-アメカルにまつわるエトセトラ- #20「部室になったりSFマシーンになったり」

コラム

アメマガ2021年10月号

アメカルにまるわるエトセトラ

#20「部室になったりSFマシーンになったり」

et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-


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#20「部室になったりSFマシーンになったり」

ここのところ「どんな車が好きなんですか?」と聞かれることが多いのですが、最近は「自分で乗るならバン、それもちょっと古いヤツ」と言っています。どうも、先進機能満載のインパネとか、包まれインテリアとかが少々苦手。もちろん、端くれではありますが自動車業界でお仕事をさせていただいているので、先進技術には興味ありますし、最新ハイパフォーマンスカーも大好きです。ただ…自分で乗るなら質実剛健、多少荒く扱ってもへこたれない働くクルマ…その上、何でも積めてガンガン走れるバンが性に合っているのです。そのきっかけはというと、父親が仕事の関係でずっとバンやワゴンに乗っていたこと、そして…やっぱりテレビや映画の影響なんだろうなぁと思うのです。


年代でかなり割れるような気がするのですが…40代後半くらいから上ですかね、米国ハンナ・バーベラ・プロダクションのアニメを楽しみにしていたって方、かなりいらっしゃるんじゃないかと思います。有名どころでいうと「宇宙忍者ゴームズ( 本題ファンタスティックフォー)」「大魔王シャザーン」「チキチキマシーン猛レース」…などなど。中でも当時の私のお気に入りが「弱虫クルッパー( 本題スクービー・ドゥー)」でした。


4人の凸凹な少年少女と一頭の大型犬がバン…その名もMystery Machineに乗り込み、行く先々で遭遇する怪奇事件を解決していくというホラーコメディ。そのMystery Machineが今から思うに私のバン好きの原点のようなのです。


当時…70年代フラワームーブメントど真ん中のサイケデリックなカラーリングで仕上げられ、愉快な仲間たちと怪しげなお化け退治グッズを詰め込んで旅をする…ある意味で移動部室のような四角いバンは、当時、都心の狭いアパート暮らしだった子供の私にとっては夢の空間に見えたんだと思います。ちなみにスクービー・ドゥーは2度ほど実写化もされています(イラストはそちらを参考にしています)。


いろんなものを積めて時には部屋にもなる…ということで、様々な映画の中で小道具としても活躍するバンですが、当コラムで何度もネタにしているマーベル・シネマティック・ユニバースでも重要なアイテムとして活用されています。初出は「アントマン」。主人公スコットの友人であるルイスの愛車として登場したのがフォード・エコノラインでした。当初はルイス率いる窃盗団の足として使われていたオンボロだったのですが、次作「アントマン&ワスプ」では小型化された量子トンネルを搭載され、本編「アベンジャーズ・エンドゲーム」でも重要な役目を果たします。そんなこんな、様々な作品やシーンに欠かせないバンは、エピソードにも事欠きません。また、機会を改めてご紹介させてください。

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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2021年 10月号掲載


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