大排気量NAエンジンを6速マニュアルで思いのままに!マスタングシェルビーGT350
2017 FORD MUSTANG SHELBY GT350
伝統と進化に挑む MASTANG INNOVATION
2017 FORD MUSTANG SHELBY GT350
オートマティックの革新的進化に媚びない6速マニュアルの魅力
V8エンジンを4速ATで豪快なシフトチェンジを楽しみながら走ることこそアメ車の醍醐味だった90年代とは異なり、昨今では8速は当たり前で、10速ATも珍しくない。しかしMTでしか味わえない官能的な操る喜びは別次元。
クラッチを踏みシフトを直に変速。これぞアメリカンスポーツマシンの醍醐味!
フォード社が自信作と胸を張る名車シェルビーGT350。ランボルギーニやフェラーリを筆頭に世界のスーパーカーに搭載されるトランスミッションがデュアルクラッチ式のDCTを採用する昨今、あえてマニュアル車のみの挑戦的な姿勢がその存在意義を物語る。
後に発売されるGT500やコルベットC8ではDCTが採用されており、アメリカンスーパースポーツマシンとして、MTで操れる最後の名車ではないかと噂される程の代物だ。
実際に昨今のAT志向は如実に表れており、MT車の割合はドライバー全体のわずか2%程度との調査結果もあるほど。マニュアル車はもはや絶滅危惧種的な扱いになろうとしているが、純粋なオートマティックやステアリング操作のパドルシフトでは決して味わうことのできないTREMEC社製のショートストロークスティックシフトでアナログに操る官能的な走りは格別。

高回転型パワーユニットの5.2ℓV8は526hpというハイスペックを誇り、8250回転のレブリミットも良い意味でアメ車らしからぬ味付けとなり、ドライビングフィールはまさにスーパーカーの様な感覚。この官能的なドライビングフィールをサポートするレカロシート、そして操る喜びを掻き立てるステアリング&トグルスイッチは、かつて憧れを抱いた名車を思い起こさせる。現行モデルになるにつれて快適な装備が充実し、良くも悪くも〝癖〟が削ぎ落とされていくなかで、シェルビーGT350にはそれが残されている。まさに「クセがすごい!!」。
誰もが思いのままに操れるクルマへと進化していく昨今、数年後には完全に新車で買えなくなるかもしれない貴重なマニュアルフィーリングを、ぜひ今のうちに堪能しておくことをオススメしたい!

オリジナルのマスタングよりもグリルの開口部を大きくとることで冷却性能を向上させているフロントマスク。フロントリップスポイラーにはSHELBYの文字が刻印され、サイドフェンダーダクトやリアエンドのデザイン一つとっても、マスタングGTとは別格の魅力を放つ。


20インチオーバーが珍しくない昨今、あえて19インチを標準装備するシェルビーGT500。圧倒的なパフォーマンス性に対して十分な制動力強化は必須。ブレーキシステムはブレンボが採用されており、官能的な走りをあますことなく堪能。

クロス×スウェードコンビのRECAROシートはハードなバケット形状ながら乗降性は上々。同色スウェードでマッチさせたステアリングの握り具合も心高ぶるギミックで、油圧、油温メーターのレイアウトやTREMEC 社製ショートスティックシフト。赤いエンジンスタートボタンにトグルスイッチなど細部までスポーティな演出が際立つ。

フォード社のV8史上もっともパワフルな自然吸気エンジンを搭載するGT350。フラットプレーンクランクシャフトが採用され5.2ℓで526hpと最高出力429lb-ftのトルクを発生する。一般的なエンジンでは高回転時の振動が発生するのであまり採用されることのない物ではあるが、最高出力や高回転域での伸びを重視したレーシングエンジンに搭載されており、フェラーリなどのスーパーカーでも採用される。
Thanks:BUBU HANSHIN【BUBU阪神】
TEL:06-6427-5151
URL:https://www.bubu.co.jp
Photo&Text: 石井秋良
アメ車マガジン 2020年 2月号掲載
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