ジェットシティの野望ともう一つの物語

コラム

広島県

肥後なつみ

ジェットシティ

アメマガ2021年3月号

JET CITY DEMO CAR PROJECT SEMA SHOW 2021
広島からラスベガスへ


JET CITY DEMO CAR PROJECT SEMA SHOW 2021 広島からラスベガスへ

SEMAショー出展に向けて作業は最終段階に入っているジェットシティのマスタング。実はこのミッションの中で、大きな夢を叶えようとする女性がいる。それが、長年ジェットシティのイメージガールとして活躍するモデルの肥後なつみさんだ。車両製作と共に始まった、もう一つの夢の物語。

ジェットガールとしてSEMAに行く!

世界最大のアフターパーツの祭典であり、カスタムショーの如く無数のカスタムカーが並ぶアメリカのSEMAショー。このビッグイベントに、ユニバーサルエアーとのコラボレーションにより、日本で完全製作した車両を持ち込んで世界進出を果たそうとしているのが広島のジェットシティだ。残念ながら今年の開催は中止となり野望は来年に持ち越されたが、完成に向けたカスタムの進行を不定期連載してきた。


現在の状況は、外装はクリア塗装を残すのみとなり、大掛かりな作業は内装張り替え、オーディオインストール、エアサストランクルーム配管、エンジンルームのパイプ類をステンレス&アルミ製に差し替えるといったメニュー。ド派手なウイングや圧巻のマフラー取り回しなど、前回掲載時より大幅な進化をみせているが、完成後に詳細をお伝えするため今回は多くは触れない。

DSC00062

では今回の主役は何か。それは、マスタングと共にSEMAショーと言う最高の舞台に立つ事が決まった、モデルの肥後なつみさんだ。これまで多くのカーイベントで、メーカーやショップのキャンペーンガールとして、時にはイベントのイメージガールとして活躍してきた彼女だが、数年前からジェットシティのイメージガールに指名され、もはや、なつみさん=ジェットシティと言えるほどの存在。そして彼女の夢もまた、世界最大のカーイベントであるSEMAショーの舞台に立つこと。だがその夢は、それが自身最後の舞台にすることも決めていた。

ジェットとユニバにも恩返しがしたい

ジェットシティが肥後なつみさんをジェットガール(キャンペーンガール)として指名したのは、数年前のカーショーまで遡る。ショップの顔となるイメージガールを探していたジェット代表の萩原氏は、それこそカメラ小僧のように各ブースのキャンペーンガールを撮影し話しかけたという。「変なオッサンが色々話してくると思ったでしょうね(笑)。でも可愛いだけじゃなく、見に来たお客さんを楽しませてくれるコミュニケーションが大事だと思いますから。沢山のモデルさんに話しかけましたけど、なっちゃんはそれがズバ抜けてましたね。それに業界に顔が広いというのも大きなポイントでした」。お客さんを引き込むだけではなく、ジェットの知名度を上げ新たな展開をするためには、他ショップやメーカーとの接点にもなってくれる、なつみさんの存在は大きな魅力だった。

DSC00210

一方なつみさんは、ジェットシティの存在は知っていたものの、萩原氏と深く会話したことはなかった。それが突然、ショップのイメージガールの指名。「メッチャ驚きましたけど、嬉しかったです。凄いクルマを作っているショップからのお誘いだったので。有り難いことに幾つかのショップからそうしたお話しはありましたが、私が一番重要視しているのは、フィーリングが合うかどうか。お互いがギコチナイままだと良いお仕事もできないと思っているので。それが萩原さんとは凄く自然体で話すことができたので、快く引き受けました」。萩原氏の見込みは間違いではなく、これまで多くのイベントでなつみさんは奮闘し、他ショップやメーカーとも引き合わせてくれた。まさにジェットシティの顔になったのである。


大好きなアメ車業界をメインに活躍するなつみさんだが、そのキッカケとなったのがユニバーサルエアー代表・下田氏(故人)との出会いだった。まだまだ顔を知られておらず、アメ車業界のことも知らなかった彼女に、丁寧に指導してくれ多くの関係者を紹介してくれた。「本当に下田さんには感謝しかないです。下田さんがいなければ、私はもうこの仕事をやっていなかったかも」。そうした経緯があるからこそ、なつみさんにとってユニバーサルエアーは特別な存在。


そのユニバーサルエアーと、自身が専属のキャンペーンガールを務めるジェットシティがコラボして、SEMAショーに車両を出展するという話を聞いたときには最高に嬉しく、感慨深いものがあったようだ。


なつみさんがアメ車業界に踏み込み様々な知識を得ていく中で、世界最大規模のカーイベントとし知ったのがSEMAショーだった。ケーブルTVでその模様を見たときには、想像を遥かに超える規模と綺羅びやかさに圧倒され鳥肌が立ったほど。「いつか私もこの舞台に立ちたい」。最大にして「最後の夢」として心に誓った。それが、もしかしたら叶うかもしれない…。「でも、私から連れて行ってなんて流石に言えませんでした(笑)」。だが、そのなつみさんの夢を、以前、他愛もない日常会話で聞いたことをしっかり覚えていたのが萩原氏だ。


ユニバーサルエアーからSEMAショー出展車両の製作を提案された際、納期など厳しい問題もあったが受託。だがそこで、たった一つだけ条件を飲んで欲しいと伝えている。それが「SEMAショーでは、肥後なつみを車両の前に立たせて欲しい」と。もちろん、ユニバーサルエアーとしても様々な事情で即諾することは難しい。だが萩原氏は、これまでのなつみさんの功績に対して「俺達が夢を叶えてあげる責任がある」と、決して折れることはなかった。最終的にはユニバーサルエアーも、なつみさんと故・下田氏との付き合いの深さと仕事ぶりを認め、何より萩原氏の熱意に快諾したのだった。


こうして2020年6月、ジェットシティの世界進出マスタングのカスタム作業が始まり、なつみさんの最後の舞台となる道筋が示された。残念ながら一年延期となってしまったが、夢が閉ざされたワケではない。夢の達成を後押ししてくれた、ジェットシティとユニバーサルエアーに恩返しするSEMAショーは、今年11月に開催予定だ。

DSC00205

俺も良いこと言うじゃろ?あれ?もしかして惚れたな~。 そんなに無理して演技しなくても~笑

DSC00197

ジェットシティが作るカスタム車両にも魅力があるが「萩原さんを含めたスタッフ全員の人柄が一番の魅力。こんなアットホームなショップ見たことないです」と、なつみさん。


マスタングと共に、最後の夢の舞台へ

Model・JETGIRL Natsumi Higo

_DSC7886_DSC8980DSC00085

ジェットシティ専属のキャンペーンガールであるジェットガールとして、多くのイベントや雑誌に登場。過去にアメマガの表紙を2度飾っている。なつみさんの顔を見れば、ジェットシティを思い浮かべる読者も多いはずだ。

DSC00092

アパレルショップ店員時代にファッションモデルの仕事をやったことをキッカケに、人に見られる仕事に興味を持った肥後なつみさん。クルマが好きで見に行ったカーショーでキャンペーンガールの存在を知り、自身もキャンペーンガールの道に進む。


僕たちには彼女の夢を叶える責任がある

DSC00221

代表:萩原克弘 氏


JET CITY【ジェットシティ】

所在地:広島県安芸郡海田町国信2-6-43
TEL:082-820-0377
HP:https://jetcity-motoring.com/

カスタムばかりに目に行きがちだが、販売車両は海外からの直接仕入れが基本で、パーツも業販を行なうほど本国とのルートも強い。日本にはない車両、パーツの輸入をして欲しいと思ったらジェットシティに相談してみよう! 最近では、広島から世界進出を目指すジェットシティに注目し、地元広島の広島ホームテレビの「ぽるぽるTV」で紹介された。広島ホームテレビでは見逃し配信も行なっているので、チェックしてみよう!


Photo:高原義卓、相馬一丈 Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

最新記事


2026/10/05

高速走行中にエンジンが激しく振動、もしかしてミスファイアしてるかも?【デュランゴをもう一度楽しもう】

メンテナンス

コラム

1999年型のデュランゴを手放して早3年。実はその後、誌面には公に登場していなかったけど2012年型デュランゴを購入していた編集部カズ。というわけで初お披露目(?)のデュランゴだけど、エンジンチェックランプが点灯です。埼玉のスカイオートで原因を見てもらう!

2026/10/01

【1970 プリムス サテライト】落ち着いた大人が嗜む、ビンテージ・モパーマッスル

クーペ

ビンテージ

プリマス

2015年に公開されたワイルドスピード「スカイミッション」でドミニクが愛用したロードランナーのようにスパルタンにカスタムするのではなく、あえてオリジナルの良さを色濃く感じさせる仕立ての良さが際立つ、品格ある一台を紹介しよう。

2026/09/28

【WEC 富士 6時間 2026】キャデラック・コルベット・マスタング、そしてグッドイヤーが挑んだ6時間の戦い

イベントレポート

WEC富士6時間耐久レース レポート

2026/09/28

【1964 シボレー インパラ SS】イベントでインパラを見て一瞬にして心を奪われた

オープン

シボレー

愛車を大切にしている人は数多い。毎日洗車を欠かさない人、エンジンフードを開けてチェックを欠かさない人など様々だが、紹介するケイさんもその内の一人。ビルトインガレージを建てて室内から愛車を眺めるのを日課としている。

ランキング


2026/10/05

高速走行中にエンジンが激しく振動、もしかしてミスファイアしてるかも?【デュランゴをもう一度楽しもう】

メンテナンス

コラム

1999年型のデュランゴを手放して早3年。実はその後、誌面には公に登場していなかったけど2012年型デュランゴを購入していた編集部カズ。というわけで初お披露目(?)のデュランゴだけど、エンジンチェックランプが点灯です。埼玉のスカイオートで原因を見てもらう!

2021/02/10

【GMC タイフーン】モンスターSUVの異名を誇る、90年代を代表するプレミアムカー!

SUV

GMC

1992 GMC TYPHOON

2026/10/01

【1970 プリムス サテライト】落ち着いた大人が嗜む、ビンテージ・モパーマッスル

クーペ

ビンテージ

プリマス

2015年に公開されたワイルドスピード「スカイミッション」でドミニクが愛用したロードランナーのようにスパルタンにカスタムするのではなく、あえてオリジナルの良さを色濃く感じさせる仕立ての良さが際立つ、品格ある一台を紹介しよう。

2026/09/17

C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力

クーペ

シボレー

チューニング

ハイパフォーマンスモデルであればストックのままでは飽き足らずさらなる高みを目指したくなるもの。C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力し、数値アップを楽しむ。