レンジャーラプターは北米市場に設定が無い

2019 FORD RANGER
2019 FORD RANGER
チャレンジャーだけじゃない。新たな刺客現る、このサイズ感でこの風貌“狙い目の条件”あり
フォードのミッドサイズピックアップトラックであるレンジャーが、2019年に復活した。2012年に、リーマンショックによる長い不況のアオリを受けモデル整理が急務となり、フォードが廃止としたモデルだ。だが新興国であるタイを中心とし、オーストラリアや欧州市場も見据えてレンジャーを復活させたのである。日本でもハイラックスが一定の人気を博していることもあり、サイズ的に似たレンジャーは面白い存在かもしれない。
そして新型レンジャーの大きなトピックが、オーフロードパフォーマンスモデルのラプターを設定したことだ。F150ラプターは本国でも大きな注目を浴びる人気グレードだけに、レンジャーラプターも注目なのは間違いないのだが、実は北米で販売されるグレードは、XL、XLT、ラリアットの3モデルのみ。つまりレンジャーラプターは、今のところ「北米では売っていない」のである。
他のグレードに比べ、オーフロード性能を強化したラプターは、フェイスも専用グリルを備えるなど、走行性能はもちろん、見た目でも圧倒的に「映える」。となれば、日本と同じ右ハンドルでもあり、タイやオーストラリアからレンジャーラプターを輸入となるのだが、それらの国と密接なルートを持つアメ車ショップは残念ながら無いのが実情だ。
その状況に注目したのが、新しい挑戦を常に続けるラグジ だ。2019年のSEMAショーで「サイズ的にも日本には最適だし、見た目も悪くない」とレンジャーラプターに注目。だが、何度も言うようにラプターは北米では販売していない。そこでラグジが考えたのが、タイやオーストラリアに新たなルートを作るのではなく、通常グレードのレンジャーにラプターフェイスを移植することだった。
今回撮影したのは、その第一作目のモデル。ラプターフェイスに加え、20インチLEDバーライトを加えたプレランナーガード付きフロントバンパー、リアセンサーバンパー、ラフカントリー6インチリフトアップキット、ブッシュワーカーフェンダー、フューエル・マットブラック20インチホイール、33インチMTタイヤを装着し、ラプターらしい力強さを注入。
2.3ℓエコブーストエンジン搭載で維持費も安く、ラプターのエッセンスがタップリ加わったラグジ・レンジャーは、チャレンジャーだけじゃない、新たな注目モデルといっていいだろう。
通常グレードのレンジャーグリルはかなりシンプル。グリルに大きな「FORD」の文字がラプタースタイル。ラプターフェイスに移植し、ラフカントリー20インチLEDバーライト&フォグLEDライト、FAB FOURS VENGEANCEプレランナーガード付きフロントバンパー、リアセンサーバンパーに変更されている。
ホイールはFUEL REBEL D679マットブラックの20×9J。タイヤはRBP REPULSOR M/Tタイヤ(33 ×12.50R20)。ラフカントリー6インチリフトアップキット、ブッシュワーカーオーバーフェンダーを装着。
Produced by LUXZ【ラグジ】
TEL:058-259-3922
URL:https://luxz.jp
Photo:古閑章郎
Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載
最新記事

2023/12/04
色のコダワリは無いが、何故か黄色のチャレンジャーを3台乗り継ぐ
走れるチャレンジャーカスタムを提案するCARBOX。ヘルキャットオーナーの竹林さんは、実はこの車両が3台目のチャレンジャーだったりする。
2023/12/01
道なき道の先の目的地へ、クルマ選びは走破性最優先!ラングラーアンリミテッドサハラ
「Jeepとアウトドアは相性が良い」。そんな生温い話ではなく、一歩間違えれば死を覚悟して挑む過酷なクライミングに挑戦し続ける週末冒険家の藤本さん。そんな彼が愛用するラングラーが生々しくてカッコいい!

2023/11/30
半世紀を超えてもなお、ファンを魅了し続けるベビカマ
2ℓ搭載がスタンダードになった現代版のシボレー・カマロ。決して現行モデルが物足りない訳じゃない。扱いやすさに快適性、燃費にパフォーマンスと、何を比較しても半世紀前のモデルの比じゃない。それでも魅力的に映えるカマロのファーストモデル。通称「ベビカマ」。その魅力に迫る。