ナオキモータービルドにて半ば強引にマフラースッキリ化計画を敢行!
仕事にプライベートに毎日フル稼働するGMC・ジミー!
EVERYDAY with GMC JIMMY
「HIGH FORGED」のモデルとしてカーショーに出るからにはそれ相応に見た目を整えねば!
2021年の年末に開催されたCROSS FIVE Finalの覇王ブースで、タンドラやH2に並んでブースの一画を飾ることとなったGMCジミー。「エントリーするからには多少なりとも綺麗にしとかないと」と放置気味だった下回りを見ると、マフラーやステアリングダンパーのヤレ感がハンパない。そこで、ナオキモータービルドにて半ば強引にマフラースッキリ化計画を敢行!
腹下の余計な物をなくしてスッキリした下回りに!
40代半ばに差し掛かると、飲み過ぎた酒は翌日まで残るし顔もむくみ、お腹周りは年々厚みが増して28インチだったデニムは30インチがスタンダードに…。まぁ誰しもが抱える悩みだけど、ジミーの場合は加齢に伴うばかりかリフトアップしたことで内蔵が下へ下がってしまい、見えなくて良いハズのエキゾーストパイプや錆びて朽ちたサイドステップ、もはやダンパーとして機能していないと疑われるほどに朽ちたステアリングダンパーなど、調子に乗って背伸びしたことで、隠れていたハズの無駄な部分が剥き出し状態に…。
ユッタリした服で隠すのは常套手段だけど、いずれは手を入れなきゃいけない部分でもある。どうせなら一旦リセットして、本格的にボディメンテナンスに勤しむかと腹下スッキリ化計画を実行。「覇王ホイールブースにオーダー鍛造ホイールのHIGH FORGEDを装着して一緒に出展しましょう!」って嬉しいオファーが何よりのキッカケだ。
手始めに朽ちたステアリングダンパーを新調。錆びたサイドステップは潔く取り払って、以前から気になっていた継ぎ足しのマフラーをできるだけフレームよりアッパーでレイアウトしてスッキリ見える様にナオキモータービルドへ丸投げ。その効果はビジュアルのみならず期待してなかったパフォーマンスにまで大きく貢献。改めて排気効率の重要性を体感した次第だ(笑)。
コチラがマフラーリフレッシュ前の状態なのだが、まぁいい感じにヤレてます(笑)。フロントプロペラシャフトを避ける様に下側へレイアウトして、再び上側へと伸びるパイプは数回の触媒交換でサイズの異なるパイプを突貫溶接。ブロックでかさ上げした分フレームとボディの隙間が大きくなり、その錆びて朽ちたエキゾーストパイプがニョキッと存在感を際立たせており、まぁ不細工(笑)。
アクセルレスポンスや吹け上がりにも多少不満はあったものの「こんなもんかな」と納得していたが、継ぎ足しを繰り返したパイプが重なることで排気効率を悪化させているとは思ってもみなかったのが本音。
交換するのはヘダースから後ろのエキゾーストパイプで、素材をステンレスにしようかどうかと悩んだ末に、純正然とした音、そして雰囲気にこだわってスチールパイプを採用。ワンオフマフラー施工の際は、予め曲げる箇所や長さを採寸して無駄のないよう業者にオーダーすることから始まる。
タイコと触媒はまだ交換して数年なのと、音量アップが目的ではないのでそのまま流用してもらった。この際、見た目の印象が悪い朽ち果てたステアリングダンパーもちゃっかり作業依頼(笑)。
一番見た目に不細工だったヘダースから触媒までのレイアウトは、プロペラシャフト上側を巧みにかわしてレイアウト変更。その高さを保ちながらフロア下に沿うように、そしてフレームの高さより若干アッパー気味にすることで真横から見た時にマフラー中間パイプの存在感をできる限り払拭。オイルパンをかわしながらレイアウトし直して、両バンクから集合する部分までが50 Φ、その後方を60 Φで既存のタイコに太さを合わせ、微妙に口径の大きな触媒との連結部分は数ミリ先端を広げて違和感なくミグ溶接してもらった。
マフラーエンドは後部下出しから純正同様にリアタイヤ後ろの横出しへと一新。マフラーエンドと既存のタイコのみステンレスを採用して、スチールの部分は潔く耐熱ブラック塗装を施す。ジミーの腹下回りをわざわざ見てもらう機会なんてそうそうないけれど、こうやって見るといかに下回りの美しさにこだわる理由が身に染みる。
また、高速の坂道でもたついていたジミーが嘘のようにグイグイ加速する。同じ触媒&タイコを使いまわしているにもかかわらず、まるで別物のような排気効率。マフラーレイアウトの最適化がここまで効果覿面だったことは嬉しい誤算だ(笑)。こうなるとヘダースも手を付けたくなる。
Photo &Text:石井秋良
アメ車マガジン 2022年3月号掲載
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