16年かけてレストモッドを実施中、まだまだ進化させ究極の1台を目指すエルカミーノ
CHEVROLET LOVE!!
CHEVROLET EL CAMINO
CHEVROLET EL CAMINO!
使い古されたセリフかも知れないが、カスタムには終わりがない。確かにその通りで、完成した瞬間に新たなスタイルや技法が生まれ、次が見えてしまう。ここで紹介する1970年型エルカミーノのオーナー、武市さんもそんな一人だ。
納得のいくカタチにすべく16年間愛情を注ぎ続ける!

長年にわたり、レストアとモディファイをし続ける武市さん。以前は逆輸入車のUSアコードやC‐1500 を所有していたが、一度ゼロからカスタムをしてみたかったと語る。そんな武市さんがリスキービジネスの岡田さんに頼み、この エルカミーノ をアメリカから輸入したのは16年も前のこと。
当初はレストア作業などにかなりの期間を要したが、走れる状況にまで修復。「もちろん走れるようになっても、めちゃくちゃ壊れましたよ! そのお陰で、エンジンが掛からなくてもその場で対処できるようになりましたね(笑)」と武市さんは振り返る。当時は今よりもかなりリアがリフトしたスタイルで、世界で一番大きな33インチタイヤを装着していたそうだ。
だが、一度完成するとどうしても次の姿が見えてきてしまうもの。また以前からナロードデフを組みたいという願望があり、2018年の秋に意を決し、ナロード&エアサスへと変更。それに合わせ、ボディカラーもブラックからこのホワイトへと変更したそうだ。

エアサスなどの作業を行なったのは、リスキービジネスと付き合いの深い福岡のクルーズ。フロントタイヤは26×7.5‐15で、リアは29×18.5‐15。このタイヤをノーマルフェンダーに収めるためにワンオフでナロードデフを製作したそうだが、何とリヤホーシングの長さはわずか90cm!
エアサスを下げるとデフと地面との間は5cmなので、当然燃料タンクはベッドへ移設。せっかくのトラックなのに、ナロードデフや燃料タンクが設置され、何も載らないという、完全に趣味のクルマへと仕上げられている。

インテリアを見てみると、インパネは完全に作り変えられ、メーター類はファントムに変更。クルマのスタイルからイメージすると、巨大なオートメーターなどがピラーに設置されていそうだが、敢えてシンプルさを追求し、ナビも綺麗にインストールされている。
エンジンはスモールブロックの400を搭載するが、まだまだカスタムの途上なので、全体像の撮影はNGとのこと。現在はホーリーのツインキャブや電動ファンを装備しており、ポテンシャルアップと安定性を両立させている。
クルマとの付き合い方は人それぞれだが、一生を掛けて仕上げて行くというのは、ある意味贅沢な楽しみ方と言えよう。
アメマガを読んでいると、衝撃的なクルマに出会う。それがエルカミーノだ。
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ホイールはセンターラインで、バネ下重量の軽減と強靭さを兼ね備えた鍛造をチョイス。フロントリムは4J で、リアは15Jをチョイスし、ドラッグ的なスタイルを実現。15Jという極太リムが生み出すスタイルは、まさに圧巻! タイヤはミッキートンプソンで、武市さんは「これ以外には考えられないし履く気もない!」と断言する。





サスペンションは、福岡のクルーズが手掛けるEZ-AIR がベース。エアータンクやコンプレッサーなどは、フロア下に設置。限られたスペースでサスペンションストロークを確保するため、エアサスの製作には時間を要したそうだが、その仕上がりに武市さんは大満足。ちなみにマフラーはデフの下に左右出しでレイアウトされる。



ダッシュボードはアルミパネルで完全に作り変え、メーターやカーナビを綺麗にインストールし3ATのコラムシフトだが、ダッシュボード上にシフトのインジケーターも新設。燃料/水温/油温/電圧/時計の5つのメータを追加し、信頼性を向上させる。


以前はブラックのボディカラーだったこともあり、その名残を感じさせるインテリア。ドア内側のトリムにはボータイをあしらう。


ホワイトのボディにブラックのグリルやエンジンフードを組み合わせ、精悍さをアピール。リアウインドーのステッカーが、レーシーさを醸し出す。

エンジンは400のスモールブロックを搭載。今後はエンジンのモディファイを行なうそうで、まだまだ発展途上中。ボンネット上には巨大なインテークが設置され、その下にはホーリーのツインキャブが潜む。安定&安心して走れるように、ラジエターには電動ファンを追加し、オーバーヒートへの対策も施す。

OWNER:YUTAKA TAKEICHI
Thanks:Risky Business
TEL:052-890-3206
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2019年 7月号掲載
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