ジープの功績、SUVの原点を華麗に創出【グランドワゴニア】

SUVの先駆者といえるジープ・ワゴニア/グランドワゴニアが、2023年に復活をした。1991年まで発売されていた先代は、大胆にボディ側面にウッドパネルを装飾するなど、アメ車の長い歴史においてもその個性は際立つ。約30年の時を経て新型が登場することで、改めて先代は注目されるだろう。アズールモータリングでは、そんな先代グランドワゴニアが絶賛発売中だ。
Jeepに首ったけ
新型の登場!だからこそ先代に乗る!
1988 JEEP GRAND WAGONEER
23年モデルとして復活した、新型ジープ・ワゴニア&グランドワゴニア。グランドチェロキーLよりもワンランク上に位置し、ジープでもっともラグジュアリーなモデルになる。
1962年に登場したワゴニアは、ステーションワゴンを派生としたスタイルにATを搭載する初の4WD車であることから、今で言うところのSUVの先駆けと言っていいだろう。その後82年には、レザーシート、エアコン、パワーウインドウなどの快適装備を追加した高級モデル・グランドワゴニアを投入。生産は91年まで。
今回アズールモータリング・アメ車ショールームで撮影したのは、88年型グランドワゴニア。元々、前オーナーの為にAZRが独自のルートで仕入れたクルマで、長年大事に所有していたオーナーが手放し、この度AZRに戻ってきた車両となる。寒さもあって一発始動とまではいかなかったが、A/CやPWは修理済。
ワゴニア/グランドワゴニアを象徴する外装のウッドパネルは、さすがに30年も経過すれば劣化はする。メッキパーツも含めて、仕上げていく楽しみが残されていると捉えたい。本国と太いパイプがある同ショップだけに、パーツを見つける上で心強い味方になるハズだ。一方インテリアは、前オーナーが天井張り替えを行なったことで驚くほど綺麗で、カロッツェリアのデッキが付いてはいるが、当時の高級車らしいデザインがそのまま残されている。
長年様々なモデルを扱う同ショップでも、グランドワゴニアが在庫しているのは記憶にないほど珍しいと言う。新型の登場で、再び脚光を浴びる先代グランドワゴニア。アメ車を代表するレジェンドモデルを、今のうちに手に入れるべきかもしれない。
ワゴニアが角目ヘッドライトのフェイスに変更されたのは1973年。それ以降は大きなデザイン変更もなく、82年にグランドワゴニアが追加されて91年まで生産がされた。エンジンはオリジナルの5.9ℓV8を搭載。ホイールも純正の15インチをしっかり履いている。
ワゴニア/グランドワゴニアのアイデンティティであるウッドパネル。ボディに大胆にウッドを張り込んだデザインは、もう二度と現れないだろう。流石にパネルの純正新品は手に入らないが、アメリカでも人気モデルだけにリペアパーツが存在するかもしれない。




80~90年代の高級車の証はウッドパーツ。グランドワゴニアにはインテリアにもウッドが豊富に装飾され、電動レザーシート、パワーウインドウ、エアコンなど当時の快適装備が満載。30年が経過したモデルだが、前オーナーが天井を張り替えるなど綺麗な状態。
AZZURRE MOTORING アメリカンショールーム
TEL:0562-95-1118
http://azzurre-motoring.com
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2023年3月号掲載
最新記事

2025/06/13
【2008 トヨタ セコイア プラチナム】逆輸入車を代表するプレミアムSUVの大本命
かつては逆輸入車のムック本が発行されるなど一世を風靡した逆輸入車。中でもセコイアは当時のSUVシーンにおいてエスカレードやナビゲーターと肩を並べるプレミアムSUVの大本命だった。

2025/06/06
【フォードマスタングGT】派手さの中に垣間見える、繊細な拘りも見逃せない
日本のカスタム技術をフルに取り入れ、SEMA SHOW出展を果たしたジェットシティのマスタング。その雄姿に触発され、「世界基準」のマスタングに乗るべくジェットにカスタムを依頼したオーナーさん。その全貌が遂に公開された!