-アメカルにまつわるエトセトラ- #16「スペースオペラ版 子連れ狼 」

コラム

アメマガ2021年6月号

アメカルにまるわるエトセトラ

#16「スペースオペラ版 子連れ狼 」

et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-


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#16「スペースオペラ版 子連れ狼 」

スターウォーズ( 以下SW)シリーズからは、様々なスピンオフ作品が誕生しました。なかでも昨今人気を博しているのがストリーミングサービス「ディズニー+」のキラーコンテンツとして2019年に配信された「マンダロリアン」です。


SWキャラの中でも人気のボバ・フェットが登場する作品が計画されている…という話題を耳にしたのは6~7年も前のことでした。当時は本編としては久しぶりなエピソード7の公開間近ということで、界隈がざわつき始めた頃。私は「ずいぶんと細かなところまで掘り起こすなぁ」くらいに思っていました。ところが2020年、当ページの担当編集Kくんから「マンダロリアン見ました?面白いらしいですよ」との情報が。そこで、早速ディズニーデラックス(当時)に加入して見始めたら…あまりに面白くて全8話を数日で一気に見てしまいました。


マンダロリアンとは、惑星マンダロアを中心に活躍していた伝説の戦闘集団の総称。優れた戦闘技術をもち、強靭なアーマーで身を固めたマンダロリアンはバウンティハンター(賞金稼ぎ)や傭兵として様々なシーンで重宝されていました。ボバ・フェットや父親であるジャンゴ・フェット(正確にはDNA元)も、マンダロアのアーマーをまとったバウンティハンターとして本編に登場しています。そんなマンダロリアンの一人が主人公。マンドーという愛称で呼ばれている彼が「某所に囚われている“獲物”を連れてきて欲しい」という依頼を受けることから「マンダロリアン」は始まります。そしてその獲物が“あの”ヨーダと同じ種族の幼児でした。グローグーという名のその子を一旦は依頼主に届けて報酬も受け取ったものの、そのいたいけな姿に罪悪感と愛情を持ったマンドーは依頼主からグローグーを奪還。様々な追手から逃れながら、グローグーの帰るべき場所・人を探す旅を続けるというのがストーリーの骨子…はい、とってもストレートです。


民族や種族、そして親子の愛憎まで様々なファクターが絡み合う本編に比べてとても分かりやすい。どんな状況でもグローグーを第一優先にするマンドーのひた向きさもあって素直に安心して見ていられるのです。この単純明快な面白さは、脚本・企画をアイアンマンの監督であるジョン・ファヴローが担っていることも無縁ではないと思われます。また、それまでアニメーションで描かれていたキャラクターが実写で登場したり、ボバ・フェットなどサプライズなキャラクターの登場などファンサービスに事欠かない作りも人気となった要因です。


幼いグローグーを守りながらバウンティーハンターとして旅を続ける姿は、ある年齢以上の視聴者にはピンとくる「子連れ狼」そのもの。早くもシーズン3の製作が発表されましたが、今からとても楽しみです。

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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載

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