じゃがいも好きな店主が始めた、フレンチフライ専門のキッチンカー【FRIED pride】

バン

アメマガ2024年1月号

サバナ

FRIDE pride

働くアメ車ってカッコイイよね

2000年型のGMC・サバナをベースにトーマス・ビルト・バス社が製作したスクールバスをキッチンカーとして使用する「FRIDE pride」はフレンチフライ専門店。関東圏で開催される週末のイベントに出店しており、鮮やかなイエローのバスが目印だ!

働くアメ車ってカッコイイよね


契約農家で特別に作られた、じゃがいもの味は絶品

2000 GMC SAVANA THOMAS MINOTOUR

その名の通り、スクールバスは学校に通う子供たちを送迎するためのクルマであるけれど、アメリカのスクールバスは人の注意を引きやすく、暗闇でも目立つことが安全性にも繋がるとされてボディカラーにイエローが用いられている。そのほかにも色々と基準が定められていたりするけれど、お客さんに集まってほしいキッチンカーにはまさに打って付けということで、採用している人が多いのだろう。

ここに紹介する柴崎さんもまた、スクールバスを改装したキッチンカーで移動販売を行なっているひとり。学生の頃にはファストフード店でアルバイトをし、19歳からは銀座などの高級飲食店でも働いてきたということで、キッチンカーでの営業を始めることになったのは「飲食しかできないのが理由」と話す。

 

お店の名前は「フライドプライド」。お察しのとおりフライをメインとするフレンチフライの専門店である。ちなみにフレンチフライとフライドポテトは呼び方が異なるだけで同じもの。後者は和製英語なのだが、聞き馴染みがいいし分かりやすい。

まぁそれはさておき、柴崎さんがフレンチフライ専門店を始めるに至ったそもそもの経緯はというと、学生時代のアルバイト経験と、元々じゃがいもが大好きだったことにあるという。思いを形にするため最初は店舗を構えることも考えたそうだが、「昔から景色も客層も変化する移動店舗に興味がありました」ということで、お客さんがいる場所に自らが動けるキッチンカーというスタイルを選択。
 

そしてキッチンカーとして使用しているスクールバスだが、購入したのは愛知県のシークカーセールスで、内装の厨房設備もオーダー。この車両は1年半前に導入した車両で割と新しめだったりするのだが、実は2台目で、その前にはシボレーベースのスクールバスが相棒だったそうだ。

取り扱うメニューの中でもメインとなるフレンチフライに使用しているじゃがいもは、季節や気候、地域によって知り合いの農家さんに特別に作ってもらっているそうで、生のじゃがいもをその場でカットして揚げたてを提供している。さらに付属のディップソースは数種類用意して好きな味をチョイスできる。

このほかにもメンチカツバーガーはかなり分厚く食べ応えもバツグン。使用しているバンズは特製のスパイス入りで、国産豚とタマネギだけのシンプルなメンチカツのサクサク感がたまらない。BIGカツサンドも国産豚を使用しており、じっくりと揚げた大きなロースカツを挟んで、こちらも食べ応え十分。

 

営業は週末で、東京、神奈川、千葉、埼玉の関東圏で開催されているイベントに出店。情報はホームページ&インスタグラムで告知しているので、この味を堪能してみたい方は情報をチェックしてお近くの場所に伺ってみてほしい。

イエローのボディカラーに黒の3本ライン、他車から見やすいようにと設置されたテールランプにウインカーランプ、そして停車中であることを知らせるSTOPサインなど、トーマス・ビルト・バス社が製作したスクールバスとしての面影はそのままに、子供たちが座っていた後部だけを調理スペースとして改装。

フレンチフライに使用しているじゃがいもは、日本各地でじゃがいもを生産している知り合いの農家さんにお願いして作ってもらっている特別なもの。それを揚げる前にカットして米油でカリッと揚げている。使用している塩は種子島産天日塩「七つの海」、胡椒は篤家の「ブラックペッパー」を使用している。


メインのフレンチフライは好きな味(ケチャップ・チーズ・パプリカ、マスタードマヨ、梅マヨ、醤油麹マヨ)が選べるディップが付いて700円(小)/1200円(大)。しかしオススメはやっぱりフレンチフライをセットにしたメニュー。メンチカツバーガーセットは1300円(単品700円)。BIGカツサンドセットは1500円(単品950円)。


FRIED pride【フライドプライド】
URL:https://www.fried-pride.com/
Instagram:https://www.instagram.com/fried.pride/

東京、神奈川、千葉、埼玉の関東圏で出店しているFRIDE pride。目印は愛くるしいスクールバス。出店案内はホームページ&インスタグラムをチェックしてね。


太陽のマルシェ

開催場所:月島第二児童公園
住所:東京都中央区勝どき1-9-8
営業時間:10:00〜16:00(10~3月)
10:00〜16:00(4~9月)
http://timealive.jp/#Marche

東京都中央区勝どきにて第2土曜・日曜日に定期開催される「太陽のマルシェ」。出店しているのは日本全国から集う農家さんで、旬の野菜や果物、加工品を販売する日本最大級のマルシェ。とにかく新鮮な食材が揃う市場は毎回大人気。


PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2024年1月号掲載


関連記事

RELATED


老若男女、誰からも愛される、お店のマスコットとして活躍【アーラキッチン】

198号線(河内長野美原線)から一本離れたローカルロードに店舗を構えるアーラキッチン。田園風景に馴染む様に佇む黄色いスクールバス、そして大きなどんぐりの木は、メインストリートからでも一際目を引く!

アメ車だから可能にした重量級洗車装置の積載【E350ステーキベッドトラック】

田中式洗車法と呼ぶ純水を使った特別な洗車法。移動洗車車両として使うには様々な装置を積載するため、その重さは重量級。日本のトラックでは重さに耐える車両がなく、本国から輸入したのがフォード・E350・ステーキベッドトラックだ。

スタイルに合わせた仕様でアウトドアライフを満喫【ヴォルテックス横浜】

アウトドアライフの醍醐味は、誰にも縛られることなく、自由に、そして気の向くままに行動して楽しむことにある。ならば相棒も自分色に染めた仕様にすれば満喫度合いも高まるに違いない。

ヴィンテージTシャツを運ぶクルマとして最適な“映えるVAN”【greatLAnd】

ここ最近#VANLIFEのハッシュタグと共に人気を博すフルサイズバン。なかでも80年代以前のモデルは旧車としての味が濃厚になってきており、価格も高騰中。40年近く前のUSED CARが国産ミニバンの新車よりも高いなんて現象も珍しくない。ある意味、それはプレミアの付いた貴重なヴィンテージTシャツに通じるものがある。点と点が結びつく様なクルマとオーナーのマッチングもまた、VAN LIFEの醍醐味だ。

自由気ままにアレンジ それがマイスタイル【1970 シボレーC-20】

アクションラインのニックネームで親しまれているC/Kシリーズのセカンドジェネレーション、1970年型C-20を愛車とするオーナーさん。手に入れるや否や「ワークトラック」という方向性を定め、躊躇することなく思いを形に仕上げていっている。

 

最新記事


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2024/07/24

アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ

クーペ

フォード

名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。

2024/07/23

仮契約までしたけどLBスタイルに惚れて変更【ダッジチャレンジャー】

クーペ

ダッジ

過去2回、LBワークスで武装したチャレンジャーに乗ってアメマガ主催イベントamZに参加したみっちさん。軽自動車が長年の愛車だった彼女が、初めてのアメ車としてチャレンジャーを手にするストーリーとは。

ランキング


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger