箱型クーペにおける決定版ともいえる洗練されたスタイリングのチャレンジャーR/T

クーペ

ダッジ

アメマガ2022年5月号

チャレンジャー

チャレンジャーRT

MOPAR LOVE

クライスラーが全力で新開発したEプラットフォームによるポニーカー。スタイリングの美しさ、リッチな装備、そして圧倒的なポテンシャルの高さで、Moparマッスルきっての人気モデル。廃ガス規制に順応せずにわずか5年で潔く廃止したことで、とりわけコレクタブルな存在に。

Moparマッスルの代表格、走りヨシ見た目ヨシの美しき挑戦者

MOPAR LOVE!!! 愛して止まないモパーの魅力


1970 DODGE CHALLENGER R/T

好みを超えて誰もが美しいと評価する精悍なスタイリング

マスタングのヒットによって誕生したポニーカーセグメントに向けて、クライスラーは少し遅れて70年に新開発によるEプラットフォームを導入。プリマス・バラクーダと共有し、ダッジからはニューモデルとしてチャレンジャーをラインナップ。殆どのメカニズムを共有しているが、チャレンジャーはバラクーダに対してホイールベースが2インチ長く、シートメタルでの共通点は皆無。

カジュアルなマスタングやカマロよりも、よりリッチなクーガーやファイヤーバードをライバルとしており、スタンダード、T/A(トランザムレース・ホモロゲ仕様)、R/T(ロード&トラック)、SE(専用の小さい“フォーマル”リアウインドーが特徴)のパッケージを設定。直6から426HEMIまでほぼ全てのエンジンが選択可能となっていた。内装色などの細やかなオプションも豊富に設定されていた。

組み合わせの自由度が高い上に、オリジナリティを求めるこだわりの強いユーザーが多かったため、他社モデルに比べてV8搭載率が極めて高く、マニュアルミッション、LSD、内装の仕様など、とにかく多種多様なバリエーションが出荷された。

好みを超えて評価できる精悍なスタイリング、ビッグブロックV8によるMoparならではの圧倒的なパワーによる高い魅力は、映画『バニシングポイント』で存分に発揮され人気を獲得しているが、新車時のセールスはフォード、GMには及ばなかった。その反面、オーナーにはレースをホビーとする人が多かったため、現存率は意外にも高い。

この個体も、日本国内での最初のオーナーによって登録した当時から、ドラッグレースを楽しみながら、交友関係内で同じ仕様のままで受け継がれている。

箱型クーペにおける決定版ともいえる洗練されたスタイリングの美しさが最大の魅力。プレスラインに沿ったR/T ストライプがその美しさを際立たせている。2つのダクトを持つハイトのあるフードと、スプラッシュパネルを突き抜けるデュアルエキゾーストはR/T専用。

Moparウェッジエンジン最強といえるマグナム440を搭載。吸排気、点火系をアップグレード。7.2ℓの大排気量がもたらす大トルクをショートストロークならではのキレの良いレスポンスで味わえる。ドラッグレーサーをサポートするMoparの1部門として積極的に運営された“Direct Connection”製のパーツが誇らしい。

ドラッグレーサーならではのスキニー&ファットなタイヤサイズが絶妙。F:ミッキートンプソン/スポーツマン23×7.50-15LT、R:M&H レースマスター P275/60B15。ファットなリアタイヤを納める上では、幅の短いAボディ車用のホーシングに変更して対応している。ショックは圧力調整機能付きのQA1製。

もともとレース用のバケットタイプが装着されていたフロントシートは71年型のスタンダードタイプで対応。メータークラスターは大軽1+小径4のスタンダードタイプ。オプションの“TUFF”ステアリングのスポーク部は黒にアレンジ。シフター、追加メーター、シートベルトはドラッグレース対応品。


PHOTO&TEXT:石橋秀樹

アメ車マガジン 2022年5月号掲載


関連記事

RELATED


ワイルドスピードを見て初のアメ車となるダッジ・チャレンジャーを購入

頭文字Dに影響を受けて初めての愛車はホンダ・S2000。そして今度は、ワイルドスピードを見て初のアメ車となるダッジ・チャレンジャーを購入した青木さん。漫画や映画に出てくるクルマを、実際に乗ることが青木さん流の楽しみ方だ。

様々なチャレンジャーのカスタムを提案し続けるラグジ

日本だけでなく、世界中のチャレンジャーオーナーが注目する、ラグジのエッジカスタムズ。2021年秋に初のフルバンパーモデル「Fシリーズ」が登場したが、今回はさらにそれを進化させた、今最も新しいFシリーズのデモカーを紹介しよう。

モパーマッスルと言えばチャレンジャー。中でもシェイカーフードは欠かせない存在。

現行モデルのモパーマッスルと言えばチャレンジャー。中でもシェイカーフードはそのルーツを辿る上で欠かせない存在。ハイインパクトカラーもまたモパーの魅力。そんな伝統を随所に継承する一台がコチラ!

アメ車をカスタムするのとはまた違った個性でライバルと差を付けるのもありだ。

2020y Dodge Charger GT
2020y Dodge Challenger
2020y Chrysler 300S

九州のアメ車ファンを30年近くに渡りサポートするのが、福岡にあるルックスだ。

チャレンジャーが欲しい!でも大都市圏以外に住むアメ車ファンに共通する悩みは「近くのお店では何台も在庫していない…」ということ。そんな悩める人に救いの手を差し伸べるのが福岡のLOOK'Sだ。

 

最新記事


2025/03/19

直線的で無骨なカタチ、今こそハマーH3という選択

SUV

ハマー

ここ数年、マッスルカーに力を注ぐ福岡のLOOKS。だが元々はSUVを得意とするお店。また折からの4WD人気の高まりを受け、原点回帰というか、ハマーH3にも力を注いでいる。

2025/03/17

【MOTHERS】ショーカークオリティを 生み出すこだわりの逸品

メンテナンス

マザーズといえば、 Jeepの生まれ故郷であるアメリカにおいて高い認知度を誇るカーケアブランド。エクステリアからインテリアまで多種多様なアイテムをリリースしており、世界中のファンに愛されているトップブランドである。ここではJeepはもちろん、その他のアメ車にも最適なアイテムをピックアップ。どれも手軽に施工できて、かつ効果も抜群なので、ぜひ試してみてほしい!

2025/03/15

【サニービーレンタカー】他店ではほとんど見られない、アメ車のレンタカーサービス

ショップ

「アメ車に乗りたい!」と思う人はとても多い。でも最近では携帯代や様々なサブスクを利用していて、出費が多いという人も少なくない。だがそんな人の夢を叶えるために、サニービーレンタカーではアメ車のレンタカーを用意している。

2025/03/14

【2024 NewSchool CUSTOM SHOW】自由で無限の可能性を感じる、新しさを予感させるイベント

イベントレポート

ランキング


2025/03/19

直線的で無骨なカタチ、今こそハマーH3という選択

SUV

ハマー

ここ数年、マッスルカーに力を注ぐ福岡のLOOKS。だが元々はSUVを得意とするお店。また折からの4WD人気の高まりを受け、原点回帰というか、ハマーH3にも力を注いでいる。

2018/07/18

従来のアストロとは別物 気分はHOT ROD!!【シボレーアストロ】

バン

シボレー

見るからにヤバそうな雰囲気を漂わせる細井さんのアストロ。その期待通り、いや期待値以上のパフォーマンスに仰天。

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2018/11/20

映画『アメリカングラフィティー』の劇中車として、世界一有名なデュース・クーペ をオマージュ

ビンテージ

フォード

STREET ROD ECSTASY
1932 Ford 5 window