リアルキャンパーバンじゃなくてメローに車中泊を嗜むのが気分!

電動ベッドに豪華ウッドの内装をあしらうスタークラフトのような至れり尽くせりの装備は要らない。プロの手で仕立てられたキャンパーバンほど多くを求めない。二人が居心地良いと感じられる室内は、自らDIYしてこそ愛着が湧く!
リアルキャンパーバンじゃなくてメローに車中泊を嗜むのが気分!
アメ車と楽しめ「ソト遊び」
2001 GMC SAVANA 1500
初めてのフルサイズバン!その室内は遊び心が満載
GMC・サバナを購入したひかるさん。「左ハンドルだけどイケる? 長さは? フルサイズって横幅ヤバくない!?」なんて心配をよそに、思い切ってフルサイズバンを初のアメ車として迎え入れたのが2021年の春。そこからわずか1年ほどで完全に自分色に染めた彼らのバンライフスタイルについて、詳しく紹介していこう。
元々自然が大好きで、海の見えるキャンプ場に出掛けたり、山で森林浴を楽しんだり、大自然の星空を鑑賞したりしながら、焚き火の炎を愛でるのが共通の趣味だった二人。となればサバナの広大な室内空間の使い道と言えばコレしかない! と、トントン拍子に何の躊躇いもなく、完全に意見が一致して車中泊仕様のDIY企画がスタートしたという。
手始めにシートを取り去ってウッドフロアから進めていき、フロントシートとの境界線に棚を設置。片側観音開きなのでドアの無い奥側にキャビネットタイプの棚を増設。さらに天井部分はエアコンスイッチや吹き出し口を絶妙にかわしながら全面ウッド化。ベッド部分は両サイドタイヤハウスの出っ張りを上手く利用して対面式のベンチシートとして使える2WAY構造に。さらには天井から吊り下げた棚にプロジェクターを設置して、フロントシートとの仕切りとしても併用するロールカーテンを降ろせば、スマホを介してサブスクから映画見放題!
予めすべてが揃ったキャンパーバンではなく、コツコツとDIYで仕上げることでより一層愛着が湧くと話す。時には友人夫婦がテントを積んで一緒にキャンプへ出掛けることも。二人で遠方へドライブした帰りに、行き当たりばったりで道の駅で車中泊するなんてことも多いそう。自由気ままなロードトリップが快適な個室付で楽しめるなんて、まさにソト遊びの極みだ!
2001年型なのでビンテージな装いはないものの、飽きのこないシンプルな表情のサバナはブロンズのボディカラーやホワイトリボンタイヤも相まって、アウトドアに良く馴染む。ヒッチには光量抜群のバックランプが装備。将来的にヒッチキャリアの追加だって可能。
観音開きの解放感はイマドキの国産ミニバンじゃ味わえないフルサイズバンならではの魅力。湖畔や海の傍で寛ぐ際も、景色を堪能しながらテント泊じゃ味わえない快適さを味わえる。対面ベンチ仕様の際はサイドテーブルにランタンとドリンクを置きながらカードゲームだって楽しめる。
観音ドアを開けて手前は広々ウッドフロアと、直座りした時にカウンターテーブルとしてもちょうど良い高さの棚。後部がベッドスペースとなる。キャビネットを開けた奥側を見れば分かるとおり、これら装飾はすべて元に戻せるように製作されており、もし手放して次のオーナーの元へ嫁いだとしても、オリジナルインテリアに戻せるよう配慮している。
個人的にナイスアイデアと感心したのがプロジェクター。車中泊の際フロントウィンドーから差し込む光を遮るカーテンとしても機能するロールアップカーテンをスクリーンとしても機能させて、最後尾上部の棚から映像を映し出す。電源はサイドに設置されたコンセントからとって、ベッドに寝転びながら映画やドラマが見放題。撮影時は夕暮れ時だったが真っ暗になればもっと鮮明に映る。
OWNER : Hikaru & Rumi
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年8月号掲載
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