上質、かつ流麗なプレミアムセダン 2019 CADILLAC CTS

NEW MODEL IMPRESSION 2019 CADILLAC CTS
2019 CADILLAC CTS
NEW MODEL IMPRESSION毎年2月に行なわれる、JAIA(日本自動車輸入組合)主催の、輸入車一斉試乗会。その年の輸入車シーンを占う意味で、本誌・アメ車マガジンも積極的に参加しているが、さて、2019年、アメ車の動向はどうだろう? 気になるあのクルマは? さあ、乗りまくるぜ!
エレガントな雰囲気のラグジュアリーセダン
元々はキャデラックのエントリーモデルとしてデビューした「CTS」だが、コンパクトモデルである「ATS」の登場により、ミディアムクラスに昇格。日本の道路でも扱いやすいボディサイズと、エレガントなフォルム、そしてフロントグリルに誇らしげに輝くエンブレムによって、スノッブなユーザーの獲得に成功。
現行モデルは2013年に2014年モデルがデビュー、2017年にはマイナーチェンジが実施され、フロントグリルをより力強く洗練されたデザインへと変更している。日本仕様のグレード構成は「プレミアム」のみ。パワートレーンは2.0ℓ直4ターボ+8速AT+AWDで、上質かつ安定感の高い走りを実現する。
装備は車内の温度を検知して連動するオートマチックシートヒーターやオートマチッヒーテッドステアリングなど、冬向けの機能が印象的だ。走りはそつなく、快適性を提供してくれる。エンジンは気持ちよく吹け上がり、軽快なハンドリングとともに、ワインディングなどが楽しいセダンだ。
左ハンドルのみの設定だが、ボディサイズも大き過ぎず、女性にこそ乗ってほしい、そんな感想を持つ。
安全性についてはエマージェンシーブレーキやアダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストなど、先進的なものは一通り網羅。
センサーが危険を感知するとシート内蔵のバイブレーターが振動してアラートするセーフティアラートドライバーシートは、 こちらのページのエスカレード も含め、 キャデラック 共通の装備だ。そのエレガントさ、ちょっとアメ車っぽくないが、 キャデラック なら納得なのだ。
パワーユニットは2.0ℓ直4直噴インタークーラーターボ。小排気量ながら276ps&40.8kg-mを発揮する。ドライブトレーンは8速AT+AWD。マグネティックライドコントロールやブレンボブレーキなど、走りの機能も豪華。
エンジンフードには彫刻のようなラインが刻まれ、キャデラックのアイデンティティともいえる横スリットグリルとの絶妙なバランスを見せる。
タイヤはP245/40R18という快適性とスポーツ性を両立したブランドを採用、ホイールもオリジナルデザイン。
熟練のクラフツマンシップにより丹念に仕上げられるインテリア。シートはセミアニリン、またはソレイルケイセルのフルレザー張りを採用。エアコンはトライゾーン仕様。
GM JAPAN
TEL:0120-711-276
URL:https://www.gmjapan.co.jp
■Photo:浅井岳男
■ Text:高坂義信
アメ車マガジン 2019年 5月号掲載
最新記事

2023/09/29
アメ車と、仲間と戯れる、最高の空間を手に入れた夫婦
夫婦でそれぞれクルマを所有しているのは珍しいことではないけれど、それが共にアメ車となれば話は別。さらにガレージ、アメ車が10台以上止められる広い敷地、これはもうアメ車乗りの理想形が詰まっている!

2023/09/28
汚して使い倒してこそが、トラック(シルバラード)の正当な乗り方!
アメ車のことはまったく知らなくても、乗り出したことでどっぷりとハマるなんていうパターンはよくある。紹介する小野さんもそのひとりで、シルバラードに乗り出してからは充実したアメ車ライフを過ごしている。

2023/09/27
やっぱりGMが好きなので、迷わずシルバラードを選ぶ
それがいつのことか、どこだったのかまったく思い出せないが、街を走るアメ車の四駆を見て「カッコイイ!」と思った三河さん。その刷り込みが非常に強く残っていたことで、今にして思えばそれがアメ車ライフの始まりと言える。

2023/09/26
【グランドワゴニア / ラングラールビコン】392ciのV8を搭載する、正反対なキャラクター!
ここ数年、アメ車にもエンジンのダウンサイジング化の波が押し寄せている。だが、そんな時代の流れに抗うかのように登場した、ラングラールビコン392とグランドワゴニア。エンジンこそ同じだが、まったく異なる2台を紹介しよう。