音量アップが目的じゃない走りを意識した大人のマフラーを考察
仕事にプライベートに毎日フル稼働するGMC・ジミー!
EVERYDAY with GMC JIMMY
V8サウンドを轟かせて街を流すことはアメ車道楽の一番の醍醐味だ。だが40代半ばともなると、やっぱり歳相応の身だしなみや落ち着いた大人のクルマ道楽に憧れたりもする。決して爆音を否定するわけではないが、石井個人的には一見するとやかましそうなジミーで、ジェントルな音色を奏でながらセーフティードライブするのが理想だ。
アストロに装着していたフローマスターを移植!
2年ほど前、ナオキモータービルドで腹回りスッキリ計画と題して、タコ足より後ろ一式のマフラーレイアウトをやり直してもらったジミー。それまではエギゾーストパイプが一旦フロントデフの下側を通り、再び上に上がってまた下へという歪なレイアウトにパイプ径の異なる複数の接合部分を継ぎ足して様子を見ていたが、排気効率の向上で予想を上回るパフォーマンスアップに恵まれたことで、「マフラー侮れぬ!」とマフラー考察に火が付いた。
それからは取材先でも音色ばかりに気を取られ、無駄にその音量を録音したり、オーナーにタイコは何?タコ足は?なんて取材とは関係のない話で盛り上がることもしばしば。決して現状に満足していないわけではなかったのだが、マフラーリフレッシュの時に触媒とタイコは再利用したこともあって、ぼちぼちタイコだけでも交換しようかと。
そう言えば2年前に「できるだけ静かにしたい」と妻から依頼されてアストロのタイコをフローマスター50からナビゲーター用の純正サイレンサーに交換したのを思い出し、その作業をしてもらった東大阪のファーストにまだ残っていないかを確認。すると“あるよ”ということで「それをジミーで再利用したい!」と無茶ぶり。他にフローマスター40の中古も在庫していたのだが、落ち着いた音量なら50と勧められて迷うことなく50に。後のタイコ交換を見据えてフランジで区切ってくれていたおかげもあり、仮合わせをして部分的に切り離し、その日のうちにサクッとタイコ交換が完結。
元々使用していたタイコは経年劣化でグラスウールが痩せてほぼストレートとなっていた。ちなみにフローマスターは複数の壁で抵抗を作る構造となっており、中古でも外側に穴や錆の腐食がなければパフォーマンスの低下はほとんどないとのこと。走らせてみると以前よりも軽いタッチのアクセルで坂道もグイグイ。アイドリング時の音量もジェントル! フロマス50最高!!

たかがタイコと侮るなかれ。フローマスターの内部はグラスウールでは無く複数の壁で排気の効率性や音量の強弱をつける独自の構造となっており、パフォーマンスアップも十分に体感できるレベル。新品で交換するのがベターであることは間違いないが、中古でも程度が悪くなければ再利用する価値アリ!ちなみに筆者は妻のアストロからの流用だ。
タイコ交換の際、一番気を遣う部分がエギゾーストパイプのレイアウト。排気効率や抵抗を考えると歪で極端な角度の変更は場合によってはパフォーマンスをロスしてしまうことも。仮合わせの際に無理のない角度はもちろん、見た目に美しくマフラーレイアウトを整えておくことで、ビジュアル&パフォーマンスの両立を図る。
上側が交換するフローマスター50で下側は汎用品のサイレンサー。10年ほど前に購入したメーカー不明のタイコだったが、今回その構造を見ると何の抵抗もないストレート構造に。新品の時はグラスウールが詰まって音量を抑えていたものの、劣化でほとんど消音効果は消えていたと言える。その点フローマスターはグラスウールの摩耗などがないので長く効果を発揮できる。
フランジ部分は新調して2年足らずでまだまだ綺麗なので切断して流用。以前引き直してくれたマフラーレイアウトに沿って極力加工箇所を減らしつつも、排気効率を考えて製作。車種専用社外マフラーや完全ワンオフで1から製作するマフラーとは異なり、今回は単純に音量を控えて、願わくばパフォーマンスが向上すればって目的だ。
無事溶接を済ませて取り付けてみた。フレーム下を覗きこまないとわからない部分ではあるが、耐熱ブラックで新たに塗装されている場所が今回の変更箇所だ。音量を抑えたいならフローマスター50がちょうど良い塩梅だよ。と取材する先々でオススメされてきた理由が、装着して納得。これなら早朝や深夜の帰宅も気を使わずに済みそうだ。
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2023年8月号掲載
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