-フリースタイルで行こう- #13 アメリカンスタンダードな「タコス」

コラム

アメマガ2021年5月号

フリースタイルで行こう

#13 アメリカンスタンダードな「タコス」

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#13 アメリカンスタンダードな「タコス」

IT'S TACO TIME! Why Americans Love Taco Bell 重度のアメリカ依存症の石橋氏にとってアメリカンフードは大好物。中でも「タコス」には目がない。元々はメキシカンではありますが、アメリカに渡りアメリカアレンジされたテキサス×メキシコ=テックスメックス、カリフォルニア×メキシコ=キャルメックスはポピュラーで大型チェーンとして「タコベル」が老舗。今回はタコベルの魅力に迫るぞ。

ハンバーガーに続いて米国ファストフードの代表格の「タコス」が日本でも人気沸騰!?

アメ車オーナーの場合、クルマ好きかは(?)だったとしても、少なからずとも「アメリカ」を意識しているもの。自分の場合はまさにそうで、アメ車のファンになる前に、幼少期に観ていたテレビ番組の多くが吹き替えによるアメリカの番組だったし、音楽、ファッション、レジャーや食品などなど、生活に密着したほとんどの物がアメリカ由来や、アメリカ製が主流だったのです。そんな擦り込みが根強く浸透し、極度のアメリカ依存症に発展してしまった次第。

 

しかし、現在ではいろんな意味でグローバル化が進んでいるため、選択肢が多くて良い面もあるけれど、情報量が多過ぎだし、細分化されながらも異文化が混合して、何処の国から由来しているのかが(?)な状態…。

 

クルマのメーカーにおいても、どこの国なのか、1台のモデルをOEMで様々なメーカーが扱っていたりで分かりにくい。食べ物などでも、イタリアンなのか、和食なのか、中華なのか、激しくクロスオーバーしたメニューが多く、違和感を感じずにはいられません。

 

そんな中で、アメリカンなメニューの代表であるハンバーガーの人気が高まっているのは嬉しいですね。早くて安いファストフードとしてのメリットだけでなく、本格的なアメリカンとして提供するレストランがかなり増えている感じがします。

 

そんな流れからか、アメリカではハンバーガーに続いて主流となっているタコスに代表されるメキシカンの露出が増えている感じ?!アメリカの大手ファストフードチェーンの分布からすると、圧倒的にハンバーガーといったイメージが強いけれど、ヒスパニック系の人口が特に多い、テキサスやカリフォルニアでは、テキサス×メキシコ=テックスメックス、カリフォルニア×メキシコ=キャルメックス、といったハイブリットなメキシコ系の料理はメジャーで、人種を問わず広い範囲で一般的に浸透しています。

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日本国内では、まだまだマイナーな感じながらも、輸入食材店などでは、サルサソース、ナチョチップス、トルティーヤなど、メキシカンな食材の取り扱いが増えている感じもします。

 

また、日本向けに独自のアレンジがされているものの、スーパーやレストランのメニューにも、トルティーヤを使ったメキシコ風のものが確実に増えています。

 

アメリカ依存症の自分にとってのメキシカンは、ハンバーガー以上にアメリカを感じられるメニューでして、一定のタイミングで出る禁断症状への処方としても摂取したくなるのです。そこで、最も手軽で効果的なのが、アメリカのチェーン店である「タコベル」の利用。カリフォルニア発のいわゆるキャルメックスの代表。メキシコのタコスではトルティーヤはコーン、具材はホルモン系が主流なのに対し、トルティーヤはフラワー(小麦粉)が主流で、コーンの場合はパリパリに揚げてあります。

 

具材では、ミート、ポーク、チキンとバリエーションがあり、レタス、トマト、サワークリームも入ったカラフルなルックスも特徴的。見た目以上に食べ応えがあるし、ハンバーグやピザよりもクセになるし、続けて食べても飽きないので、一つのメニューとして大好物なのです。とはいえ、お気に入りのタコベルは国内ではわずか12店舗しかないのが実情。もっともっと店舗が増える為にも、本誌読者の方は、最低でも月に1度は利用して欲しいと願います!

クランチラップスプリーム Crunchwrap Supreme

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パリパリのコーンと柔らかフラワーの両方の魅力を1度に味わえるタコベル独自のメニュー。具材はタコスと同様に、チキン、ポーク、ミートより選択可。サルサ&サワークリーム入りのリッチな味わいと食べ応えが魅力。

2 タコス 2 Tacos

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揚げたコーン&柔らかフラーによる2種のトルティーヤが楽しめる2 タコスコンボ。ひき肉のビーフがデフォルトとなってますが、ポークとチキンもあり、お好みでチョイス可。¥70追加でトマト&サワークリーム入りのスプリームがオススメ!

グリルドブリトー Grilled Burrito

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サルサソース、メキシカンライス、チーズ、そしてアクセントのコリアンダーをラップしたタコスに次ぐ代表メニュー。具材のチキンは、タコス同様にビーフまたはポークに変更可。付属のポテトもナチョチップに変更可。

ケサディーヤ Quesadilla

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チェダー&モッツアレラの2種のチーズとお肉(チキン、ビーフ、ポークを選択)をトルティーヤで挟んだシンプルにして抜群に美味しいビギナー向けメニュー。サルサ&ワカモレ(各¥100)と一緒にいただくのがベスト!

ローデットポテト Loaded Fries

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メキシカンフレーバーなシーズニングの効いたフライドポテトに、ビーフ、ナチョチーズ、サワークリーム、グリーンオニオンをトッピングしたオリジナルメニュー!個人的にも大好物なのですが、一人で食べるには多すぎるので注意!

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タコベルは、カルフォルニア発のフランチャイズ・ファストフードとして80年台後半からスタートし、現在ではアメリカ本土のほか、ハワイ、南米を含めて6500店舗が存在。カジュアルでキャッチーなカルフォルニア的アレンジが効いたタコスやブリトーをはじめ、クランチラップなどのオリジナルメニューも魅力。国内では80年代に一度上陸したものの、在日米軍基地内だったりで馴染みがなかったが、2015年に日本1号店として渋谷にオープン。フードコート内をメインに現在では12店舗を展開している。

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自分が最も頻繁に渡米していた90年代に店舗が増えてメジャーになった感じで、個人的には、アメリカのモータースポーツの二大勢力である、NASCAR、NHRAの参戦車のスポンサーをするカンパニーという点でもリスペクトなのです。アメリカ滞在時には当たり前に利用していたものの、国内ではタコス自体が滅多に食べれなかったこともあり、自分の中では中毒性が高まった感じ。

★石橋秀樹 アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。


アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

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