が飛び散っていた。すなわちポンプに負荷がかかりオイルが飛散したと思われる。そこで、どこから漏れているのかを検証するためにパワステオイルを注入。古いクルマの場合は細かい指定がないのでATF(オートマフルード)で代用できる。すると下回りから漏れが…。


シャフトには、マスタング社製のダイナモメーターというハイテクマシンをはじめ、ジリオーニ3Dアライメントテスターも導入している。今回はそんなハイテクマシンは使わずに代表の栗原さんの目でサブロー号の状態をメンテナンスしていただいた。

色々見ていくとパワステポンプには異常はなく、パワーステアリングシリンダーからオイルが漏れていることが判明。このパーツは数年前にも交換しているが、そのときは中古品を使用したため、今回パーツの寿命がきたということだろう。

サブロー号は1968年型なので、67-70用パワーステアリングシリンダーの新品に交換することになった。シリンダー以外にホースから漏れることもあるので要チェックなのである。



今回のパワステオイル漏れの原因は劣化したパワーステアリングシリンダーであることが判明したので、新しいものに交換することに。取り外してみるとシリンダー本体の可動部(ピストンが動く部分)からオイルが漏れていた。分解することはできなかったが、シリンダーの何かが劣化しているようだ。ゴムホースもボロボロになっていたので交換時期だったのは間違いない。
 

新しいパワステシリンダーに交換する。交換作業自体は難しい作業ではないが、下回りのことだけにリフトがないと作業は困難なのでDIYではなく、プロショップで行なうのがベターだ。
 

パワーステアリングオイルを注入。古いクルマの場合は細かい指定がないのでATFで代用できるとのこと。液体に色がついているのは何が漏れたのか判別しやすくするためなのだ。
 

ついでにトランスミッションオイルをチェックすると、なんと半分以下になっていた! 下回りがべったりしていたのは、そのせいだった。オイルもドロドロだったので交換時期だった。
 


サブローは4MTなので、シフトの動きが良くなるというマイクロロン・コンパウンド90をトランスミッションオイルと一緒に注入した。それなりに高価だが効果もバツグン。


作業を終え、早速試乗する。まずマイクロロンのMTオイル添加剤の効果なのか、今まで入りにくかったセカンドギヤがスコスコ入るようになった。まぁMTオイルが半分しか入ってなくて汚れまくっていたのだからメンテすれば良くなるのは当たり前なのだが。

それを抜きにしてもミッションが入りやすいので運転がスムース。そしてパワステが利くようになったのでコーナリングも快適に。これでしばらくは楽しくドライブすることができそうだ(嬉)。

1968 FORD MUSTANG

1968 FORD MUSTANG

初号機:サブロー号

イジリー木村の初号機「サブロー号」。1968年型のマスタングGTだがシェルビーGT500ルックになっているのが特徴。390ビッグブロックエンジンを搭載したれっきとしたマッスルカーなのだ。
 

1976 FORD MUSTANG Ⅱ

弐号機:ブシロー号

1976 FORD MUSTANG Ⅱ

弐号機の「ブシロー号」は1976年型のマスタングⅡ。自走できるようにはなったが、不人気車の宿命か、パーツが入手困難につきレストア作業はなかなか進んでいない、もうダメかも…。
 

イジリー木村


アメ車マガジン編集部一のヲタク。異常なまでに物欲が強く、モノへのこだわりも人一倍。現在の目標はアベンジャーズのメンバーになること…キャプテンアメリカの本気のシールドをゲットしたので宇宙人との闘いには準備万端…という痛いナイスミドルである。

完璧なセッティングをしたいならSHAFTへ行け!

今回もサブロー号のメンテナンスをしていただいた「シャフト」には、3Dアライメントテスターの他に、マスタング社製シャシーダイナモメーターを完備。これは、2輪、3輪、4輪の車両のパワー、トルク、スピードを測定でき、前輪駆動、後輪駆動に加え、4輪駆動車にも対応。専用アプリケーションで運用し、測定できる最高出力は3000hp!!! 

最高速度は2WDで300km/h(190mph) 、AWDで240km/h(150mph)。設置場所の気温や湿度に機械を合わせてから使用、付属する各種のセンサーには補正機能があり、測定器として極めて正確、安定したデータを得られようになっている。

またあらゆるメーカーと年式、モデル別に車重や空力特性(エアロダイナミクス)などのデータを集積。すなわちダイナモメーターでエンジン、そして3Dアライメントテスターで足回りの調整を行なえる。走りに関する二つの重要なファクターを完璧にセッティングできるというわけだ。


SHAFT Tuning Laboratory

SHAFT Tuning Laboratory
location◆埼玉県深谷市上柴町東3-16-14 柴崎8番倉庫
phone◆048-501-7893 URL◆http://shaft-labo.jp/
営業時間◆10:00~19:00  定休日◆月曜日
SHAFT Tuning Laboratory、
撮影:能勢博史
アメ車マガジン 2019年 2月号掲載


関連記事

RELATED


走りのスペシャルティショップのシャフトにて、アライメント調整を行う。

走りのスペシャルティショップのSHAFTにて、アライメント調整をお願いすることにしたのだ。

SHAFTにて、シャシーダイナモメーターでマスタングの状態をチェック

根本的な原因を究明すべく、以前もチェックしてもらったSHAFTにて、シャシーダイナモメーターでサブロー号の状態をチェックしてもらい、何が悪いのかを診断・改善していただくことにした。

カスタムもメンテも納車前にお得に実施!【ウイングオート】

愛知県清須市に位置するウイングオート。アメ車を中心とした老舗のプロショップであり、車両販売のみならず、カスタムや整備に関しても強いところ。そのウイングオートが、マスタングに関する新しいサービスメニューを開始した。

ブレーキトラブルの代表例である「フェード現象」もしくは「べーパーロック現象」【REFRESH PROJECT】

猛暑を何とか切り抜けたものの、そのダメージを蓄積していたみたい…

最強のガラスコーティングでフロントガラスを防御!【デュランゴの挑戦 Vol.76】

高硬度のガラスコーティング「BEACONコーティング」

 

最新記事


2024/10/07

アメ車の偏見を払拭し、本当に好きなクルマに乗る【クライスラー300】

セダン

クライスラー

ユーチューブチャンネルをきっかけにジェットシティを訪れたブラジル人のオーナーさんは、アメ車は欲しいが維持費などに不安があり、国産車のカスタムを依頼する予定だった。しかしジェットシティとの対話から、本当に好きなクルマに乗ることを決断する。

2024/10/05

走りを楽しむCHALLENGER OWNER 続々CARBOXに集結中!!

クーペ

ダッジ

アメ車を長く乗る秘訣として、「走ることを楽しむ」ためのスタイルを優先する広島のカーボックス。それに共感するオーナーは年々増加し、競い合うように上を目指している。そんなチャレンジャーオーナー達の撮影会を開始!

2024/10/04

正しいトラックの使い方とは 何たるかを地で行くスタイル!【1977y シボレーC-10】

ピックアップトラック

シボレー

希少価値は年々高まり、コンディションの良い個体は高値で取引されるシボレー・C-10。しかしそんな情勢には目もくれず、モデルイヤー相応に、むしろちょっと老けて見えるくらいヤレた77年型のC-10を軽トラ感覚で乗りこなすスターキーズハンバーガー店主の日常に密着。

2024/10/03

【シェルビーF150スーパースネーク】より低くオンロードに特化したスーパースネーク

ピックアップトラック

フォード

ハイパフォーマンストラックと言うジャンルを築いた、フォード・SVTラプター。そしてフォードは、そのラプターをも凌駕するシェルビー・F150スーパースネークを登場させた。最高出力は、なんと770馬力。並みのスポーツカーでは太刀打ちできない加速を備えた、まさにシェルビーの名に相応しいモデルとなっている。

ランキング


2024/10/07

アメ車の偏見を払拭し、本当に好きなクルマに乗る【クライスラー300】

セダン

クライスラー

ユーチューブチャンネルをきっかけにジェットシティを訪れたブラジル人のオーナーさんは、アメ車は欲しいが維持費などに不安があり、国産車のカスタムを依頼する予定だった。しかしジェットシティとの対話から、本当に好きなクルマに乗ることを決断する。

2021/10/13

ライバル達が生産終了するなかエクスプレスは今も現役販売される

バン

シボレー

2017 Chevrolet Express 2500 LONG EXPLORER CONVERSION

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger