ロッククロウリングで競い、常にブラッシュアップし進化するYJラングラー

1991 Jeep Wrangler YJ with 5.9L Magnum V8
やっぱい乗るなら4WD・SUVでしょ!?
1991 Jeep Wrangler YJ with 5.9L Magnum V8
OCJCのロッククロウリング競技会では、常にトップ争いをするアグレッシブな走りを見せるこのYJ。オーナーの強いこだわりと、ホールショットの高い技術が結実したマシンだ。
限りなく手間と時間をかけて常に進化させる。
このラングラーYJ、オーナーが手に入れてから既に15年が経つというが、全く古さを感じないどころか、独特のオーラをとき放っている。
常に進化をし続けて、ブラッシュアップした結果、「元から残っているのは、ボディとフレームくらい?」との事。
そんなYJとの出会いは、たまたま会社にあった地元紙の個人売買欄で見つけたそうだ。以前乗っていたランドクルーザーがディーゼル規制にひっかかる事もあり、乗り換えを決意。
ちょうどその頃、日本でもロッククロウリング大会が初めて行なわれ、以来ロックにハマり、ホールショットと共にアップデートを繰り返す日々。2009年にはグアムで催されたスモーキンホイールズのロック大会にもこのYJを持ち込んで参戦。さらにその後、奈良でバック転を決めてしまい、直すついでに現在の鮮やかなグリーンにオールペン。その後、たまたまドナーとなるデュランゴが出てきて、載っていたのが、R/Tと呼ばれる5.9ℓのマグナムV8だった事もありエンジンを換装してしまう。
オーナーにお気に入りの点を聞くと、「ミッキーグリル」。確かに角目ライトのYJにこの形状のグリルは珍しく、聞けばTJ用の流用ではなく、ベンダー職人がいくつものカーブのRを組み合わせ誂えたワンオフ品だそうだ。
このYJの走りは、OCJCのロッククロウリング大会で観れるので、一度、ぜひその脅威の走破性を、観て欲しい!
一見純正のように綺麗にに納まっているエンジンは、実はダッジ・デュランゴに搭載されていたR/T 5.9ℓのマグナムV8エンジン。アメリカンV8ならではの豪快なサウンドを奏でる。合わせてミッションもデュランゴのものが移植されている。
ロールゲージやバケットシート&4点式シートベルトを装備するスパルタンなコクピットは、このYJがメインとするステージのロックセクションの過酷さを物語っている。またテールゲートは実用面でも便利なジープCJのドロップダウンテールゲートが移植される。
数々の戦歴を物語るキズが多数残る下回り。ロッククロウリングという競技の特性上、岩の上を這う様に走るのでガード類の装備は重要だ。ロアアームは超々ジュラルミン7075と呼ばれる素材で作られており、卓越した強度を誇る。またホイールはレースラインのビードロックホイール「モンスター」、タイヤはロッククロウリングでは最強の性能を誇るマキシス・トレパドール・コンペティション40x13.50R17を履く。
Hall Shot【ホールショット】
TEL:0568-33-4900
URL:http://www.hallshot.jp
■写真&文:キサキデザイン
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載
最新記事

2023/12/06
BCDには目利きの効いた、刺さるアメ車が勢揃い!【BUBU阪神】
現地スタッフとの連携で独自のネットワークを駆使して良質な車両を仕入れて販売するBCD(BUBUカリフォルニアダイレクト)。その2店舗目として人気を博すBUBU阪神。景気低迷の最中でもコンスタントに売れる人気店の魅力に迫る!
2023/12/05
【ラングラースポーツ】クルマをファッションの一部として、捉えたらもっと自由になる
ドアは4枚、座席やラゲッジ容量も多いに越したことはない。いつからか、そんな物差しでクルマを選ぶ様になってきた昨今。モノ選びに長けた古着マニアから、クルマとの向き合い方を考察。

2023/12/04
色のコダワリは無いが、何故か黄色のチャレンジャーを3台乗り継ぐ
走れるチャレンジャーカスタムを提案するCARBOX。ヘルキャットオーナーの竹林さんは、実はこの車両が3台目のチャレンジャーだったりする。