耐久性と軽量化を両立・実現した。次世代ブラッドストック ワンピースSL
Bloodstock OnePiece SL
THE BOTTOMS
Bloodstock OnePiece SL
ファーストモデルの誕生から22年の歴史を重ねるブラッドストック。4WD用ホイールに要求される耐久性はそのままに、重いオフロードタイヤと組み合わせても運動性能を損なわないよう、「軽量化」というテーマに取り組んだ意欲作が遂にデビューする。
強度と軽さを両立したラングラー用ホイール:ブラッドストック ワンピースSL
アルミホイールに求めるものは何だろうか? ユーザー諸君が真っ先に思い浮かべるのは、やはりスタイルやデザイン性だろう。もちろんそれを否定するつもりはないが、ホイールも機能部品の1つであり、選択次第で愛車の走りが大きく変わることは知って欲しい。
4WDの総合パーツメーカーのエルフォードでは、既にジープJLラングラー用のオーバーフェンダーを発売中。さらにJL用アイテムの拡充を図るために、今回新たに20インチの「ブラッドストック・ワンピースSL」をリリースする。勘の良い読者なら気付いたと思うが、SLとはスーパーライトの略語。4WDに要求される高い耐久性はそのままに、軽さという性能を実現するために、新たにフローフォーミング技術を採用。鍛造ホイールに迫る強度や軽さを実現しつつ、鋳造ホイール同様のデザイン性や価格を実現しているのがポイント。
さらに、ブラッドストック・ワンピースSLには、他のホイールにはない独特のシステムを採用。アンチリークシステムとインナーロックシステムと呼ばれるもので、タイヤと接するリム部分に突起を設け、エアー漏れやタイヤがホイールから脱落するビード落ちを防止。イメージとしてはOリングが入っているようなもので、オフロード走行時にエアーを落として走る機会に真価を発揮すると言えるだろう。ちなみに20インチでありながら、鍛造ホイールと同等の11.5kgを実現。新世代のジープに乗るのなら、新世代のアイテムでカスタムも行ないたいものだ。
Flow Forming Tecnology
フローフォーミング製法とは、鋳造した素材を回転させながら、ローラーで熱間鍛圧(スピニング)加工をおこないリム部の板厚形状を完成品と同等まで成形する製法です。 この製法では、リムを引き伸ばし肉薄化することで鍛造製法特有の金属結晶組織であるメタルフロー(鍛流線)を鋳造製法でも生み出すことが可能となり、鋳造製法でありながら鍛造製法と同等の剛性や伸び等の強度性能を実現させます。そして、リムを引き伸ばし肉薄化することで軽量化をも実現可能とした新しい鋳造製法です。
Anti Air Leak Sysyem
アンチエアリークシステムとは、通常フラットなビートシートにエア漏れを防ぐリブを設ける事により、オフロード走行等でタイヤが変形した場合などでも、タイヤ内の空気がタイヤとホイールの勘合部(リム)より漏れるのも防ぐ為のシステムです。
Inner Lock Sysyem
インナーロックシステムとは、パンク等でタイヤ内の空気量が減少した場合でも通常のハンプ形状と異なる形状とした事により、タイヤのビード部がハンプを超えるのを防ぎ、ホイールのリムから外れるのを防止できるシステムです。
★一般的なホイールは、スポークの端面は比較的フラットな形状が多い。それに対しブラッドストックは歪な形を採用することで、個性を追求。鍛造では実現不可能な細かな造形は、やはり鋳造の魅力と言えるだろう。
★近年の4WD用ホイールの多くは、リム部分に凝ったデザインを施すものが多い。だが、組み合わせるタイヤのサイドデザインが最近はかなり賑やかとなっている。そこでSLは敢えてシンプルなデザインを採用。タイヤと組み合わせた時のバランスも考慮している。また、これにより軽量化にも貢献している。
★徹底した軽量化を行なうため、エアバルブにもこだわり日本製の軽量なアルミ素材のものを採用。また、空気圧センサーも取り付けられる形状なので、ホイールを交換しても空気圧の警告灯が点きっぱなしになることはない。
★今回JL/JKラングラー用に設定されるSLは、マットブラック+ミーリング加工の1カラーのみ。サイズは純正フェンダーでツライチとなる+45。エルフォードでは25mmワイドフェンダーをリリースしているが、リクエスト次第ではオーバーフェンダー対応サイズを追加するかもしれない。
丸穴のシンプルなホイールは時代を問わず存在するが、楕円形状を採用するのがブラッドストックシリーズのアイデンティティ。SL はさらなる軽量化を求め、贅肉を削ぎ落とし、逆台形的な形状となる。
Bloodstock OnePiece SL
サイズ:7.5J×20、+45(サイズは変更する可能性があります)
重量:11.5kg
適合:JWL、JWL-T、VIA
適合車種:JKラングラー/JLラングラー
カラー:マットブラック+ミーリング加工仕上げ
FRPフロントバンパー
東京オートサロン2020ではFRP製のフロントバンパーなどのオリジナルパーツも発表。ホイールと同じくライトウエイトというコンセプトを掲げて開発しており、アメリカのスチールバンパー風のデザインを採用しながらも、素材は軽量なFRP。本体/アンダーカバー/ナンバーの台座の3ピース構成となっており、好みのスタイルが実現可能。純正フォグやコーナーセンサーを移植することで、カスタムしても機能をスポイルすることはない。他にもエアロボンネットやリヤスムージングパネルも開発中。続々と登場するエルフォードのアイテム群に期待したい。
エルフォード【ELFORD】
所在地:〒343-0023 埼玉県越谷市東越谷7-12-8
TEL:048-966-3551
URL:http://www.meiwa-net.com
TEXT ★空野稜
アメ車マガジン 2020年 3月号掲載
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