人を笑顔にすることが ピンク・マスタングを 選んだ一番の要因
アメ車乗りたちの素顔
’07 Ford Mustang
owner : Veronika Sugi
'07 Ford Mustang
owner : Veronika Sugi
Instagram:@veronika.vlll
街中でアメ車を目にしてクルマをカッコイイと思ったとしても、そのクルマをドライブするオーナーの顔までは分からなかったり、ましてやどんな人なのかはさらに分からない。性別は判明しても。
そこで今回の特集では「アメ車乗りたちの素顔」と題して、アメ車オーナーたちは普段どんなライフスタイルを送っているのか、それにどんな職種の仕事をしているのかなどを深掘りして、アメ車オーナーたちの気になる「素顔」を詳解。
これまでに数多くの女性オーナーたちを取材してきたなかで、
マスタング
を愛車とする人たちも多かった。しかし、彼女ほど派手なカラーリングの
マスタング
に乗る女性には出会ったことはない。だが、これも人を笑顔にするための一環。
私が買わなければ、誰も買わないハズ!
ピンクカラーの
マスタング・コンバーチブル
で待ち合わせ場所にやって来たベロニカさん。髪はブロンドでホリが深く瞳はブルーのまさに外国人らしい顔立ちの彼女だが、実はハーフで生まれも育ちも東京である。
そんなベロニカさんは昔から乗り物が好きだったためバイクに乗っていたりもしたが、初の愛車としてセレクトしたのが冒頭にも書いたとおりの、ピンクカラーの
マスタング・コンバーチブル
。実は彼女、F1が大好きで、中でもマクラーレンの大ファン。
チームの創始者であるブルース・マクラーレンがチーム設立当初に活動資金を稼ぐためにフォードのテストドライバーをしていたことなどの影響を受けてフォード車に魅力を感じ、 マスタング を選択している。そこで物件探しをしていた際に彼女の目に飛び込んできたのが、このピンクカラーのコンバーチブルだった。
この姿を見て女性には可愛く映るかもしれない。しかし、これを買うとなるとなかなか踏ん切りがつかなかったりしそうなものだが、ベロニカさんは「私が買わなきゃ誰も買わないハズ」と即決。クルマを買うことを両親には言っていなかったものの、画家である母は「良い色だね」と言ってくれたそうだ。
とはいえ、購入してからが大変で、度々駄々をこねる愛車の世話に追われる始末。しかし、話を聞いているとその苦労も大して気にしていない様子。手の掛かる子ほどカワイイってことだろうか。ちなみに、 マスタング で街中を走っているとこのカラーリングだけに自然と注目を浴びてしまう。
小さい子供たちは笑顔で手を振ってくれ、日本を観光で訪れている外国人たちからは写真を撮られたりといった状況になるとか。だけど、みんな笑顔になってくれるのでそれが一番嬉しいと話す。「人を笑顔にする」これを彼女は信条としているだけに、この状況はまさしく本望。だがここだけの話、彼女はピンクが大好きというわけではなかったりする(笑)。
今はメディアでハーフタレントやモデルを見ない日はないといった状況となっているけれど、ベロニカさんも女性ファッション誌「グリッター」にてモデル活動をしているだけでなく、フィットネストレーナーとしても活動中。
2018年出場した大会では4位に入賞するなど目覚ましい活躍をみせている。さらに彼女は酒造メーカーを自身で立ち上げるべく酒造会社に籍を置いて修行中だったりと、マルチな顔を持つ。
約1年前に購入したマスタング。街中で目にするクルマのボディカラーは白、黒、シルバーばかり。せっかくのアメ車だし、無難な色では面白くないと感じていたところに紹介されたのが、このピンク・マスタング。ひと目見るなり気に入った彼女はまったく迷うことなく即購入。
だけど、乗りはじめてからというもの、トラブルが絶え間なく続く始末。オルタネーターがダメになって取り替えたと思ったら、今度は電気系がダメになったりなど、やたらと駄々っ子だったりして手を焼く始末。しかしそれも遊びの一貫として、対して気にする素振りも見せない。
エイジレスな女性を目指す25歳から30代を対象とし、ライフスタイル全般でファッショナブルかついつもキラキラと輝いている女性のためのファッション誌「GLITTER」。その誌面を飾るモデルとしても活躍しているベロニカさん。鍛え上げた体で魅せる。
金子賢さんがプロデュースする、夏が一番似合う男性・女性を決めるフィットネスの大会「サマー・スタイル・アワード2018」に出場し、ビキニモデル部門で4位に入賞。撮影時も大会が近いとあって減量中で、合間には減量メニューのダイエット食を食べながら撮影に対応してくれた。
PHOTO:北村誠一郎
TEXT:編集部
アメ車マガジン 2019年 11月号掲載
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