箱型クーペにおける決定版ともいえる洗練されたスタイリングのチャレンジャーR/T
クライスラーが全力で新開発したEプラットフォームによるポニーカー。スタイリングの美しさ、リッチな装備、そして圧倒的なポテンシャルの高さで、Moparマッスルきっての人気モデル。廃ガス規制に順応せずにわずか5年で潔く廃止したことで、とりわけコレクタブルな存在に。
Moparマッスルの代表格、走りヨシ見た目ヨシの美しき挑戦者
MOPAR LOVE!!! 愛して止まないモパーの魅力
1970 DODGE CHALLENGER R/T
好みを超えて誰もが美しいと評価する精悍なスタイリング
マスタングのヒットによって誕生したポニーカーセグメントに向けて、クライスラーは少し遅れて70年に新開発によるEプラットフォームを導入。プリマス・バラクーダと共有し、ダッジからはニューモデルとしてチャレンジャーをラインナップ。殆どのメカニズムを共有しているが、チャレンジャーはバラクーダに対してホイールベースが2インチ長く、シートメタルでの共通点は皆無。

カジュアルなマスタングやカマロよりも、よりリッチなクーガーやファイヤーバードをライバルとしており、スタンダード、T/A(トランザムレース・ホモロゲ仕様)、R/T(ロード&トラック)、SE(専用の小さい“フォーマル”リアウインドーが特徴)のパッケージを設定。直6から426HEMIまでほぼ全てのエンジンが選択可能となっていた。内装色などの細やかなオプションも豊富に設定されていた。

組み合わせの自由度が高い上に、オリジナリティを求めるこだわりの強いユーザーが多かったため、他社モデルに比べてV8搭載率が極めて高く、マニュアルミッション、LSD、内装の仕様など、とにかく多種多様なバリエーションが出荷された。
好みを超えて評価できる精悍なスタイリング、ビッグブロックV8によるMoparならではの圧倒的なパワーによる高い魅力は、映画『バニシングポイント』で存分に発揮され人気を獲得しているが、新車時のセールスはフォード、GMには及ばなかった。その反面、オーナーにはレースをホビーとする人が多かったため、現存率は意外にも高い。
この個体も、日本国内での最初のオーナーによって登録した当時から、ドラッグレースを楽しみながら、交友関係内で同じ仕様のままで受け継がれている。



箱型クーペにおける決定版ともいえる洗練されたスタイリングの美しさが最大の魅力。プレスラインに沿ったR/T ストライプがその美しさを際立たせている。2つのダクトを持つハイトのあるフードと、スプラッシュパネルを突き抜けるデュアルエキゾーストはR/T専用。

Moparウェッジエンジン最強といえるマグナム440を搭載。吸排気、点火系をアップグレード。7.2ℓの大排気量がもたらす大トルクをショートストロークならではのキレの良いレスポンスで味わえる。ドラッグレーサーをサポートするMoparの1部門として積極的に運営された“Direct Connection”製のパーツが誇らしい。


ドラッグレーサーならではのスキニー&ファットなタイヤサイズが絶妙。F:ミッキートンプソン/スポーツマン23×7.50-15LT、R:M&H レースマスター P275/60B15。ファットなリアタイヤを納める上では、幅の短いAボディ車用のホーシングに変更して対応している。ショックは圧力調整機能付きのQA1製。



もともとレース用のバケットタイプが装着されていたフロントシートは71年型のスタンダードタイプで対応。メータークラスターは大軽1+小径4のスタンダードタイプ。オプションの“TUFF”ステアリングのスポーク部は黒にアレンジ。シフター、追加メーター、シートベルトはドラッグレース対応品。
PHOTO&TEXT:石橋秀樹
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