生粋のマッスルパッケージと言われるプリマスGTX

クーペ

ビンテージ

プリマス

アメマガ2021年11月号

グレイスキャブ

GTX

愛知県

AMERICAN VINTAGE

1971 PLYMOUTH GTX

AMERICAN VINTAGE -色気漂う「アメリカンビンテージ」-


生粋のマッスルパッケージ、ワイスピ登場で一躍注目の的へ

1971 PLYMOUTH GTX

マッスルカーの中でも、マニアックなファンが多いのがプリマスだ。ポピュラーなモデルはロードランナーだが、同じくサテライト/ベルベディアをベースにするGTX が、ワイスピ登場を機に高い注目を集めている。生粋のマッスルパッケージと言われるGTXのフルオリジナルがグレイスキャブに存在する。

モデルチェンジの翌年にGTXは消滅

ワイルド・スピード アイスブレイクで主人公のドミニクが市街地をぶっ放すクルマが、プリマス・GTXだ。プリマスのインターミディエイトのサテライト/ベルベディアをベースにした、上級グレードであるベルベディア・GTXを総称して「GTX」と呼び、同様にベルベディアをベースにするロードランナーが、キャッチーな名前の由来も相まって知名度が高い。

1971 PLYMOUTH GTX

両車の外観の違いは僅かだが、キャラクター的にカジュアルなロードランナーに対し、GTXは上級で硬派なマッスルカーであり、ロードランナーよりも上位車種の設定だ。知名度の高い数々のマッスルカーが登場するワイスピで、どちらかといえばマイナーな存在のGTXをメインに据えるあたりも、モパーファンが同作品を愛する理由だろう。

1971 PLYMOUTH GTX

撮影車両の71年型は、まさにドムが乗っていたGTXと同じ年式。71年からはGTXのセカンドジェネレーションとなり、それまでのスクエアボディからエアロダイナミクスを取り入れた曲線基調のフォルムに変化している。エンジンは、ロードランナーが383(6.3L)が標準に対し、GTXは440(7.2L)マグナムが標準になるなど、生粋のマッスルカーパッケージの姿を見せたが、排気量規制の影響を受けて72年にはGTXは消滅してしまう(ロードランナーは存続)。

_K2A4965

つまりこのGTXのデザインは71年型のみで、それ故に個体数も少ない。そのGTXの、フルオリジナルを完全に残した今回のモデルは、超絶レアモデルなのは言うまでもない。

1971 PLYMOUTH GTX1971 PLYMOUTH GTX _K2A4827

ボディカラーはオプションのサシーグラスグリーン。トップのブラックとのコントラストが、70年代マッスルカーを象徴している。アイアンバンパーがマスク全体を覆うデザインはモデルチェンジした71年型の特徴。ホイールはオリジナルの15インチラリーホイール。タイヤはグッドイヤー・イーグルGTⅡ・F235/60R15、R255/60R15。

_K2A4976_K2A4833

71年型のエンジンは、ベースとなるサテライトのなかで最も大排気量となる440マグナム(7.2L)がスタンダード。また、当時最強とも言われた426ストリートHEMIエンジンも設定され、425hpを発揮した。撮影車両はオリジナルの440が搭載され、GTXの特徴であるボンネットスクープが目立つ。

_K2A4908 _K2A4876 _K2A4890

外装と同様に、71年のモデルチェンジにより丸形曲線基調に変更されたインテリアデザイン。センターパッド付きのステアリングは、オプションのタフ・ステアリング。ブラックレザーシートの状態は非常に良好で、40年以上前の経年劣化は感じさせない。


GRACECAB【グレイスキャブ】

所在地:愛知県春日井市惣中町3-84-2
TEL:0568-35-7790
HP:http://gracecab.jp/
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

最新記事


2025/09/18

【ウイングオート】車両の購入やメンテだけでなく クルマを走らせる楽しさも提供

クーペ

フォード

ショップ

愛車のポテンシャルを引き出して走るは、技術や知識が必要となる。ウイングオートではドライビングアカデミーを開催し、それらを提供する機会と場所を提供する。

2025/09/16

【モーターファンフェスタ 2025】様々なクルマを身近に感じられる日本最大級の「体験・体感」イベント

イベントレポート

MOTOR FAN FESTA 2025
in 富士スピードウェイ
20th Apr 2025

2025/09/11

足利から宇都宮に場所を移したが、変わらずアメ車ファンが押しかけた。【K-Styles × DETERMINATION】

イベントレポート

K-Styles × DETERMINATION
20th Apr 2025
マロニエプラザ

2025/09/09

【1985 シボレーC-10】人気爆上がりの第3世代後期 激レアのディーゼル

ピックアップトラック

ビンテージ

シボレー

シボレー・C/Kモデルの第3世代(1973~1987年)。特に角目4灯に変更された後期型の人気は高く、車両の争奪戦が行なわれている。スカイオートで販売中の85年型C-10は、ディーゼルエンジンを搭載する超激レアモデルだ。

ランキング


2025/09/16

【モーターファンフェスタ 2025】様々なクルマを身近に感じられる日本最大級の「体験・体感」イベント

イベントレポート

MOTOR FAN FESTA 2025
in 富士スピードウェイ
20th Apr 2025

2024/01/30

日本では割とマイナーな68年型ダッジ・コロネット

クーペ

ビンテージ

ダッジ

ビンテージマッスルに魅せられし7人のカーマニアたち【バーニーズ】

2023/09/04

【右ハンドルのマスタングが人気な理由】フォード・マスタング右ハンドルの魅力まとめ

フォード

ショップ

フォード・マスタングといえば、アメリカンマッスルカーの代名詞。力強いパフォーマンスと独自のスタイルが特徴的だ。

そんな多くのファンを持っているキング・オブ・アメ車「フォード・マスタング」に、実は右ハンドルが存在することをご存じだろうか?

今回はそんな右ハンドルのマスタングが、いかに魅力的か、ご紹介していこう。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger