-フリースタイルで行こう- #27 かつての愛車に久しぶりに乗ってみた!
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#27 かつての愛車に久しぶりに乗ってみた!
かつて性能ありきで入手したやさぐれフォード・マーベリックは、実はカーアクション映画用に製作したスタントカーだった! ルックスはやれていても総合的な運動性能に優れ、歴代愛車では最速!!
コンパクトで軽量なボディ&マッシブなV8+5MTは楽しい!快適装備などなくても満足度マックスな「マーベリック」
旧車の入手には縁やタイミングがかなり重要! 現在の愛車である1941年型ウィリス・ピックアップなんて、アメリカでも滅多にお目にかかることすら難しい激レアモデルなだけに、自分の現在の愛車になるなんて考えてもいなかったけれど、縁とタイミングが重なって見事に実現したのです。とにかく自分の場合はマッスルカーの「マッスルカーたるマッシブなパフォーマンスを日常使用車として楽しむ」のがテーマなので、これまでに車種よりもハイパフォーマンスなV8&マニュアルミッションというのがお約束!
最も長く所有した63年型ベルベディアがビッグブロック(440ci)車では最後で、その後は運よく64年型コルベットのクーペを入手。ここで軽量でアグレッシブなスポーツカーとしての楽しさを知ってしまったのです。エンジンはSBC350ciで、ストック以上にトルクフルでマッスルなポテンシャルだったため、パンチのあるトルクとC2ならではの小気味良さを満喫。しかしながら、C2の立ち位置があまりにもセレブになってしまい、自分のキャラや使用状況に大きなギャップを感じたのでお別れした次第。

その後、基本に戻ってパフォーマンスありきのマッスルなモデルをアメリカにてかなり幅広く探せど、全くと言っていいほど条件に見合う個体に巡り合えず…。特にマニュアル車は、輸送コストが大きい東海岸での生息率が高かったりするし。これでもかという勢いで検索条件もかなり幅を広げても、ダメな時はいくら探してもヒットせず。ストレスで発狂寸前といった頃、このマーベリックの売り情報がヒットしたのでした。正直マーベリックというモデル自体は全く興味なく、むしろマスクはあまり好みではないのですが、エンジンのスペック、使用パーツやアレンジメニューなどが、自分が求める走りに見合っていると判断し、現車チェックもせず購入!

マーベリックはブラジルやメキシコでライセンス生産され大量に存在するので、クルマ自体の値打ちはほとんど無し。しかしながら、V8搭載車ですし、マスタングよりもコンパクトで軽量なので、素材としては魅力大。レスポンスの良いローラーロッカーによるV8エンジンと5速マニュアルの組み合わせが存分に発揮できる自分好みの仕様。購入してから知ったのですが、実はこのクルマ、映画『ワイルドスピード・メガマックス』(Fast Five)の劇用車として制作された2台のうちのスタントカーだったのでした。実際の映画ではトリビア級のちょい役ですが、クルマは明らかにドリフト仕様だったり。コンパクトで軽量なボディ&マッシブなV8+5速マニュアルはとにかく楽しいし、実際に期待通りの速さで大満足!! 快適装備などなくても満足度はマックス!
しかし、しばらくして同様のV8マニュアル車を求める知り合いからの数年越しのラブコールに負けて譲ったのでした。今回はちょっとした修理&アップグレードでお預かり。久々にドライブしたのですが、このクルマほどのポテンシャルとコスパを凌ぐ車はないでしょう!
1970 FORD MAVERICK

フォードのコンパクトカーとしてお馴染みのファルコンに代わってラインナップされたサブコンパクトカー。ダッジ・ダートやシボレー・ノバのライバルであると同時に、打倒日本車として導入された。マスタング同様のファストバックフォルムでV8搭載車。北米でのラインナップは1970~74だが、南米、メキシコでは1978年まで生産されたメジャーな存在。南米が舞台の「Fast Five」での劇用車としての採用も必然的。

丸目2灯のマスクは、三菱車やAMC車に共通するチープな感じで個人的な好みとは異なるものの、同時期のFORD車に共通するファストバックのフォルムの美しさは魅力大。フードにはマスタング用のスクープを設置している。

ホイールはシェルビータイプのET製17インチ。ディテールがシャープな上にセンターロックに見える5ラグ式という点がポイント。装着タイヤはF:235/50ZR17、R:255/50ZR17。フロントのアームもリアエンドもナロー加工してこそ装着可能。


スモールブロックFORDでは最もメジャーな“ファイヴオー” こと302ciをベース。ソリッドリフター&ハイカム、アルミヘッドなどでハードにモディファイ。レスポンスの良いエンジンフィーリングを5速マニュアルT5でダイレクトに味わえる。リアエンドはMoser製9インチでアップグレード。

エンジンのパワー&トルクは暴力的というほどではないものの、コンパクトで軽量なマーベリックが思い通りに走るポテンシャル! エンジンブレーキをガンガンに使えるバランス感が良く、マニュアルミッションならではの走りを存分に楽しめる。オーバードライブ5速で、高速巡航スピードも現代車並みに安定感があって楽しい!

ダッシュ周辺のデザインの簡素っぷりは、いかにもチープなコンパクトカーといったところ。シートはホールド性とデザインの良さでお馴染みのProcar のRallyタイプ。ステアリングは70年代中期のFORD純正品をアレンジ。

トランスミッションは90sマスタングなどで純正採用されたお馴染みのBorgWarner製T5。ストロークの少ないシャフト式なので、モダンなHurst製ピストルグリップシフターを組み合わせた。シフターに内蔵された戦闘機式のスイッチはラインロック用とした。

★石橋秀樹:アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメカルに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。
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