一度は諦めかけたが夢を追いかけ理想の家に辿り着く

某ハウスメーカーでサーファーズハウスの建築を目指していたが、理想の形を追い求めていくと建築費用は膨れ上がっていった。現実を知り諦めかけたが、インスタで見たハウスメーカーにダメもとで電話すると…。再び理想の住宅計画が動き出す!
Let’s AMERICAN HOME
ライフスタイルに合わせ柔軟にデザイン変更
約10年前「戸建てのマイホーム」の夢を見ながら、アパート住まいで新婚生活をスタートした山本さん夫婦。そして6年前、戸建てマイホーム計画は動き出す。建売りではなく、「自分たちの個性」を重視した注文住宅が理想だったため、まず向かったのは全国的に有名なハウスメーカーの住宅展示場。様々なデザインの住宅が並ぶなか、特に気になったのはカタログに掲載されていたサーファーズハウス。夫婦共に音楽やファッションなどアメリカンカルチャーが好きだったこともあり、見た瞬間に「ここで楽しく暮らすイメージが沸いた」そうだ。
その後調べたのは、サーファーズハウスで暮らす人たちのこと。インスタには色んなサーファーズハウスが掲載され、そこで楽しく暮らす人たちが溢れていた。そして、その中でも特に目を引いた住宅デザインの写真を保存し、先日訪問したハウスメーカーの担当者に見せ「こんなデザインにしたい」と伝えていく。そのハウスメーカーと打ち合わせは着実に進行し、部屋の間取りまで完成。しかし問題が起きたのは、細かい要望の案を出したとき。「ここはこうしたいと伝えると、『それは〇〇万円頂きます』が積み重なっていき、結果的に当初伝えた予算から遥かにオーバーしていったんです」。その報告を受け「注文住宅ってこんなにお金が必要なんだ」と現実を知り、夫婦のマイホーム計画は振出しに戻る。
現実を突きつけられた山本さんだが、諦めきれなかったのは「サーファーズハウスで家族が楽しく暮らす姿」。そこで思い出したのが、インスタで見て写真を保存したサーファーズハウスのこと。「この住宅はどこで建てたのだろう?」。気になり調べてみると、同じ愛知県にあるジェネラルアメリカンホームというハウスメーカー。「きっと高いだろうけど、ダメもとで」連絡を取り、社長の杉山さんと初対面。するとそこで語られたのは「予算は、二人が無理せず出来る範囲で頑張っていこう。僕らも一緒に頑張って楽しい家を作るから」。杉山さんからその言葉を聞いて、泣きそうになるぐらい嬉しかったと二人は当時を振り返る。先に訪問したハウスメーカーでこんな家にする予定だったこと、それに対して予算がどんどん加算されたことを話すと、ジェネラルはオーナーの要望を取り入れた上で、予算の範囲内で建築デザインすることを伝えられる。
<br>もう一つ嬉しかったのは、土地探しのレスポンスの速さ。先のハウスメーカーは、山本さんが条件の合う土地を見つけその旨を連絡しても返事は翌日以降で、当然営業時間外は音信不通。それで売却済みになってしまった土地もあったという。片やジェネラルは返信は秒速で、土地探しも様々な地主さんに交渉を持ちかけてくれた。
取得した土地は、見晴らしの良い立地の170坪。2024年1月に完成した住宅は、山本さんの絶対条件であったインガレージも備わる3LDK。そして、建築中に山本さんに内緒で奥様がゴールデンドゥードルの愛犬オピーを迎え入れたことにより、駐車スペースをドッグランに変更もされている。山本さんの絶対条件はインガレージだが、奥様の要望は多岐にわたる。その要望の根幹は「アパート暮らしで手間と感じた家事の払拭」。料理好きであるため広めのフラットキッチンとパントリー。洗濯物を折りたたまずに収納できるファミリークローゼットをダイニングに配置し、洗濯乾燥も時短優先でガス式となる。
住宅の基本カラーはホワイトでまとめ、ポイントとなる部分にはティファニーブルー(ダイニング天井など)やイエロー(インガレージドアなど)をアクセントとして取り入れる。ジェネラルといえば遊び心ある壁紙だが、リビング一面にボタニカル柄を入れ、サニタリールームは南国のホテルをイメージしてデザイン。その中でも山本さんの拘りは、1階のトイレ。本人曰く「海賊船」をイメージしてデザインしたようだが、インスパイアされたのは昔通っていたガールズバー(笑)。他にも寝室や子供部屋の一面はヘリンボーン柄で統一もされている。
建築中に愛犬を迎え入れことにより、当初の図面から急遽変更となったのは階段下の「ペットルーム」。実はジェネラル側からの提案によるもので、もちろんこれも追加料金不要。こうしたオーナーのライフスタイルを考慮し設計をギリギリで提案・変更してくれるのもジェネラルの魅力で、これには夫婦も本当に驚いたそうだ。
完全自由設計だけに、どうするかは本人たち次第。「コンセントの位置など細かい部分も決して疎かにせず、納得するまで検討すれば、完成後の住宅は不満も無くなります。オープンハウス通いは必須ですね」と語る山本さん。愛犬・オピーはもちろん、お腹に居る子供も、この住宅は大満足に違いない。
毎日がストレスフリーの住宅
アパート暮らしで手間と感じた家事を極力排除
アパート暮らしの際に手間と感じていたのが、洗濯物を畳んで各自の場所に収納すること。その手間を省くため、住宅の中心にファミリークローゼットを配置して、乾いた洗濯物は畳むことなく全てここに収納させている。各スペースを仕切る段差も排除し、お掃除は掃除ロボットにお任せだ。ダイニング天井のティファニーブルーも大きなアクセント。


奥様が一番拘ったキッチン周り。料理好きであるため出来る限り広く、フラットタイプを選択。当初の計画では独立型のアイランドキッチンだったが、パントリーの広さを優先し、コンロ側の導線を止めてパントリーのスペースを拡充させた。
恒例の壁紙選びは大変だが楽しさがいっぱい!
南国の高級リゾートホテルをテーマにサニタリールームはデザインされ、そのテーマに合わせて壁色も選択。また、洗濯乾燥機は奥様の強い要望で超速乾燥ができるガス式。山本さんが一番の遊び心を取り入れた1階のトイレは、海賊船をイメージしてデザインされた。
建築中に愛犬が仲間入りし、ジェネラルがペットルームを提案


建築中に山本家に加わった愛犬オピー。それを聞いたジェネラルが、階段下収納スペースをオピーの部屋に改良できることを提案。工事の手間が増えるにも関わらず、追加費用を取ることなく作業を進行してくれたジェネラルに「感謝でいっぱい」と語る山本さん。


ホワイトを基調としながら、ティファニーブルーやイエローの2色をガレージドアや郵便ポストなどに取り入れる。デザインはサファーズハウスとなり、当初は平屋建てを検討したが、土地の関係上2階建てに変更。
当初はカーポートの設計だったが、建築中に愛犬が家族となりドッグランに変更。カバードポーチの柵も開閉できるようにするなど、オーナーのライフスタイルに合わせてジェネラルが構造変更。こうした柔軟な対応も大きな魅力だ。


建築する上で山本さんの絶対条件だったのがインガレージ。クルマイジリが日課とあって、ガレージ内には工具機器類がビッシリ。学生時代からアメリカンカルチャーに染まり、愛車としてアメ車が欲しいところだが、大の四駆好きで極上のランクル80を見付け即決。奥様はアメ車購入に反対ではないものの、「その辺はよく考えてください」と釘をさす。
OWNER:山本さん
★間取り……3LDK
★土地……170坪
★完成……2024年1月
★ジェネラルアメリカンホームを知ったきっかけは?
インスタグラム
[リアルアメリカの住宅を建築デザインするハウスメーカー]
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン2025年1月号掲載
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