【マグネットダイナー】ハンバーガー愛が強すぎた結果、自らハンバーガーを提供する飲食店をオープンさせた

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アメマガ2022年3月号

アメリカンハウス

アメリカンライフ

ジェネラルアメリカンホーム

Let's AMERICAN HOME

趣味であるバイクに乗って、各地のハンバーガーを食べるのが日課だった磯村さんは、自分も本格的なアメリカンダイナーを建てたいと一念発起。修行に出掛け、そこで出会った常連さんとの出会いにより、理想のダイナー計画がスタートしていく。

敷地全体がアメリカ それが僕の理想のダイナー

Let's AMERICAN HOME


敷地に一歩踏み入れば、アメリカが広がる

愛知県はアメリカンダイナーが多いことで知られているが、アメリカの雰囲気をタップリ感じられるダイナーとして有名なのが、ジェネラルアメリカンホームによって愛知県東郷町に建築された、2017年にオープンのマグネットダイナーだ。アメリカのリアルデザインを取り入れるハウスメーカー・ジェネラルアメリカンホームは、基本的に個人住宅の建築が多いが、マグネットダイナーは、誰もが気軽にジェネラルの建築デザインを見られる場所として、アメリカンホーム建築が夢であるお客さんが多く訪れる。

マグネットダイナーのオーナーである磯村さんは、趣味であるバイクに乗り、ツーリングの道中でハンバーガーを食べることが毎度の恒例だった。そのハンバーガー愛が強すぎた結果、飲食の仕事とは無縁ながら、自らハンバーガーを提供する飲食店のオープンを目指した。これまで食べたハンバーガーを振り返り、その味を勉強したいと訪れたのが、以前ジェネラルアメリカンホームの本企画でも紹介した、黄色い建物が目印の刈谷市の サンダンス

サンダンスで修行しながら、独立に向け建物のイメージを膨らませていた磯村さん。理想としたのは、「店の外観はもちろん、敷地全部がアメリカ」。とはいえ、その壮大過ぎる夢をどこに依頼すればよいか検討もつかなかった。だが答えは、思いがけずアッサリ見つかる。サンダンスのオーナーである小林さんは、ジェネラル代表の杉山氏と中学の同級生で、杉山氏は度々お店に訪れる常連さんだった。そこで思い切って将来の夢の話をすると、本場アメリカのダイナーの話で大いに盛り上がり、ジェネラルが建築した住宅も見学させてもらった。「まさに自分が思い描いた家ばかりで、ジェネラルなら理想のダイナーができると確信しました」。

そうして始まった磯村さんのダイナー建築だが、「初めてのことだらけで、簡単な要望を出してあとはお任せにしたんです」。外観は白のラップサイディング。そして店内イメージは、赤白を基調にした50年代のダイナーデザインが磯村さんの案だった。当然それを踏まえたデザイン案を杉山氏は考えたが、店舗の中でデザインが違う部屋を作ることも提案。「ニューヨークのカフェで多いミッドセンチュリーのデザインを取り入れ、落ち着いた空間の部屋を作れば、また違うお客さんも訪れる」。

それがマグネットダイナーの売りである、カリモク家具を置いたクラシックで落ち着いた部屋と、ポップなアメリカンダイナーという、デザイン違いの2つの部屋だ。「まさに杉山さんの言う通り、若い方や家族連れの方はダイナー、ゆっくりしたい方はミッドセンチュリーに別れますね。自分では考えもしなかったことを提案してくれて、本当に凄いし感謝しています」。

現在は、ダイナーに隣接するカタチで、所有する土地にジェネラルが建築した住宅とガレージ付き賃貸アパートが建てられ、当初夢見た敷地全部がアメリカの景色が出来上がりつつある。「ハンバーガーだけではなく、このアメリカの景色も味わって欲しいですね」。今では多くのアメ車乗りが訪れ、ダイナーをバックに愛車の写真を撮る光景はもはや定番。定期的に様々なイベントを開催するなど、常に楽しい時間と新しい出会いがあるマグネットダイナー。もちろんハンバーガーも絶品だ。こんなダイナーが近くにあったら…。近所の方が本当に羨ましい。

ホワイトのラップサイディングの建物は、1階が店舗で2階が磯村さんの自宅となる。ガレージは現在ラングラー用ではなく、バイクのカスタムなどの作業場所になっている。隣接する敷地にはジェネラルアメリカンホームが建築した住宅とガレージ付き賃貸アパートが並び、500坪の区画を見渡すとアメリカの景色が広がる。これが磯村さんが長年夢見た「敷地全体にアメリカを作る」光景だ。

店舗に併設するドッグランは予約制で、希望があれば囲いの中に椅子とテーブルの設置も可能。


2020y JEEP WRANGLER RUBICON

以前から欲しかったJKラングラーを初めてのアメ車として購入。2021年9月に、車検をキッカケに現在のJLラングラー・ルビコン(限定100台のサージグリーン)を見に行って即決購入し乗り換え。2本出しのタクティカルエギゾーストマフラー、ジェプセンリアバンパーに変更されている。ルビコンならではの性能を発揮する場所に行く機会はないようだが、オンロードでも乗りやすいと満足している磯村さんだ。

磯村さんの趣味であるバイクは、ハーレー・XL883、スズキ・LX250を所有。今話題のホンダ・レブル250は、彼女さんが所有するバイクだ。クルマだけではなく、バイクミーティングのイベントも度々開催される。


昔ながらのアメリカンダイナー 赤白を基調とする50'sエリア

MAGNET DINER【マグネットダイナー】

赤白を基調とする、往年のアメリカンダイナーをイメージした50's エリア。ソファやテーブルも理想のものを揃えるため、磯村さんとジェネラルの杉山氏が東京に出向いて品質をチェック。「どうせやるなら本格的にと思ったので」と、全ての家具にもこだわりが強い。

ドアを開けるとオリジナルTシャツが販売されているコーナーや、バーカウンターが並ぶ。

トイレデザインもこだわり、男性用は黒を基調とし、女性用は豹柄の壁紙を使用。注目は天井のレトロデザインのブリキ成形板ティンシーリング。100年以上の歴史あるクラシック化粧板で、現在注目の建材だ。

落ち着いた空間を提供するミッドセンチュリーエリア

当初磯村さんは、ダイナー全部を50'sアメリカンダイナーでデザインしようと考えていたが、ジェネラルの杉山氏はニューヨークのカフェで多く見られる、1950年代にデザインされた家具などを使ったミッドセンチュリーのデザインを提案。

50'sとは対象的な落ち着いた空間を作ることで、ゆっくりと時間を過ごしたいお客さんを見込んでのことだった。今では杉山氏の想定通り、のんびりランチを楽しみたいお客さんが、ミッドセンチュリーエリアを選択しているようだ。

ミッドセンチュリーのクラシカルな雰囲気を演出するのが、日本の老舗家具メーカー「カリモク」の、クラシックブランド「カリモク60」のチェア&テーブル。ジェネラルで建築したオーナーがこのチェアに座って良さを知り、自宅に取り入れている方も多いようだ。


マグネットダイナー自慢のバーガーメニュー

レギュラーメニューの他にも、バリエーション豊富な限定バーガーも大人気。ブレーメンは、ビーフ100%パテ、ポーク(ベーコン)、チキン(フライドチキン)が入った、いわば全種肉入りの最強バーガー。これは美味すぎてキケンだ(笑)

【ブレーメン】


2,200 円(税込)ドリンク付き フレンチフライセット+100 円

【ベーコンチーズバーガー】

1,610 円(税込)ドリンク付き フレンチフライセット+100 円

【50's バーガー】

1,430円(税込)ドリンク付き オニオンリングセット+100 円

 

MAGNET DINER【マグネットダイナー】
所在地:愛知県愛知郡東郷町和合牛廻間231-1
TEL / 0561-39-3770
OPEN:11:00 〜15:00(14:30) 17:00 〜22:00(21:30)
定休日/月曜日・火曜日
※営業時間は現在自粛営業中です。営業時間やイベント情報は、インスタグラムで確認願います。

https://www.instagram.com/magnetdiner /


General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】

所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2022年3月号掲載

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