1963から1991まで29年間販売された長寿モデルのグランドワゴニア

SUV

ジープ

オレンジカウンティ

グランドワゴニア

アメマガ2020年4月号

愛知県

THE 90's STRIKES BACK

1990 Jeep Grand Wagoneer

THE 90's STRIKES BACK ナインティーズの逆襲


1990 Jeep Grand Wagoneer

アメ車ならではの乗り味や扱いやすさが、なんとも魅力的なプレミアムSUVのはしり

90'sにして規格の丸型ヘッドライトが採用されたクラシカルなルックスが魅力大。ネーミングにもあるように、ステーションワゴンのスタイルがポイント。チェロキーに受け継がれたJEEPブランドが放つ元祖SUVにして最上級グレード。

ピックアップトラックとプレミアムカーと、それぞれが完全に独立していた60年代に、ワゴンスタイルによる高級SUVの元祖としてリリースされたジープ・グランドワゴニア。1963~91年まで、単一モデルとしてはアメリカ車市場でも指折りに長期の29年間にわたりラインナップした。


イギリスのレンジローバーよりもずっと前にリリースされ、近年ではメルセデスのGクラスなど、プレミアムSUVはトレンドとなっているが、その礎はこのグランドワゴニアによって築かれている。現在はキャンプやアウトドアをキーワードにSUVがもてはやされているが、実際に使用する上では市街地がメインなだけに、ラグジュアリーな要素はニーズも高く重要なポイントだ。

1990 Jeep Grand Wagoneer 1990 Jeep Grand Wagoneer

この個体は、オリジナルとしての魅力やコンディションを保持しながらも、プレミアムSUVとしてのキャラクターを貫いた1台だ。オフローダーとして走破性を高めるカスタムは珍しくないが、ストリートカーとしてクールにアレンジするケースは稀。ウッド調のモールディングをデリートし、上品な2トーンカラーにペイント。2色の境目には、ゴールドリーフ&ピンストライプをあしらって、モデルのキャラクターに見合ったリッチなイメージを演出している。


ホイールには美しく輝くビレット製をインストール。ホイールのデザインがエッジの効いたボディにマッチしている。元祖高級SUVとして、またアメリカ車としてのキャラクターをフォーカスした絶妙なアレンジで、現代のニーズやトレンドもカバーしている点でも魅力的な個体なのである。それでいて、往年のアメリカ車ならではの乗り味や、扱いやすさを兼ね備えたグランドワゴニアは、現代にこそ魅力が際立っている。

1990 Jeep Grand Wagoneer

ボディスタイルは、4ドアステーションワゴンながら一般的なセダンベースではなく、単独モデルとして独自設計なのがポイント。エッジの効いたシャープなスタイリングにしてオフロード車としての力強さも兼ね備えている。

IMG_0583 IMG_7338 IMG_7342 IMG_7335

セパレート式のベンチシートによって6人乗車が可能。2ndシートがフラットになるいわゆるワゴンタイプ。外装にマッチするベージュ内装にウッドのアクセントが上品。メーターは社外のデジタル式にアレンジ。

搭載エンジンはAMC時代から受け継いだ360ci(3.9?)V8

搭載エンジンはAMC時代から受け継いだ360ci(3.9L)V8。キャブレターは本来の2bblから4bblに変更し、点火システムと合わせてアップグレード済み。トランスミッションは強靭なクライスラーTF727(3速AT) を搭載。

IMG_7348 IMG_7343

スロットとスポークを両立するデザインのホイールは、バドニック社のビレット製。装着タイヤはモデルの使用条件に見合うGoodyear・Efficient Grip(265/65R17)。初めてフロントに独立サスが採用されたオフロードモデルながら、4輪駆動では前後リーフスプリング。


Special Thanks ◆ Orange County

TEL:0561-64-3888
URL:www.orange-county4u.com/


Photo & Text 石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載


最新記事


2023/12/05

【ラングラースポーツ】クルマをファッションの一部として、捉えたらもっと自由になる

SUV

ジープ

ドアは4枚、座席やラゲッジ容量も多いに越したことはない。いつからか、そんな物差しでクルマを選ぶ様になってきた昨今。モノ選びに長けた古着マニアから、クルマとの向き合い方を考察。

2023/12/04

-アメカルにまつわるエトセトラ- #33 NICE BUDDY

コラム

2023/12/04

色のコダワリは無いが、何故か黄色のチャレンジャーを3台乗り継ぐ

クーペ

ダッジ

走れるチャレンジャーカスタムを提案するCARBOX。ヘルキャットオーナーの竹林さんは、実はこの車両が3台目のチャレンジャーだったりする。

2023/12/01

道なき道の先の目的地へ、クルマ選びは走破性最優先!ラングラーアンリミテッドサハラ

SUV

ジープ

「Jeepとアウトドアは相性が良い」。そんな生温い話ではなく、一歩間違えれば死を覚悟して挑む過酷なクライミングに挑戦し続ける週末冒険家の藤本さん。そんな彼が愛用するラングラーが生々しくてカッコいい!

ランキング


2023/12/04

色のコダワリは無いが、何故か黄色のチャレンジャーを3台乗り継ぐ

クーペ

ダッジ

走れるチャレンジャーカスタムを提案するCARBOX。ヘルキャットオーナーの竹林さんは、実はこの車両が3台目のチャレンジャーだったりする。

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2016/07/12

【1969y Chevrolet CHEVELLE】どこに出しても自慢できるベストコンディションモデル

ビンテージ

GMを代表するハードトップセダンがシェベル。現在あるクルマとはまったく異なるデザインであり、それが逆に新鮮で格好良い。海や街中、どんなシーンでも衆目を集め、賞賛される。美しさとコンディションを併せ持つこの1台は必見のトレジャーだ。

2022/05/31

知名度が抜群に高いのがファースト・ジェネレーションのダッジ・チャレンジャー

クーペ

ビンテージ

1973 DODGE CHALLENGER