荒れ地こそ進む道 デザート仕様【1996 シボレー S10 ブレイザー】

SUV

シボレー

アメマガ2023年3月号

ガレージジョーカー

千葉県

S-10ブレイザー

車両のイメージを劇的に変えたカスタム。それがオールペン。千葉県のガレージジョーカーは、様々なモデルをオールペンによって変化させ、個性的なスタイルを生み出している。そのひとつが、艶消しサンドベージュになったS10ブレイザーだ。


樹脂パーツは黒ではなくグラファイトにペイント

オールペンで楽しむガレージジョーカー流カスタム Vol.1
1996 CHEVROLET S10 BLAZER

長らく続いていた90年代モデルの価格高騰は年末に向けてピークが過ぎた印象を受けるが、それでも高値の傾向にある。特にシボレーC/Kモデルの高騰は目を見張るものがあり、車両争奪戦はまだまだ続きそうだ。

 

そうした状況のなか、長年90年代のモデルを中心に販売を行なっているガレージジョーカーは、高騰するC/K争奪戦には積極的に参加せず、一歩道を外した別路線で90年代モデルを展開している。その一台が、タホよりもボディはひと回り小さく、ヤナセから正規販売もされていたシボレー・S10ブレイザーだ。

 

そのS10ブレイザーを、新車当時の状態に仕上げて販売するのがガレージジョーカーのいつものやり方だが、今回はオールペンでガラリと雰囲気を替え、存在自体が忘れられがちだったS10ブレイザーの魅力を発信している。

ボディは米軍デザート仕様をイメージした艶消しのサンドベージュで、US仕様ヘッドライト移植、グリルや樹脂パーツは黒ではなくグラファイトでペイントしているのもポイント。

 

ホイールは後期型に変更し、同じくグラファイトでペイントされ、ホワイトレターのヨコハマ・ジオランダーA/Tタイヤを組み合わせる。リアにはシボレーのテールゲートレターも貼られ、よりワイルドな印象を与えている。S10ブレイザーの存在を再認識すると同時に、カスタムにおいてオールペンは、大きな可能性があることが分かる代表作といえるだろう。

タホよりもコンパクトなS10ブレイザー。撮影モデルは当時ヤナセで販売されていたディーラー車。ボディの艶消しサンドベージュは完全なマットではなく、ガラスコーティング施工もできるレベルの艶消しクリア塗装。マットレベルが高いと洗車などの手入れが大変だが、今回のボディは通常のボディと同じように手入れができる。リアで大きなアクセントとなっているのが、CHEVROLETテールゲートレター。テールレンズはブラックアウト。

ボディにある樹脂パーツやグリルは、やや緑の色合いがあるグラファイトでペイント。ヘッドライトはディーラー車タイプからUS 仕様に変更している。因みにエンジンはアストロと同じV6・4.3ℓを搭載する。

ホイールは後期型S10ブレイザーから移植した15インチを、グラファイトでペイント。タイヤはヨコハマ・ジオランダー A/T(235/70R15)のアウトラインホワイトレタータイプ。ホワイトレターはファッション性が高く、同ブランドの15インチクラスにはホワイトレターを設定しているサイズも多く狙い目だ。フロントハブベアリングなどの消耗品も交換済み。


GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
TEL:0479-25-7740
https://www.garage-joker.com


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2023年3月号掲載


関連記事

RELATED


ガレージジョーカーのオールペンといえば、やはりパープル。【GMCソノマ】

「自分が好きな色」と言う理由から、ガレージジョーカーではパープルにオールペンされたモデルが幾つか存在する。だが今回のソノマは、さらに妖艶さを追求して、ベットライナーをレッドにし、さらにインテリアもレッド化に

可愛くて存在が楽しいアメリカンコンパクトSUV【シボレーHHR LS】

PTクルーザーに対抗して、GMが1949年型サバーバンをモチーフにデザインし開発したシボレー・HHR。PTほど支持を得られなかった印象があるが、ガレージジョーカーでは定期的に売れる人気モデルになっている。

「初めての愛車はシボレーSUV」。20代の頃、コンビニで立ち読みしたアメマガを見て、決意!

「初めての愛車はシボレーSUV」。20代の頃、コンビニで立ち読みしたアメマガを見て、そう決意した吉田さん。金銭的な問題で初の愛車は国産コンパクトカーにしたが、入社した会社の同期がタホに乗っていることを知り、負けていられないと、夢のアメ車購入へ踏み出した。

千葉県銚子市のガレージジョーカーに、創業間もない頃から通う

千葉県銚子市のガレージジョーカに、創業間もない頃から通う3人組。いずれも20代前半にアメ車購入し、40代半ばになった現在もアメ車に乗り続けている。その3人のなかで、いち早くアメ車デビューしたのが白石さんだ。

【C1500 454SS】たかが230馬力?454SSの凄さは決して数値じゃ表せない

4年間の限定生産だったこともあり、もはや絶滅危惧種となっている、90年代を代表するハイパフォーマンストラックC1500・454SS。小さなボディに7.4ℓのビッグブロックを搭載した破壊力は、230馬力という数値だけでは決して表せない魅力がある。

 

最新記事


2024/09/13

【1995y シボレーサバーバン】外装だけでなくエンジンや足回りもアレンジしたい

SUV

シボレー

アメ車専門店のスタッフはどんな愛車を所有しているのだろう?そんな素朴な疑問からスタートしたこのコーナー。チャレンジャー専門店でカスタムやメンテナンスを担当する上原さんに話を聞いてみた。

2024/09/12

愛車復活の儀式フロアカーペットの交換!!防音断熱材も貼って快適車内空間へ生まれ変わる

メンテナンス

経年劣化が進むのは、外装だけじゃなく内装も進行していく。中でも年数と共に汚れが目立ち、悪臭の原因となるのがフロアカーペット。頑張って掃除をしても限界があるため、そんな時は、思い切って張り替えも選択肢。豊富なカラーから選ぶこともでき、車内の雰囲気は一気に変わっていくぞ!

2024/09/11

カスタムのセオリーが別次元、奥深きコルベットC8カスタムの世界

クーペ

シボレー

ミッドシップ化によってC7以前とは勝手が異なり、スーパーカーとしての装いが映える個体へと進化したC8。まだモデルケースの少ないC8カスタムシーンの中でオートメッセ出展を果たした、最旬スタイルに迫る!

2024/09/10

アメ車マガジン主催による2024年三度目のイベント「アメ車ファンミーティング in Aichi」が開催!

アメマガミーティング

イベントレポート

アメ車マガジン主催による2024年三度目のイベント「アメ車ファンミーティング in 愛知」が9月8日(日)、名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場で開催された。アメ車マガジンの愛知でのイベントは2023年5月スカイエキスポで開催のamZ以来の1年ぶり。

ランキング


2024/09/13

【1995y シボレーサバーバン】外装だけでなくエンジンや足回りもアレンジしたい

SUV

シボレー

アメ車専門店のスタッフはどんな愛車を所有しているのだろう?そんな素朴な疑問からスタートしたこのコーナー。チャレンジャー専門店でカスタムやメンテナンスを担当する上原さんに話を聞いてみた。

2024/09/12

愛車復活の儀式フロアカーペットの交換!!防音断熱材も貼って快適車内空間へ生まれ変わる

メンテナンス

経年劣化が進むのは、外装だけじゃなく内装も進行していく。中でも年数と共に汚れが目立ち、悪臭の原因となるのがフロアカーペット。頑張って掃除をしても限界があるため、そんな時は、思い切って張り替えも選択肢。豊富なカラーから選ぶこともでき、車内の雰囲気は一気に変わっていくぞ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】