小学生の頃から憧れ続けたGボディのエルカミ―ノ

1987 CHEVROLET EL CAMINO
AMERICAN TRUCKS -ピックアップトラックの無限なる可能性-
1987 CHEVROLET EL CAMINO
誰しも青春時代に衝撃を受けた記憶は鮮明に残る者である。紹介するYOPPI氏のソレは、地元のハーレーショップがモーターサイクルを荷台に積んで走らせていたオレンジとブラックツートンのエルカミーノ。トラックなのにトラックライクしていない。独特のフォルム造型美はあの頃からずっと虜のままだ。
カメラもクルマも人と人を繋げる大切なツール!
大阪を拠点としてエルカミーノを足に、アメ車をはじめ欧州車にスタンス、軽自動車までオールジャンルなクルマの撮影に勤しむ男がいる。撮影基準はオーナーとクルマの向き合い方と実にシンプルで、極端な話ノーマルでもオーナーが真剣にそのクルマと向き合っていると感じれば撮影に応じるといったスタンスだ。一台撮影するのにかける熱量はハンパなく、オーナーの求める世界観を吟味して、頭で整理しながら何時間もかけて撮影に挑むなんてことも多い。彼自身、アメ車だからとかカスタムカルチャーが云々といった固定概念に縛られない、直感的で個々のイメージを重要視する姿勢が作品欲を駆り立てている。
何故ここまでストイックにこだわれるのか?その答えは彼自身のエルカミーノとの向き合い方にヒントが隠されていた。エルカミーノを知ったのは小学生の頃、地元のハーレーショップ上田自動車がGボディ前期物、おそらく83年型のエルカミにバイクを積んでトランポとして走らせていたことから始まる。見れば見る程にその虜となった彼は、いつかは自分もGボディのエルカミーノに乗る者だと学生ながらに確信を得たという。
しかしそのタイミングは中々訪れず、ようやく巡り合えたのが34歳の時。高校の同級生で当時から親交の深いナオキモータービルドの宮田氏が移店リニューアルしたことをキッカケに、自分も次のステージへと一念発起してエルカミーノの購入に踏み切ったと話す。エルカミーノから見える景色は瞬く間に彼のカメラライフを豊かにし、それと同時に撮影件数も増えて同じ趣を持つ者同士の輪を広げ続けている。
小学生の時に見たエルカミーノはボンネットマスコットがボウタイじゃなくてハーレーのアイコンであるイーグルだった。当時はオレンジ×ブラックツートンのオフィシャルカラーだったこともあり、本気でハーレーのクルマみたいな印象を受けており、大人になってはじめてエルカミーノがシボレーブランドであることを知る。
内装はモケットベンチで3連メーターの追加やビレットスペシャリティーズのステアリングを換装する程度にとどめており、比較的クリーンな印象。過剰なカスタムよりも快適に乗れるか否かを重視する。
メカニックな知識はほとんど持ち合わせていないので「とにかく気持ち良くどこへでも走って行けるように仕上げて欲しい!」と高校時代からの友人である宮田氏へお任せオーダー。重整備のほか、フレックスアライトの電動ツインファンを導入するなど、熱対策もバッチリ!
堺の磨き専門店One Porishへ依頼してボディ&ホイールは極艶。お世辞抜きで色味が1トーン上がったと絶賛。ショックはUMIのモノチューブでマフラーはPAYPSのクロスフローを採用。乗り始めはもっとドロドロV8を轟かせたいと宮田氏にせがむも、「音がデカ過ぎたら下品なるで!」と却下されたというエピソードも(笑)。
カメラにハマったきっかけは、仲間たちと走りに行った時に携帯で撮った写真を誉められたこと。ターニングポイントなんて割とすぐ傍に転がっていて、実行に移して継続するか否かが分かれ道だったりする。彼は素直にうれしくて、もっと良い写真を撮りたい願望に身を委ね、日に日にチャレンジする被写体やシチュエーションもハイレベルに。その腕前が評価されてクロスファイブではオフィシャルカメラマンとしても活躍。本誌イベント取材の撮影も手伝うなど活動の幅を広げている。
彼の作品はインスタ(@yoppi_lfphoto) でCheck it Out!
カメラは先輩から安く譲ってもらったエントリーモデルのニコンD3100を経て750へ。レンズはシグマの単焦点一択!寄りたい時は身体ごと近づく主義だ。レンズフードと愛車のピンストライプは研ぎ澄まされたセンスに影響を受け続けるTwenty two fourにお任せして入れてもらったものだ。
OWNER : YOPPI
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 9月号掲載
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