ワイルドスピードに登場するドミニクの愛車として若者世代にも一躍メジャーモデルとなったダッジ・チャージャー

古き良き時代のアメ車としてのボディ造型が色濃く反映された初代モデル。改めてその姿を目にすると、優雅で落ち着いたプロポーションと、時代を象徴するインテリアの虜となる。半世紀の時を経て色褪せない魅力に迫る。
半世紀を超えて愛すべきはモパーマッスルの第一世代
THE VINTAGE
時代を象徴するドライブフィールが黄金時代へと誘う
1966 Dodge Charger
ワイルドスピードに登場するドミニクの愛車として若者世代にも一躍メジャーモデルとなったダッジ・チャージャー。ここ数年は68年から70年代のモデルで一千万円を超えるプライスも珍しくなく価格は上昇傾向だ。撮影車両は劇中モデルではなく1966年型の初代モデル。
ヘッドライトの両サイドマーカー部分までが一体となり、エンブレムも異なる。さらに内装のセンターコンソールが後部座席まで繋がるレイアウトとなっているのが特徴。テールレンズ一つとっても端から端まで一連点灯する、アメ車黄金時代の匂いが随所から感じ取れる名車だ。
この個体は極端に手は加えられておらず、5スポークのイーグルホイールにラジアルT/Aのホワイトレターを履かせつつ、フルオリジナルのインテリアを程度の良い状態で半世紀維持してきた価値ある一台。一度運転席へ座りイグニッションを捻ると心地良い383のトルクフルなサウンド共に鼓動の様な振動が大きく細いステアリングから感じ取れる。その感覚はまさに、懐かしのカセットテープやレコード盤で聴く青春時代の名曲を聴いた時のフラッシュバックに近い物がある。還暦を超えた世代にしてみるとこのクルマが若かりし頃のほろ苦い?いやスィートな青春時代を呼び覚ますキッカケになるハズだ。
どれだけテクノロジーが進化してもバックトゥーザフューチャーの様にタイムスリップすることは不可能だと言われる昨今、それに一番近い感覚は当時のままのスタイルで公道を走らせるビンテージカーなのかもしれない。時間には限りがある。最後の愛車として一生モノとして手に入れる時がくれば、迷わずバーニーズへお迎えに行って欲しい。
リトラのヘッドライトと言えばコルベットのイメージだが、この時代はビュイックのリビエラ然り、グリル造型にヘッドライトを収納して魅せるケースが珍しくなかった。フロントフェイスのみならずリアテール周りもリアフェンダーからリアエンド部分までの造型が個性的で、テールの点灯パターンもエモーショナルな装いとなる。
ホイールはオリジナルではなく、5スポークのイーグルアロイ15インチにBFグッドリッチラジアルT/Aのホワイトレターを組み合わせる。
搭載するエンジンは383cu.inの6276cc V8。フロントディスクブレーキ、マスターバック、SUMMITキャブなどひと通り手を入れており、安心と信頼のGM認定サービスファクトリーで点検整備や納車後のメンテナンスまで安心して任せられるところも、創業65年の老舗バーニーズの魅力だ。




アンティークな4連のメーターパネルはトリムの立体造形など当時のインテリアデザインを象徴する精巧な作りで細い大径のステアリングが当時を知る者には懐かしく、若者には新鮮に映る。シートの状態や天井、内貼りの状態もグッドコンディションで半世紀以上前の車とは思えない美しさ。


66年の初代モデル最大の特徴が後部座席のシートアレンジ。センターコンソールからラゲッジスペースまでストレートにつながるレイアウトとして、背もたれを前に倒せば完全フラットに。コンソール部分を起こせばアームレストになってゆったり快適にくつろぐこともできる。こうした当時ならではの贅を尽くした装備も魅力。
BERNESE【バーニーズ】
TEL:059-227-6365
HP:http://bernese.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年9月号掲載
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過去に2010年型カマロSS、そして2011年型カマロSS コンバーチブルの2台を乗り継いだ、カマロ愛が凄まじいMANAMIさん。そんな彼女がZ28のRS顔に惚れ込んで探すこと5年。ようやく手に入れた個体は、北海道でリアルにドラッグレースに参戦していた本物のレースカーだった!