80年代バンらしいホワイト×ネイビーデザインのツートンボディのシェビーバン

バン

シボレー

ナオキモータービルド

シェビーバン G20

シェビーバン

素晴らしきバン生活

アメマガ2021年3月号

1981 CHEVROLET CHEVY VAN G20

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-


1981 CHEVROLET CHEVY VAN G20 OWNER:TAMIYA

国産ミニバン感覚で足代わりにサラッと乗るカジュアルなバンライフ!

C10をはじめ、マニアックで乗車定員数の少ない2ドアばかりを複数台所有する和歌山県の田宮さんが、家族や友人たちと外食したりする時に愛用するのが紹介するシェビーバン。あまりに飾り気のないサラッとした乗りこなしが、バンライフのあるべき姿だ。

「うどん号!」と名付け家族や仲間に親しまれる

以前ガレージ特集でダッジコロネット&C10と共に誌面に登場した和歌山県の田宮さん。その際控えめに載っていたのが今回紹介するシェビーバンだ。80年代バンらしいホワイト×ネイビーデザインのツートンボディが実に味わい深い一台である。どことなく80年のみ採用されたC10の角目に近い印象のフロントグリル&ヘッドライトベゼルは、この年代ならではの表情でどことなくファニー。81年型にこだわったポイントでもある。

1981 CHEVROLET CHEVY VAN G20

90年代のシェビーバンは比較的まだまだ程度の良い個体が現存しているが40年近く前のモデルとなるとかなり貴重。そんな絶滅危惧種寸前の名車ではあるが、彼の乗り方は至ってカジュアル。むしろバンは乗り倒してナンボと言わんばかりに豪華なトリムや内装を剥ぐところから始まった。


しかし、さすがに天井が鉄板むき出しでは夏は酷暑で冬は極寒。〝男は黙って空調レスの防寒着!〟と言いたいところではあるが、小さな子供たちを乗せる機会もあるため内装はちゃんとしておこうと、友人の中岡氏をはじめ仲間内でサロペを裁断して内装を仕上げた。その際汎用の吊り下げ式クーラーを後部座席用に追加し、シートは高年式のロングスライドレール付きのエスティマ用を移植。横方向にもスライドするのでウォークスルーまで可能な国産ミニバンさながらのシートレイアウトとなった。

1981 CHEVROLET CHEVY VAN G20

ちなみにエスティマの場合キャビンギリギリまでシートが来るが横幅のあるシェビーバンなら両サイドにもゆとりができており、即席でボックスを製作して小物入れやサイドテーブルとしてゆったりとした後部座席へとアレンジする。一方エクステリアは愛用するC10からのお下がりで前後サイドマーカーや装着していたホイールを移植。C10を綺麗にする目的で交換して余ったパーツを移植するといったルーティンが、時系列に沿った全体的なヤレ感にマッチして、思っていた以上にしっくりきたところでひとまず完成形となった。


ちなみにこのシェビーバン、全長はアストロとほぼ同じ。むしろちょっと短いくらいで小回りが効き、駐車場で困ることもない。観音開きのリアゲートを開けて荷物を積みたい時はセカンド&サードをロングスライドで前にすればラゲッジスペースを拡張可能。ノリで「うどん号」と名付けた割には出番が多く、メインカーへ昇格しても申し分ないスペックである。

DSC_1945 DSC_1951 DSC_2012

同形状の角目二灯が縦にレイアウトされるモデルとは異なり、ヘッドライトとウィンカーの形状が異なるヘッドライトベゼルはこの年代特有の個性的な顔付き。ホイールはコレクションの中の一台であるC10に装着していたモノを継承し、その際サイドマーカーなども一緒に移植。リアルーバーも80'sバニングらしいアクセント。

DSC_2047DSC_2033

305エンジンを搭載する81年型シェビーバン。TH350の3速ATはハイウェイこそ多少の唸りがあるが、街中を走らせる分にはむしろ心地よいフィーリング。インマニ、キャブレターをエーデルブロック化してMSD のデスビに交換、冷却効果を高めるべくラムエアチューンを施すなどコンディション向上やパフォーマンスアップにも余念がない。

DSC_1974 DSC_2028 DSC_1982 DSC_1970 DSC_1985 DSC_1972 DSC_1994DSC_1971

内装は固定概念にとらわれないアイデア勝負な印象で、偶然ピッタリ収まったオートメーターのダッシュインストールやハーストのシフトノブ、青いラメカラーのグラント製ステアリングにドラッグレース用のアクセルペダルを流用加工して取り付けたフットペダル、そして極め付きは当時らしいムートンマットで当時らしさを絶妙に再現する。


THANKS:Naoki Motor Build【ナオキモータービルド】

TEL:072-236-7300
HP:http://naoki-mb.co.jp
★PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

最新記事


2023/11/28

5年ぶりに開催したアメマガキャラバン北海道

アメマガキャラバン

2023/11/28

自然をアートにする新感覚グランピング施設が和歌山市街地に!【GAJU CAMP】

アウトドア

ナビの案内を見て「本当にこんなところにグランピング施設なんかあるの?」と半信半疑になるほど市街地からすぐの場所にあるGAJU CAMP。一度足を踏み入れるとそこはもう異国。カリフォルニアを肌で感じられるリアリティで身も心もリフレッシュ!

2023/11/27

マグナムにチャレンジャーフェイスを移植、誰もが待ち望んだ脱クーペの進化!

ステーションワゴン

ダッジ

ボディワーク

誰もが一度は夢に見たであろう。脱クーペのチャレンジャーが遂に完成した。荷物も人も楽に載せられる、まさにステーションワゴンのメリットを兼ね備えた進化系チャレンジャー。この姿、増殖していくかもしれない。

2023/11/24

アメ車だからとか、ジープだからじゃなく、ワゴニアが良い!

SUV

ジープ

2020年の夏に取材したブラストレイルのトレーラーをけん引するお洒落キャンパーの中村さん。その彼がワゴニアを購入するキッカケになったのが、今回紹介する岡本さんだ。

ランキング


2023/11/27

マグナムにチャレンジャーフェイスを移植、誰もが待ち望んだ脱クーペの進化!

ステーションワゴン

ダッジ

ボディワーク

誰もが一度は夢に見たであろう。脱クーペのチャレンジャーが遂に完成した。荷物も人も楽に載せられる、まさにステーションワゴンのメリットを兼ね備えた進化系チャレンジャー。この姿、増殖していくかもしれない。

2023/11/28

自然をアートにする新感覚グランピング施設が和歌山市街地に!【GAJU CAMP】

アウトドア

ナビの案内を見て「本当にこんなところにグランピング施設なんかあるの?」と半信半疑になるほど市街地からすぐの場所にあるGAJU CAMP。一度足を踏み入れるとそこはもう異国。カリフォルニアを肌で感じられるリアリティで身も心もリフレッシュ!

2022/07/14

チャレンジャーとチャージャー、実はこの2台は双子の様な存在と言える。

セダン

クーペ

ダッジ

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY[SUBLIME]
2018 DODGE CHARGER DAYTONA392[YELLOWJACKET]

2022/04/25

生粋のマッスルパッケージと言われるプリマスGTX

クーペ

ビンテージ

プリマス

1971 PLYMOUTH GTX