ナオキモータービルド流の走りに特化した仕立てでアレンジされたC-1500
1997 CHEVROLET C-1500
AMERICAN CUSTOMS
1997 CHEVROLET C-1500
これからが熱い90年代の大本命、O.B.Sの令和最先端スタイル!
O.B.Sの伝道師的存在として王道のスタイルはもちろん、次世代カスタムにも積極的なナオキモータービルド。その最旬にしてもっともHOTなスタイルが、2021年末の横浜ホットロドッドカスタムショーに出展された5速マニュアルのレギュラーキャブだ。
プロツーリングのその先へ走りを追求した集大成!
90年代のC1500が一昔前と比べて凄まじい勢いで値上がりしている。ここ数年は200万円台がスタンダードとなり、それに伴って程度の良い個体はすぐに売れてしまうなど、希少価値は高まるばかりだ。既にポストC10とも噂されていて、そのフォルムにもっとも近いレギュラーキャブはその大本命として人気を博している。
今回紹介するC-1500はそんなポストC10の次世代カスタムスタイルとして最先端に徹しつつも、ナオキモータービルド流の走りに特化した仕立てでアレンジ。新しい物と伝統的な部分を絶妙に組み合わせて〝捻り〟を加えている。現行エスカレードのサテンスティールメタリックやRZ LIGHTZのレンズ類、そしてバラマンディデザインの鍛造ホイールによる最旬と、旧マスクやモールスムージング、SSミラーによるトラディッショナルな部分のミックスがソレだ。その他フェラーリ458のマフラーエンドやリアゲートウィングなど、見た目に伝わってくる個性も去ることながら、実は見えない部分がもっと凄まじい。
ナローアーム&フェンダー爪折加工を駆使して285サイズのタイヤを9.5Jでインストールするフロントに加えて、リアリーフから3リンクウィッシュボーンの車高調化。前後大口径16インチブレーキローター×6ポッドキャリパーなど、見た目はOBSでも走りは現行モデルのオリジナルスペックを大幅に上回る仕立てとなる。
本国では益々この年代のカスタムが盛んになっており、新たにパーツが開発され続けているとあって、このC1500は本国のリアルに日本のビルダーが捻りを加えて仕立てた代表作。まだまだ未開拓のスタイルが存在するOBSスタイルの今後に期待が高まる。
この車両の一番の見せ場ながら、ジャッキアップしないと伝わらない秘めた魅力がコレ。Stone custom fabのナローアームをインストールするフロントの足回りと、ライドテックのサブフレームと3リンクウィッシュボーンキットでリーフスプリングから車高調化することで、動きのある硬い足を実現。例えるならトップアスリート級に鍛え上げられた足で、流行りのプレミアスニーカーを履かせるような感覚だ。
本来履けるはずのない285サイズに9.5J をインナーフェンダー部分のみ加工を施してアッサリと履かせるのはストーンファブのナローアームの賜物。アメリカのリトルショップからリリースされるブレーキキットで16インチブレーキローターを組み上げており、その証としてフロントのみハブキャップ削り出しのLSロゴを残す辺りも確信犯。
チューブLEDテールにCONCEPT1の3分割リアゲートテールウィング、そして本物のフェラーリ458用3本出しセンターマフラー&バンパースムージングで、90年代なのにどこか現行モデルらしく映えるリアフォルム。ウィングの両端は寸法やチリが合わずに製作し直したワンオフ品となり、3本出しの出口は板を溶接して一本でリアエンド付近まで来た後、排気が均等にいきわたる様に配慮。
リアベッド部分はラプターライナーのチンタブルでオリジナル調色を施し、ホイール同色で塗装。テキスチャー塗料特有の粒感がガンメタ×赤の硬派なイメージと絶妙にマッチしており、コントラストが効いて刺し色的な効果も絶大。防錆、防滴、耐久性に優れ強度も増すと言う良いことづくしだ。
旧マスクだけどインテリアはボーテック世代であり、メーター周りはフルデジタル化。ビレットだけどビレット感を抑えたマットブラックのステアリングもコンセプトに合わせて粋。マニュアルシフトはHURST製のビレットシフターに換装されており、今後インテリア周りも赤でフルリメイク予定。エンジンを含む各部コンディションは宮田氏の愛車だっただけに申し分なし。
Naoki Motor Build【ナオキモータービルド】
TEL:072-236-7300HP:https://naoki-mb.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年3月号掲載
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