ワイスピのリアル・ドミニクになるべくチャージャーをゲット!
VINTAGE MOPAR FANATICS
1968 DODGE CHARGER
1968 DODGE CHARGER
矍鑠たるビンテージ・モパー
VINTAGE MOPAR FANATICS
フォードもいい、GMもいい、しかし、もっとも「アメ車らしく」、エキゾチックなのはMOPARだろう。コアなファンの多いMOPARだが、今回は矍鑠(かくしゃく)としている…年月が経っても元気に凛としている「ビンテージ・モパー」にスポットを当てることにした。一度ハマってしまったら逃れることのできない、魅力的なMOPARの世界へようこそ。ボディビルダーとして活躍する酒井さんがマッスルカーに興味を持ったのは、映画:ワイルドスピードがキッカケ。ドミニクが劇中でワイルドに乗りこなす姿に惚れ込んだのが始まり。そのドミニクに負けず劣らずの上腕二頭筋で、ビンテージモパーを巧みに乗りこなす姿は圧巻!
マッチョの相棒はマッスルカー!!
映画「ワイルドスピード」でヴィン・ディーゼルが演じる登場人物ドミニク・トレッド。その圧巻のカーアクションや格闘シーンでの圧倒的な強さ、そしてファミリーを愛する魅力に満ちたキャラクターに惹かれるワイスピファンは多い。そのドミニクが劇中で乗りこなしているのが同年代の
チャージャー
。
父親の形見として受け継ぎ、ブライアンとのレースで大破、メガマックスでは黒からグレーに変わって、スカイミッションではオフロードカスタムを施した チャージャー も登場。シリーズを辿って行くとドミニク× チャージャー のシーンはいつも刺激的で印象に深く残るモノばかりだ。
そこに大きく影響を受けて、「ドミニクになりたい!」と、1968年型のチャージャーを探していた矢先に見つけたのが現在の愛車である。しかし3児のパパとしてファミリーを愛するが故、見つけて即決とはいかず、雑誌で目星を付けるも断念。その後、二年が経過して購入資金や保管場所、家族の理解も整った上で再び目星を付けた個体を探してみると、当時のまま在庫していた。
「これは運命!」と言わんばかりに購入に至った。しかし、クルマに興味を持つお年頃の長男、次男の反応も上々…とはならず、セカンドカーとして所有する国産ミニバンの方が快適! と家族に言われているとか。それでも将来的には、ビンテージマッスルの
チャージャー
が家にあることの素晴らしいさを知るのに、それほどの時間は必要はないはずだ。
古いクルマにありがちなドアの下がりやチリ合わせの狂いもほとんどなく、室内保管で雨天走行は可能な限り行なわない管理の徹底から、非常に状態の良い個体。オリジナルの良さを維持していきたいとの方針から、ボディビルダーをモチーフにした自身の似顔絵ステッカーを貼る程度でカスタムとは無縁。
383ciを3速ATで操る感覚は、シフトチェンジのタイミングに最初は戸惑いを覚えるものの、小刻みにシフトしていく現代のモパーとは異なる味わい深さがある。MOPAR PERFOMANCEのヘッドカバーやエアクリーナー、A/Cリフレッシュなど、一通り手を加えられている。
黒基調のインテリアに、センターコンソールのメタルな質感、そこに一際存在感を高めるシフトノブが鎮座。当時物のカーラジオがストックされており、デジタルな装飾品を一切使わない拘りが、60年代のビンテージ・モパーを色濃く感じさせてくれる。
大阪で特殊ナット、ネジを取り扱う仕事をする傍ら、ボディビルダーとして活動する酒井さん。2014年、キングオブフィジーク準優勝、2016年には大阪クラス別で3位を勝ち取るなど、その肉体美はお墨付。仕事にトレーニングに、家族サービスにとチャージャーに費やせる時間は限られるが、これからも共にグッドコンディション&パフォーマンスを維持しながら、時を刻んで行きたいと語ってくれた。
STARKEY'S
Phone:06-6537-9110
URL:https://www.starkeys-ilf.com/
Photo & Text ◆ Akira Ishii
アメ車マガジン 2019年 6月号掲載
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