【グランドワゴニア】ジープ伝統の能力に超プレミアム性を追及
ボディサイドにウッドパネルを施すなど豪華装備をウリにし、後のSUVの先駆けとなったジープ・グランドワゴニア。1991年に生産が終了となったが、21年に約30年ぶりに復活。ウッドパネルこそ無いものの、ジープ伝統の4×4システムはそのままに、クラス最上級のプレミアム性を追及した新時代のジープモデルとして登場。
SOUL OF MOPAR -我らを魅了して止まないモパー-
ライバルになるのはやはりエスカレードか
2023 JEEP GRAND WAGONEER
「もしかして、あの特徴的なウッドパネルボディは装着されるのか?」。約30年ぶりにジープ・グランドワゴニアを復活させるメーカーの発表を聞いて、少なからずそう思った読者もいるはずだ。
新型グランドワゴニアは、外装にウッドパネルこそ装着してはいないが、アメリカンラグジュアリーの威厳を再追及したというプレミアムフルサイズSUV。ジープブランドのフラッグシップと言えば、長くグランドチェロキーが君臨していたが、プレミアム性・ボディサイズともにグランドワゴニアが上になる。

だが、ジープ伝統の7本スリットグリルはデザインされているものの、ボディには「JEEP」のロゴは見当たらない。ジープのイメージは、良くも悪くも悪路走破を連想するだけに、少しでもそのイメージを払拭する意図があるのかもしれない。とは言え4×4システムには、「クォドラトラックⅠ&Ⅱ」、「クォドラドライブⅡ」、電子制御リミテッドスリップデフ(LSD)を採用するなど、プレミアムSUV史上最も高い悪路走破性を備えている。

最大の見どころであるインテリアは、ハンドメイドのサテンアメリカンウォールナットをあしらい、メーターディスプレイ12.3インチ、センターコンソールには12インチ+10.3インチ、さらに後席それぞれにタッチスクリーンが配置され、合計すると最大で75インチにも及ぶ。オーディオシステムはマッキントッシュ製で23スピーカーを配置する。
今回カーズスパークで撮影した2台は上級グレードであるシリーズⅢで、搭載するエンジンは471hpを誇る6.4ℓV8。現状日本では現車を見ることすら希少なグランドワゴニアだが、カーズスパークではシリーズⅢの黒・白が日本で唯一並ぶとあって、全国から足を運ぶお客さんが多いのも納得する。

カテゴリー的に比較対象となるのは、やはりエスカレードか。だがグランドワゴニアは、豪華快適装備ではこれ以上ない充実さを誇り、ジープならではの本格4×4システムも備わる。ジープの名を表から消しつつも、やはり大きなアドバンテージになるのは、エンジンパワーを含めた走りの面になりそうだ。

グランドワゴニアのグレードは、シリーズⅠ、シリーズⅡ、オブシディアン、シリーズⅢだったが、23年モデルではシリーズⅢオブシディアンが追加されている。

搭載するエンジンは6.4ℓV8。最高出力471hp、最大トルク62.9kg-mを発揮する。全グレードで8速ATとなり、気筒休止と可変カムシャフトタイミングで低燃費を実現。


インテリアに使われるウッドは、ハンドメイドのサテンアメリカンウォールナット。先代のウッドパネルデザインを現代的にアレンジしているという。大きな特徴は、センターの12インチタッチパネル&空調等操作の10.3インチなどのディスプレイ。2列目にも専用タッチパネルも配置され、トータルすると最大で75インチになる。マッサージ機能付きシートなどプレミアム装備が満載だが、ジープモデルの証である高性能4x4システムも搭載する。4輪に最適なトルクを個別に配分するクォドラトラックⅠ・Ⅱ、クォドラドライブⅡ、ローレンジリア電子制御リミテッドスリップデフを採用。



3列目はどうしても狭いイメージがあるが、3列目の広さはクラス最高水準とうたうように、頭上と足元に窮屈さは感じない。2~3列目の折り畳みや元に戻す操作も、ボタン一つなのは言うまでもない。

全長×全幅×全高/5453×2124×1921mm
ホイールベース/3124mm
CARS SPARK【カーズスパーク】
TEL:0586-64-7444
http://www.cars-spark.co.jp/
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