ファイヤーバードのトップグレードがトランザムだ!

1973 Pontiac Firebird Trans Am
INITIAL P PONTIAC & PLYMOUTH
1973 Pontiac Firebird Trans Am【ポンティアック ファイヤーバード トランザム】
ポンティアックの代表モデルとして最もポピュラーなファイヤーバード。シボレー・カマロと姉妹車関係にありながら、そのキャラクターは大きく異なる。中でも「トランザム」は、大排気量エンジンの搭載と特有のルックスで、マッシブかつエレガントさを兼ね備える。
67年のデビューより、バンパーがないかのようなマスクに融合したデザインを採用し、シボレーの姉妹車カマロよりも強い個性を放つポンティアック・ファイヤーバード。70年にモデルチェンジした第二世代では、スチール製バンパーに替わって、ウレタン樹脂によるエンデューラの採用で、独創的かつモダンなルックスとなった。
ファイヤーバードは、ベーシック、エスプリ、フォーミュラ、そしてトランザムの4バリエーションでラインナップ。デザインが変わらないまま73年まで採用された。73年では、フォーミュラとトランザムに、それぞれSD455が加わる。これは、NASCAR用366を流用したレースに耐えられる「スーパーデューティ(強靭)」な仕様で、当時としてもマニアックであり、出荷台数は250台程度。この個体は、トランザム455だが、レストアの際に、SDのステッカーを追加したトリビュート車である。
70~ 73年型は基本的に変更がないが、73年型では、フードの大きなファイヤーバード・グラフィックが採用されるのがポイント。シェイカーフードにはSDのデカール。
搭載エンジンは、当時ならではの最大級455ci(7.5ℓ)。排気ガス規制の関係で、300hp以内に留められているが、リッチなトルクで、Dレンジ(ミッションは3速AT)で踏み込むだけで、簡単にタイヤスモークする。
エスプリ、フォーミュラがウッド調なのに対して、プリズムのクラスターは、トランザムならではのチャームポイント。ステアリングもお約束の小径なフォーミュラタイプ。
70~76年型に採用されたファイヤーバードを象徴するハニカムホイール。アルミキャストと思いきや、スチールリム&ポリキャスト製!タイヤサイズはF:215/70R15、R:255/70R15。
Special Thanks ◆ Auto Raid
tel:0766-52-8830
HP:http://www.auto-raid.com/
Photo ◆ Hiroshi Nose
Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 1月号掲載
最新記事

2025/07/01
【インフィニティQX56】手頃な価格で購入できるプレミアムSUV
90年代を中心に高品質な車両を扱うガレージジョーカーだが、近年は2000年代の車両も多く扱う。今回紹介する08年型インフィニティ・QX56もその一台で、手頃な価格で乗れるプレミアムSUVとして注目だ。

2025/06/27
当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ
ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

2025/06/25
【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様
映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。

2025/06/23
ハワイを感じながら子供たちが毎日楽しめる家
近所の目を気にしながら子育てするのはもうウンザリ。自分たちも、子供たちが自由に遊べる一軒家が欲しい。大好きなハワイを感じられる、理想は兄夫婦のようなカッコイイ住宅。