SEMA SHOW 2019 スペシャルレポート
LAS VEGAS CONVENTION CENTER
LAS VEGAS,NEVADA NOV 5 - NOV 8,2019
SEMA SHOW 2019 SPECIAL REPORT
LAS VEGAS CONVENTION CENTER
LAS VEGAS,NEVADA NOV 5 – NOV 8,2019
エンジン/足回り/ギヤも手が入りカスタマイズしても普通に走れる!
1986年型のシエラをベースに、サスペンションからエンジンまでフルカスタマイズ。エンジンはLS3にコンバージョン。ショックはFOX のリザーバータンク付きで、リアサスはコイルオーバに変更されており、普通に走れるようにギアレシオにも手が加えられている。
マットブラックのラッピングに加え足回りやホイールもボディと同色に
シルバラードのデューリーをベースに、メンバーダウンなどを施して大幅なリフトアップを実現。フロントグリルはBEASTをチョイスし、ヘッドライトを丸目に変更。オープンカントリーM/Tにアメリカンフォージドを組み合わせ、黒×赤で統一する。
現行サバーバンを敢えてクラシカルにアレンジしビンテージテイストを楽しむ
ビンテージモデルを現代風にリフレッシュ&モディファイする手法は以前からあるが、クルマとしての安定感・安心感にはいささか不安を禁じ得ないのは事実。ならばということで、現行モデルをクラシックにアレンジしたのがこちら。前後バンパーは金属製に変更。グリルや屋根を白くするだけでなく、ヘッドライトも丸目にコンバージョン。インパネなどはノーマルだが、シートはモケットに変更し当時の雰囲気を感じさせてくれる。
車高を上げるだけでなくアライメント補正やストロークアップも追求する
ジープやSUVのサスペンションキットを数多くリリースするBDS。シルバラードHDのデモカーは、もちろんサスペンションアームまで交換済みで、トレッドの拡大&スロトーク量をアップ。グリルを同色にすることで、カマロ風に見えてくるから不思議だ。
超ハイリフトのライノースタイルが主流だがスラムドもまだまだ健在!
エスカレードほどの派手さはないが、シンプルで実用車のユーコン。ところがブラックベアーのブースにはスラムド仕様を展示。エンジンルームを見るとターボが追加されているが、配管は不明。ボディサイドにはミュールなどがあしらわれる。
40インチタイヤが小さく見えるほどF-250を超ハイリフトにカスタマイズ!
WHEEL1グループの1つ、CALiのブースには、ライノースタイルにカスタムされた巨大なF-250を展示。もちろん足もとはCALiのホイールで、新作アイテムを装着。メンバーダウンを施し、リアサスペンションのアームはまったく別物に変更し、魅せるアイテムと化している。ちなみにエアサスで車高を制御可能で、走行時は車高をダウン。クルマが大きすぎるので、40インチタイヤを装着しているのだが、タイヤが小さく見えてしまう。
現代的にアップデートされたC1ミントグリーンで爽やかさを強調
1960年型のC1コルベットを、独創的なスタイルにアレンジ。LS3エンジンに換装し、C4のシャシーやサスペンションを仕様。ボディカラーにはミントグリーンを採用して爽やかな雰囲気を演出。これで西海岸を走らせたら、映えること間違いない。
今では大径のMTタイヤに大口径ホイールを組むのがこれからの流れ
残念ながら、SEMAでは絶滅危惧種扱いのH2だが、今年も1台だけ発見。HDPROというホイールメーカーのブースに、H2SUTを展示。40インチタイヤに24インチのアルミを組み合わせ、ガッツリハミタイ。これが許されるのは、非常に羨ましい限りだ。
最大12インチまでリフトアップ可能42インチタイヤを余裕で装着する!
様々な車種のライノースタイルを手がけるフルスロットル。人がクルマの下に座れるほどの高さにまでリフトアップしたシルバラードHD を展示するが、アームやリンク類までピカピカに磨き上げられ美しく仕上げられている。42インチタイヤはまさに圧巻!
まさにミントコンディションのお手本と言うべき新車同然の輝きを放つGT350
ショックアブソーバーブランドのKONIブースには、ファクトリーから出てきたばかりかと思うほどコンディションの良いGT350を展示。基本的にオリジナルのままだが、ショックがKONI に変わっていたら、そこは賛否が分かれることだろう。
オリジナル風のエクステリアに対し近代的にアレンジされたインテリア
1969年型のマスタングを美しく、エクステリアはオリジナルに近い形でレストアした車両を展示。最新の電子制御エンジンにコンバージョンするような無粋なことはせず、こちらもオリジナルをキープ。もちろんキャブはHolleyを装着。その一方でインテリアはインパネ、シート、ドアの内張まで徹底的にカスタマイズされ、安心感や快適性はアップ。トランスミッションはMTを組み合わせる。ホイールは軽さに定評があるHREをチョイスする。
トノカバーの代名詞的ブランドが今までにない電動式のアイテムを発表
F-150にしては随分ワイルドだなと思ったら、SALEEN XRがベース。ちなみにこのクルマのルーフラックは電動式で、車両の後方に降りてくる画期的なもの。とはいえ可動部分がむき出しなので、日本で使うと即座にサビそうな予感がする。
クラシカルな雰囲気のシートカバーや車内の整理に役立つドロアーを発売中
日本で知っている人はほとんどいないと思われるが、SUVの機能をさらに高めるアイテムをリリース中。とくにラゲッジスペースが大きなフルサイズSUVだと、ドロアーの便利さを痛感する。ほかには車内の雰囲気を一新してくれるクラシックなシートカバーもGOOD。
激しい岩場を走るオフローダーが愛用する本気のオフロードホイール
ロッククローリングなどの競技には、マストアイテムと言えるビードロックホイール。その代名詞的ブランドが、レースラインだ。現代的なセンスでリフレッシュされたブロンコには、クロームの輝きが美しい、レースラインの最新ホイールをセット。
シェルビーと並びFORDチューナーを代表する老舗チューニングブランド
一目見ればROUSHと分かる独特のカラーリングで、シェルビーと並ぶFORDチューナーの代名詞的ブランド。巨大なスプリッターを装着し、5.0ℓV8にスーパーチャージャーを組み合わせて710hpを実現するステージ3キットを組み込んだマスタングを展示。
独創性に富んだデザインやカラーの大口径ホイールを数多くラインアップ
ほかに類を見ない、独特なカラーが特徴のRUCCIホイール。これまでのホイールにはないメタリックなペイントを最大の特徴としており、自ら新しいムーブメントを起こすとHP上で豪語するほど。それを物語るかの様に展示車両もかなり独創的で、上の車両はコルベットC7のインテリアを流用してリメイクされており、下のグリーンの車両もインテークがエンジンフードから突き出しているなど、久々に享楽的と言うかこれぞアメ車のカスタム! といった王道的なスタイルを垣間見た気がした。
日本市場から撤退して久しくなるが北米でSALLEN はまだまだ元気
一時は日本でも正規輸入販売が行なわれていた、FORDのチューニングブランドSALLEN。北米ではまだまだ販売中で、SEMAにも最新モデルを展示。この辺りのパワー競争はまだまだ止まるところを知らないようで、スーパーチャージドのマスタングは、コンバーチブルにも関わらずGT500に匹敵する800hpを実現。またF-150ラプターがベースとなるSPORTRUCK XRは700hpを達成しているとのこと。サスペンションにも手が加えられているので、想像している以上に乗りやすそうな予感がする。
SUVからスーパーカーまで幅広いラインアップを誇る大口径ホイールの代名詞
今なお、絶大な人気を誇るレクサーニ。ドレッシーな大口径のイメージが非常に強いブランドではあるが、同社のグループの中には、オフロード系で非常に高い人気を誇るRBPもラインアップする。ブースにはレクサーニのブランドイメージとぴったりな、ナビゲーターのリムジン仕様を展示。もちろん足もとにはレクサーニホイールを装着しているが、ロング化されたボディに対し、決して引けを取らない存在感を醸し出していた。
ディーゼルエンジンのチューニングとサスペンションキットを展開する
今回のSEMAで初めて見たSINTOR。ディーゼルエンジンのチューニングブランドで、EGRの冷却装置などもラインアップ。展示車両はF-350だが、ポテンシャルがアップしたのでアクスルはF-450に変更。ブレーキも大径化して、走りを追求したカスタム。
キャリアだけでなく様々なアイテムをリリースするカスタマイズグループ
日本でも着実に知名度を上げつつあるCURTグループ。様々なブランドがアライアンスを組んでおり、こちらのシルバラードは5thトレーラーなどの牽引装置で有名なUWSのもの。特徴的なグリルガードや機能的なラゲッジボックスなどもリリースする。
ビンテージのレーシングカーを今新車で購入できる唯一の手段!
1996年以来、ライセンス契約のもとでビンテージカーの復刻版を販売しているsuperformance。2020年公開予定の映画「Ford vs Ferrari」の撮影にも、車両を全面的に協力している。コブラのほかに、GT40やコルベットもラインアップしている。
単純にラックを追加するのではなく使い勝手を考慮してスライド可能!
ピックアップのベッドに装着したラックが後方にスライドするので、荷物の積み下ろしが非常に簡単。電動タイプを紹介する他メーカーもあったが、こちらの方がシンプルで壊れにくそう。大きなアウトドアギアもこれならスムーズかつスピーディに積載できる。
典型的なレスト&モッドスタイルで各部にイルミネーションを追加
1967年型のシェベルがベースだが、かなり痛んだ状態だったそう。サビを落とし、それからエンジンフードやフロントスポイラー&スプリッターなどを装着。車内のいたるところにイルミを追加し、インテリアに至っては完全にオリジナルの面影は払拭され、近未来的な雰囲気を醸し出している。オリジナルにこだわりたいユーザーにとっては眉をひそめたくなるような仕様だが、これはこれで良いのでは? と思得るほど、まとまった仕上がりに思えた。
日本でもじわじわ浸透しつつある個性的なデザインのロックナット
日本ではロックナットブランドのイメージが定着しているが、アメリカではホイールやブレーキユニットなども展開するTRUESPIKE。代表的な刺々しいデザインのものから、ロケットやダーツの矢をイメージさせるものまで、実に様々なモデルをラインアップ中。すでに発売中ではあるが、拳銃のリボルバー風のものもある。ロックナットだけでなく、ホイールまでTRUESPIKEで統一して、トータルコーディネイトするのもアリだろう。
頑丈な縞鋼板柄がトレードマークその名のとおり愛車をしっかり守る
ブランド名のとおり、屈強なグリルガード一体型のバンパーをリリースするボディガード。ラム3500のデモカーを展示していたが、エンジンは何とシボレーのLS3にコンバージョン! このスタイルに、このエンジンの組み合わせ…走らせてみたい!!
日本でも愛用者の多いBESTOP US TOYOTA用アイテムも展開
日本でもラングラーを中心に、多くのユーザーに愛用されているBESTOP。もちろん歴代ラングラー用アイテムを数多くラインアップするが、他にもタコマ用などをリリース中。後席下の貴重品ボックスなどはお国柄を非常に反映したアイテムだと言えるだろう。
SUV&トラックに特化して意欲的なタイヤをラインアップ!
2009年に創業したATTUROTIRE は、4WDやSUVタイヤに特化したブランド。ブースには個性的なマスクに変更したJLラングラーやJKラングラー、さらにローダウンしたサバーバンなど、意欲的な車両を数多く展示してアピール。
日本でもオフローダーに人気の高いAEVはラングラーのほかにラムを展示
オフロードブランドとして名高いAEVは、ラングラーのほかに、ラム2500を展示。全車グリーンのカラーリングで統一。ヘビーデューティなバンパーに交換し、シンプルなラックも装着。タイヤはスワンパーのIROKで、サイズは何と41インチ!
オフロードレースの老舗ブランドがまさかのスラムドスタイルを展示!
伝説的なオフロードレーサー「ウォーカーエバンス」のブースには、真逆のイメージとなるC-10のレーシングトラックが展示。エンジンルームを覗いてみるとLS 系のV8にコンバージョン。燃料タンクはリアサスの上に移設され、安全性と重量バランスも考慮する。
ヘビーデューティーな使い方や形を求めるユーザーのマストアイテム!
ただでさえ大きなF-350をベースに、リフトアップを実施。フロントバンパーには各部にLEDランプがビルトインできるように設計されているのが、ユーザーにとってありがたい。サイドステップも見た目を重視し2色ラインアップ。JL用のアイテムも各種設定する。
ビンテージカーでもカスタム次第で最新モデルと互角に戦うことが可能
前後リーフスプリングのままでありながら、スカイジャッカーのサスペンションキットを装着し、38インチタイヤがフルストローク可能という驚異的な動きを実現したブロンコ。エンジンはカミンズのR2.8にコンバージョンされている。
新作タイヤのBaja PRO XSが登場 何と58インチもの巨大タイヤも展示!
長年にわたり、オフロード系のユーザーに愛用され続けているミッキートンプソン。新作のBaja PRO XSの43インチを装着するために、F-150を12インチもリフトアップ。バンパー内にはライトバーでなくスクエアなLEDランプを何灯も配列。
アメリカの象徴と言うべきJEEPに赤・青・白のラッピングを全面に施す
ヘビーデューティなバンパーやステップが人気のWESTIN。4×4ばかりを集めたホールの入り口真っ正面にブースを構え、もちろんセンターには最新モデルのグラディエーターを展示。スカイジャッカーのサスペンションに、FOXのショックを組み合わせる。
ホイールだけでなく調理器具もゴールド徹底することでむしろ統一感を生み出す
カスタマイズメーカーの巨大グループ、トラックヒーロー。その中で、ベッドカバーなどを展開するextangはBBQが楽しめる仕様にカスタムされたF350を展示。ブラックとゴールドの組み合わせはセレブ感満載。こんなクルマでグランピングしたら嫌味かな?
鱗のようなデザインのラッピングやLEDランプを多用したマスクが特徴的
2019年型のレンジャーをベースに、トラックヒーローグループ各社のアイテムが合体。スチール系のアイテムはn-f abで、フェンダーフレアーはブッシュワーカーのポケットスタイルを採用、ライノーホイールにはオープンカントリーの35インチを組み合わせる。
パイプドアからキャリングギアまでオフローダー御用達のUSブランド
1977年の創業以来、オフロード系のパーツをリリースするDEEZEE。注目のクルマはやはりJLとJT。グラディエーターのベッド部分を有効に使おうと、キャブラックを追加しその上にルーフテントを設置。側面にモジュールパネルを追加し、さらに積載性を向上。
JL&JT用のスーパーチャージャーが早くもマグナソンからラインアップ!
日本ではマフラーメーカーのイメージが強いマグナソンだが、吸排気系のトータルチューニングブランドと考えるのが正しい。2019年は新たにイートンのコンプレッサーを使用した、JL&JTのスーパーチャージャーが登場。さらなるパワーとトルクを求める人は要チェック。
リフトアップした上にスノーモービルも積むスケール感がまさにアメリカ
オフロード系のアイテムやハイリフトユーザー用のカスタマイズを得意とするDVSグループ。様々な仕様のラングラーをラインアップしていたが、その中でもカーボン柄のマットシルバーにフルラッピングされたシルバラードは、群を抜くサイズということもあって、圧倒的な存在感。keldermanのエアサスのコンバージョンし、大幅にリフトアップ。アメリカンフォージドのホイールにFUELのGURIPPER M/Tを組み合わせる。
PHOTO ◆ TAKEO ASAI
TEXT ◆ RYO SORANO
アメ車マガジン 2020年 2月号掲載
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