ワイルドスピードに登場するドミニクの愛車として若者世代にも一躍メジャーモデルとなったダッジ・チャージャー

クーペ

ビンテージ

ダッジ

アメマガ2022年9月号

THE VINTAGE

チャージャー

バーニーズ

古き良き時代のアメ車としてのボディ造型が色濃く反映された初代モデル。改めてその姿を目にすると、優雅で落ち着いたプロポーションと、時代を象徴するインテリアの虜となる。半世紀の時を経て色褪せない魅力に迫る。

半世紀を超えて愛すべきはモパーマッスルの第一世代

THE VINTAGE


時代を象徴するドライブフィールが黄金時代へと誘う

1966 Dodge Charger

ワイルドスピードに登場するドミニクの愛車として若者世代にも一躍メジャーモデルとなったダッジ・チャージャー。ここ数年は68年から70年代のモデルで一千万円を超えるプライスも珍しくなく価格は上昇傾向だ。撮影車両は劇中モデルではなく1966年型の初代モデル。

ヘッドライトの両サイドマーカー部分までが一体となり、エンブレムも異なる。さらに内装のセンターコンソールが後部座席まで繋がるレイアウトとなっているのが特徴。テールレンズ一つとっても端から端まで一連点灯する、アメ車黄金時代の匂いが随所から感じ取れる名車だ。

この個体は極端に手は加えられておらず、5スポークのイーグルホイールにラジアルT/Aのホワイトレターを履かせつつ、フルオリジナルのインテリアを程度の良い状態で半世紀維持してきた価値ある一台。一度運転席へ座りイグニッションを捻ると心地良い383のトルクフルなサウンド共に鼓動の様な振動が大きく細いステアリングから感じ取れる。その感覚はまさに、懐かしのカセットテープやレコード盤で聴く青春時代の名曲を聴いた時のフラッシュバックに近い物がある。還暦を超えた世代にしてみるとこのクルマが若かりし頃のほろ苦い?いやスィートな青春時代を呼び覚ますキッカケになるハズだ。

どれだけテクノロジーが進化してもバックトゥーザフューチャーの様にタイムスリップすることは不可能だと言われる昨今、それに一番近い感覚は当時のままのスタイルで公道を走らせるビンテージカーなのかもしれない。時間には限りがある。最後の愛車として一生モノとして手に入れる時がくれば、迷わずバーニーズへお迎えに行って欲しい。

リトラのヘッドライトと言えばコルベットのイメージだが、この時代はビュイックのリビエラ然り、グリル造型にヘッドライトを収納して魅せるケースが珍しくなかった。フロントフェイスのみならずリアテール周りもリアフェンダーからリアエンド部分までの造型が個性的で、テールの点灯パターンもエモーショナルな装いとなる。

ホイールはオリジナルではなく、5スポークのイーグルアロイ15インチにBFグッドリッチラジアルT/Aのホワイトレターを組み合わせる。

搭載するエンジンは383cu.inの6276cc V8。フロントディスクブレーキ、マスターバック、SUMMITキャブなどひと通り手を入れており、安心と信頼のGM認定サービスファクトリーで点検整備や納車後のメンテナンスまで安心して任せられるところも、創業65年の老舗バーニーズの魅力だ。

アンティークな4連のメーターパネルはトリムの立体造形など当時のインテリアデザインを象徴する精巧な作りで細い大径のステアリングが当時を知る者には懐かしく、若者には新鮮に映る。シートの状態や天井、内貼りの状態もグッドコンディションで半世紀以上前の車とは思えない美しさ。

66年の初代モデル最大の特徴が後部座席のシートアレンジ。センターコンソールからラゲッジスペースまでストレートにつながるレイアウトとして、背もたれを前に倒せば完全フラットに。コンソール部分を起こせばアームレストになってゆったり快適にくつろぐこともできる。こうした当時ならではの贅を尽くした装備も魅力。


BERNESE【バーニーズ】

TEL:059-227-6365
HP:http://bernese.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年9月号掲載


最新記事


2025/07/17

家族と愛犬のために何度も考え抜いた理想の住宅

HOUSE

愛犬とのんびり暮らすために、建て替えを前提に中古物件を購入した奥村さん夫婦。その物件がアメリカンスタイルだったこともあり、建て替えデザインはアメリカンスタイルが理想。家族も増えて、間取りは二転三転しながら理想を追求していった。

2025/07/16

【1956y シェビー ベルエア コンバーチブル】2代目モデルのコンバーチブル仕様

オープン

ビンテージ

シボレー

2025/07/15

【カマロSSコンバーチブル】見た目だけのカスタムでなく運動性能も追求したカスタム

クーペ

オープン

シボレー

ビンテージカーやホットロッドなど、様々なジャンルのカスタムを手掛けるグレイスキャブ。今回紹介するカマロはエアサスを組み込みつつ、運動性能も追求したスタイルだ。

2025/07/10

GIMMIC流のスパイスでマスタングの攻撃性を助長

クーペ

フォード

ランキング


2025/07/17

家族と愛犬のために何度も考え抜いた理想の住宅

HOUSE

愛犬とのんびり暮らすために、建て替えを前提に中古物件を購入した奥村さん夫婦。その物件がアメリカンスタイルだったこともあり、建て替えデザインはアメリカンスタイルが理想。家族も増えて、間取りは二転三転しながら理想を追求していった。

2016/11/04

ワイドスモールカーという前衛的アプローチの70年代を象徴する存在 AMCペーサー

クーペ

ビンテージ

OTHER

GROOVY70’s 1975y AMC PACER【オレンジカウンティ】

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!