超絶ワイドのシボレーカマロのコンセプトは街乗りできる仕様

クーペ

シボレー

ロイヤルファントム

静岡県

GM CARNIVAL

カマロSS

ワークデュランダル

ボメックス

アメマガ2022年7月号

カマロ

2012 CHEVROLET CAMARO SS

GM CARNIVAL-やっぱりGM系がいい-


絶景のワイド&ローは走りも本気

2012 CHEVROLET CAMARO SS

ロイヤルファントムが1年の歳月を掛けて製作した、全幅2.1mにもなる超絶ワイドのシボレー・カマロが、エアサスを組み込んでブラッシュアップ。ワイドに加えて低さも手に入れたカマロだが、街乗りできる仕様というコンセプトは絶対条件だ。

どんなに派手でも走れないクルマは作らない

欧州車の販売・カスタムがメインとなる静岡県のロイヤルファントム。その欧州車で培われたエッセンスを取り入れたアメ車製作も行なっており、過去に本誌で紹介したH2は代表作だ。 そして、同ショップの名を更に知らしめたのが、絶景のワイドボディキットを組み込んだ12年型シボレー・カマロ・SS。実は5年前の完成当時、本誌で取り上げたことがあるのだが、この度ロイヤルファントムに帰還し、ブラッシュアップして再登場。

2012 CHEVROLET CAMARO SS

改めてこのカマロを紹介すると、製作のコンセプトは「誰にも負けない筋骨隆々のマッスルカー」。それに加え、ロイヤルファントムが掲げるカスタムポリシーは「普段の足としても使えることが絶対条件」だけに、どんなに見た目を派手に仕上げようが、走りにストレスを感じる仕様にはしないことも徹底されている。これだけのワイドボディを組み込めば、ホイールもインチアップしたいところだが闇雲に大径化せず、カスタムでは疎かになるブレーキもしっかり強化されている。

 

また、ボディキットはアメリカで組み込み持ち込まれたが、その仕上がりに納得がいかず、ボディラインの曲線から再加工し完璧なスタイリングを追及。これにより、ワイドボディキットにありがちな「ハリボテ感」を感じさせない仕上がりになっているのだ。

納得のボディ曲線を求めキットは再加工

2012 CHEVROLET CAMARO SS

組み込んだキットは、ボメックス・ワイドボディキット。キット構成はフロントバンパー・フェンダー・サイドエアロ・リアバンパー。ワイド幅は、純正から約18cmも拡大するタイプで、前述したようにキットの曲線ラインを作り直し、全体のラインを統一させて流れるような美しいボディラインを形成。ボンネットはセイボン・ダクト付きカーボンボンネットに変更し、カスタムペインター・TETSU氏によるエアブラシでスカルが描かれる。スカルエアブラシは両側リアフェンダーにも描かれ、大胆に張り出したフェンダーを一段と強調させている。

2012 CHEVROLET CAMARO SS

このフェンダーに合わせるべく選んだホイールは、フルオーダーのワーク・デュランダル。サイズはF20×10J、R20×11.5J。ブレーキはブレンボの前後6ポットに、385фの3ピーススリットローターで強化。そして今回ブラッシュアップした部分が、車高調からACCエアサスに変更したこと。車高調では不可能だった低さも表現できるようになり、これまでのワイドのインパクトに加え、低さのインパクトも追加された形だ。

 

ジャパニーズクオリティを求め製作に1年の歳月を掛け、さらにエアサスを追加したこのカマロは、現在ロイヤルファントムのデモカーという扱いになるが、558万円というプライスも掲げられている。これはまさに、日本最高レベルのカマロを手にするチャンス到来だ!

_K2A9076 _K2A9205_K2A9120

ワイドボディキットによって約18cm拡大され、全幅は2.1mまで拡張。サイドエアロはサイドステップかのような幅になっている。リアフェンダーには、カスタムペインターTETSU氏によるスカルのエアブラシが描かれる。

_K2A9142

ボディカラーは純正のワインレッド。マフラーはマグナフローをベースに中間からワンオフ製作。パイプの取り回しはもちろん、音にも拘りを持っている。

_K2A9097

ロイヤルファントムの共通するカスタムコンセプトは「走りを犠牲にしないこと」。ホイールは特注オーダーした、ワーク・デュランダル(フロント20×10J、リア 20×11.5J)。ブレーキは前後6ポットブレンボキャリパー、3ピーススリットローターの385фで強化。「今でこそアメ車もホイール交換と共にブレーキ強化が認知されてきたが、こうしたブレーキ強化は欧州車カスタムでは定番」と、代表の鈴木氏は語る。

_K2A9086_K2A9154

セイボンのダクト付きカーボンボンネットに変更し、ここにもTETSU氏のスカルエアブラシが描かれる。エンジンヘッドカバーもボディマッチペイントされ、K&Nエアインテークも追加。

_K2A9166 _K2A9160

シートはブラック&レッドレザーになり、天井はアルカンターラで張り替え。パネル類もボディと同色のワインレッドにペイントされ、フロアマットはロイヤルファントムオリジナルタイプを設置する。


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2022年7月号掲載

関連記事

RELATED


「唯一無二!!」を掲げて製作したこだわりの愛機カマロSS

2010 CHEVROLET CAMARO SS WIDEBODY CUSTOM

【東海カーズ】カマロが大好きなので在庫がどんどん増えてます

様々なビンテージアメリカンを得意とする、愛知の東海カーズ。カマロが好きなのは分かるが、ちょっと多すぎないか? と思うほど、豊富に在庫を取り揃えているので、お気に入りの1台が見つかるだろう。

C7のグランスポーツと、カマロのZL1を所有する理由を聞いてみた

2017 CHEVROLET CORVETTE GRAND SPORT
2017 CHEVROLET CAMARO ZL1

【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。

普通に快適に乗れるカマロか頑張って乗るマスタングか…

「ヒトもクルマも中身が肝心!」と声を大にして語る東海カーズの細井さん。確かにクルマは乗ってみないと、それぞれのキャラクターが分からない。ということで、同じ1969年型のカマロとマスタングを乗って比較してみよう!

 

最新記事


2025/06/18

【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい

クーペ

ダッジ

スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

2025/06/16

クルマのサビ対策に最適な逸品、電子サビ防止装置「ラストストッパー」

メンテナンス

集中豪雨や台風、そしていよいよ本格化する融雪剤散布シーズンの到来など、クルマにとって過酷な環境である日本。これらが原因で発生したサビはクルマにゆっくりとダメージを与えていくため、サビを発生させないことが何よりの対策だ。科学・化学的に証明された理論を応用して、サビを電子の力で抑制するのがこの「ラストストッパー」なのだ。

2025/06/16

世界No.1のミニカーブランド Hot Wheels「ホットウィール ブールバード」シリーズ

ホビー・雑貨

2025/06/13

【2008 トヨタ セコイア プラチナム】逆輸入車を代表するプレミアムSUVの大本命

SUV

OTHER

かつては逆輸入車のムック本が発行されるなど一世を風靡した逆輸入車。中でもセコイアは当時のSUVシーンにおいてエスカレードやナビゲーターと肩を並べるプレミアムSUVの大本命だった。

ランキング


2025/06/18

【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい

クーペ

ダッジ

スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

2025/06/16

クルマのサビ対策に最適な逸品、電子サビ防止装置「ラストストッパー」

メンテナンス

集中豪雨や台風、そしていよいよ本格化する融雪剤散布シーズンの到来など、クルマにとって過酷な環境である日本。これらが原因で発生したサビはクルマにゆっくりとダメージを与えていくため、サビを発生させないことが何よりの対策だ。科学・化学的に証明された理論を応用して、サビを電子の力で抑制するのがこの「ラストストッパー」なのだ。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2016/11/04

超レアなマスタング、1969年モデルのBOSS429!

クーペ

ビンテージ

フォード

1969y FORD MUSTANG BOSS 429