Fシリーズトラックと兄弟関係にあるブロンコⅡが注目の的
Jeepを意識したコンパクトSUVとして誕生したアーリーブロンコから派生しながらも、ブレイザー、ラムチャージャーに対抗するフルサイズSUVとなったブロンコⅡ。コレクタブルカーとなった初代に続いて、ブロンコⅡはフルサイズトラックに便乗して人気急上昇!
本来のSUVとして「カジュアル」に使えるフルサイズのブロンコが熱い
フォードで駆けろ!輝きを放つブルーオーバル
Fシリーズトラックと兄弟関係にあるブロンコⅡが注目の的
1986 FORD BRONCOⅡ
近年のアウトドアブームの影響で、使用目的に関係なく、スタイルとしてSUV全体がトレンドとなっている。また、クラシックなモデルも全般的に人気が高まっている中で、アーリーブロンコはコレクタブルカーとしてかなりのハイバリューで流通する始末。そんな動向の中で、フルサイズSUVとなったブロンコⅡの魅力も再認識されている。SUV人気に加えて、スクエアなフォルムが特徴の70~90年代のフルサイズトラックが爆発的に人気のため、Fシリーズ・トラックと兄弟関係にあるブロンコⅡが注目されている。
GM車は社外パーツが充実しており、拡張性が高くカスタムのベースとしてとりわけ人気だが、フォード車は特有のツイン・トラクションビーム式サスがローダウンには不向き。少数派のMoparは、そもそもが希少で、ファンがマニアックなところに、近年では一般的にも人気が高まっているため、バリューが高騰。そんなわけでブロンコⅡは、今ならギリギリ本来のSUVとしてカジュアルに使うことができる存在。
この個体はサーフィンが趣味のオーナーの愛機として数年前にアメリカから輸入。使用目的、状態、コストのバランスが取れた魅力的なもの。サーフィンは1年を通してコンスタントに楽しんでいるため、ボードなどは常に搭載された状態で、日常使用でも活躍中。モデルのキャラクターや立ち位置に見合う使用状況がこのクルマの魅力を際立たせている。
規格の角形ライト&格子グリルというデザインは同年の他社モデルたちも共通ながら、彫りの深い顔つきが特徴的。スクエアながらもフロント周りやルーフを抑えたデザインにより、引き締まった印象。同世代のK5ブレイザー同様に、ハーフキャブ状態で白い部分のルーフは脱着式。
外観同様にスクエアーを基調にしながらも立体感のあるデザインが魅力的、連装するインジケーターによるモダンなイメージと、ウッドの化粧板などの落ち着いた配色とのコンビネーションから時代性が感じられる。
フロントは特徴的なツイン・トラクションビーム。ダナ44アクスル+コイルスプリング。リアはフォード9+リーフスプリング。ホイールはスチールながらも軽量なARバセットタイプ。この個体の装着タイヤはBF Goodrich Mud Terrain T/A 31×10.5R15LT。
エンジンは300ci(4.9ℓ)の直6、302ci(4.9ℓ)、351ci(5.8ℓ)、351Windsor の3種のV8でラインナップ。トランスミッションは、2種の速マニュアルと、3速C6・ATと4速AOD。この個体はリフレッシュした302ci+C6の組み合わせ。
PHOTO & TEXT:石橋秀樹
最新記事
2024/07/26
物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!
燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」
2024/07/25
ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】
70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!
2024/07/24
アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ
名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。
2024/07/23
仮契約までしたけどLBスタイルに惚れて変更【ダッジチャレンジャー】
過去2回、LBワークスで武装したチャレンジャーに乗ってアメマガ主催イベントamZに参加したみっちさん。軽自動車が長年の愛車だった彼女が、初めてのアメ車としてチャレンジャーを手にするストーリーとは。