ハイルーフとロールーフまるで双子なフルサイズバンライフ

バン

シボレー

アメマガ2023年8月号

シェビーバン

スポーツバン

アメ車と楽しめ「ソト遊び」

パッと見た感じではどちらもロールーフと見間違える個性的なアレンジを施したハイルーフと、電動開閉するルーフトップテントを備えるロールーフ。78年型純正ツートンのお揃いのカラーコーデがアウトドアで抜群に映える!

アメ車と楽しめ「ソト遊び」-ENJOY!! OUTDOOR STYLE-


自由アレンジして楽しむキャンパーバンの新境地

'94 CHEVROLET CHEVY VAN
'92 CHEVROLET SPORT VAN

姉妹誌であるレッツゴー4WDの取材で訪れたRAV4ミーティング。その会場で一際目立つアメ車でブース出展していたのが紹介するHONEST(オネスト)。燃料キャップステッカーやガソリンリング、ガラスリッドをはじめ、キーチェーンからチェック柄のシートカバーまで、北米志向なカスタムが盛んなRAV4ユーザーに刺さるアイテムがズラリと並ぶブースは大盛況。

それを横目に怪しい目をして、ブース後ろに停めていたシェビーバンの中を覗き込んでは写真を撮ったり、挙動不審な動きをしていた筆者。イベント終了後に声を掛け、「普段はアメ車マガジンの撮影執筆を担当している石井と申します」と声をかけると「知ってます! 石井さんはコッチの方が気になりますよね」と意気投合。「アウトドア企画を計画しているので取材できますか?」とその場でオファーして早速取材へ。

イベント時に乗り付けていたハイルーフとは別に同色のロールーフもあると聞いていたので、2台揃っての取材となったがまるで双子。そして、この色がまた森林に映える! 実はこのカラーリングは2022年まで所有していた78年型のシェビーバンと同色。お気に入りの一台が売れてしまって新たに92年型のシェビーバンを手に入れたものの、どうもしっくりこなくて、以前愛用していたボディカラーと同色に塗ってシャイアンフェイスに仕様変更したそうだ。このクリームとベージュの4層カラーとシャイアンフェイスのファニーなルックスがハワイアンな気分を盛り立ててくれる。

 

また、組み合わせるギアのセンスも特筆物でロールーフにはフロントヒッチを駆使したヤキマのキャリアに電動自転車をセット。ルーフ上にはABSハードシェルトップに固定ラダーの付いたワイヤレスリモコンで、電動開閉するルーフトップテントと、サイドオーニングを完備。

一方で野暮ったい雰囲気を払拭すべくハイルーフ部分をマットブラック塗装して枠で囲う様にルーフキャリア風にアレンジした“技あり”なハイルーフもそのパイプを利用してサイドオーニングをセット。雰囲気に見合う様にセンターラインのホイールとマッドテレーンでコーディネイトする辺りも確信犯だ。

 

キャンパーバンと聞くとベッドキットやシンク、調理棚にテーブルなど本気のイメージだが、さすがに本気過ぎると街で浮いてしまう。都心部を走らせてもどこへ出かけても雰囲気に馴染むというのは簡単な様で難しい。その辺りのさじ加減が絶妙な作り込み。そして国産車のシートにチェック柄のシートカバーを取り入れてアレンジするなど、固定概念に囚われない仕立ては特筆物だ。

 

普段乗りができてアウトドアも楽しめる。そんなオールマイティなバンライフをコンセプトに仕立て上げられた2台のシェビーバンは現在HONESTのスタッフたちが実際にファミリーカーとして愛用しており、お子さんの送迎からショッピングまでヘビーローテーションで活躍中。こんなバンに仕立てて欲しいとご要望の方は是非、HONESTへ相談してみると良いだろう。

'92 シボレー スポーツバン

太めのホワイトウォールタイヤにオリジナルセンターキャップのアクセントがお洒落な足元を始め、フロントヒッチを駆使したインパクト強めにアレンジした92 年型スポーツバン。ルーフトップテントやサイドオーニングを完備しつつも、4層のベージュ×アイボリーカラーが映える78年型純正色のツートンカラーでマイルドな雰囲気へと誘う。自社でオリジナルオーダー可能なボウタイエンブレムは、様々な柄、デザインでオーダーも可能だ。

ファットバイクに対応するYAKIMAのサイクルキャリアをリアではなくフロントにセットすることで、観音開きのリアゲートを開閉する際に煩わしさを感じることなくストレスフリーで実用性を高めている。そんな機能美はさておき、そのビジュアルやインパクトがとにかく粋!

世界初、ABS ハードシェルトップに固定式のラダーが装備されるワイヤレスリモコン電動ルーフトップテント。実際に開閉するシーンを見せてもらったが、ただ眺めているだけでテントが完成するので、超楽々! またアルミボディ、PVCカバーを採用するサイドオーニングはシルバーコーティング素材で紫外線を防ぎ、雨や風、雪にも強い耐久性を備えた逸品!

'94 シボレー シェビーバン

大きなルーフラックが付いている様に見える“脱ハイルーフルック” なアレンジが斬新な94年型シェビーバン。枠で囲むだけじゃなくHONEST のロゴをアクセントに加え、フロントにKCフォグを8発大胆にレイアウト。センターラインのディープリムにマッドテレーンタイヤが似合う様にフロントバンパーにもフォグを追加するなど、四駆らしさを際立たせつつも硬派にならない絶妙な塩梅が実に好印象!

元色はシルバーで、わりと定番のハイルーフコンバージョンだった個体をオーナー自ら天井、内貼り、フロアまで粉まみれになりながら総剥離。フローリングやウッドの装飾とブルー、グレー、ホワイトの内装はまるでハワイアン雑貨の店内みたいな雰囲気で、DIYで製作したベッド部分は下側にスライド機構を設けた大きな引き出し型収納にアレンジ。留め具は本物の革製ベルトを代用し、シートは台座のみ活かしながら自社製シートカバーを装着可能な国産ミニバンのシートへ換装するなど、自由自在なアレンジが際立つ。


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2023年8月号掲載


関連記事

RELATED


【1994 シボレー シェビーバン10】愛らしいボディカラーは、アウトドアによく似合う!

スクエアなデザインや、アストロよりも大きなボディサイズのお陰で、様々なトランスポーターとして活用されるシェビーバン。元々ビジネス用として考えられているため、車内からの視界は最小限。でも見方を変えれば、様々なキャンプギアを余裕で積み込めると言えそうだ。

【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!

これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

【シェビーバン】思い切って内張りを剥がす!インテリア改装は悩む前に行動

天井&サイドをフェイクレザーに張り替え、さらに600個のボタンをレザー張りして手作業で打ち込む。途方もない作業も「楽しい」と語る、生粋のDIY好きなKさんだ。

【シェビーバン】一番愛着を持てるから、自分のクルマは自分で作り上げる

極太タイヤを履き大胆にケツ上げしたシェビーバン。その迫力ある姿だけでも見応えがあるのだが、一番の見どころは、木の温かみを感じるDIYで製作したインテリアだ。

 

最新記事


2025/04/30

【スーパーアメリカンガレージ2024】アメ車に囲まれて過ごす有意義な時間は格別

イベントレポート

SUPER AMERICAN GARAGE 2024
7th Apr 2024
朝霞の森

2025/04/28

プロ仕様の仕上がりを 手軽に実現するアイテム!CMXシリーズの洗車革命!

ボディワーク

OTHER

ショップ

CMXシリーズはマザーズ社が提供する革新的なセラミックコーティング技術を駆使したラインナップで、愛車をより美しく保つためのアイテムを用意している。洗車から保護、そして磨きまで、すべての工程に対応する多機能な商品となっており、手軽にプロフェッショナルな仕上がりを体感できる。

2025/04/26

いつまでも走り続けていたい!ロックな人生にアメ車は不可欠

クーペ

ビンテージ

シボレー

ポンティアック

アメ車の魅力に引き込まれ、複数台所有する人も少なくない。でもマッスルカーばかり…と言う人はレアなケースだろう。

2025/04/25

【チャレンジャーSXT Plus】アウトドアへの相棒はアゲ系のマッスルクーペでアプローチ!

クーペ

ダッジ

好きな映画に出てくるマッスルカーに魅せられて、ソト遊びのクルマにSUVではなく、チャレンジャーを選択。地元関西を中心にダート系のフィールドにも積極的に出掛ける。マッスルアゲ系な仲間がいれば、一緒にキャンプしませんか?

ランキング


2025/04/30

【スーパーアメリカンガレージ2024】アメ車に囲まれて過ごす有意義な時間は格別

イベントレポート

SUPER AMERICAN GARAGE 2024
7th Apr 2024
朝霞の森

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/04/26

いつまでも走り続けていたい!ロックな人生にアメ車は不可欠

クーペ

ビンテージ

シボレー

ポンティアック

アメ車の魅力に引き込まれ、複数台所有する人も少なくない。でもマッスルカーばかり…と言う人はレアなケースだろう。