どっちのスタイルがお好み?もちろんベルエアのことですよ!
50年代を代表するアメ車と言えば? もちろん人それぞれ答えは異なるが、多くの人がベルエアの名前を出すに違いない。歴代モデルの中でも特に第一世代は曲線を多用しており、可愛らしくもある。
カスタム手法は異なるが走る楽しさを追求する!
Chevrolet Bel Air
'56 2 Door Sedan & '55 210 Sedan Delivery
クルマは走ってナンボ!と言う想いを発信し続け、ビンテージカーでもお構いなしにカスタムやサーキット走行も行なってしまう東海カーズ。代表の細井さんは「クルマは自分の好みや走り方に合わせてカスタムするべきで、ノーマルは万人向けだからツマラナイ」という持論も持ち主。見るよりも走らせて楽しむタイプで、マッスルカーなどか大好物。
だが、そんな細井さんが一目惚れしたというのが、鮮烈なカラーリングで、見ているだけで元気になれそうなセダンデリバリー。このクルマを見た途端どうしても欲しくなってしまい、ひたすらお願いして譲っていただいたモデルらしく、感謝してもしきれないと話す。独特なカラーリングやグラフィックは海がお似合いだが、エアサスを組む都合上2人乗りに変更。広大なラゲッジスペースを得たことで、ちょっとした旅やキャンプのトランスポーターとしても十分活躍するだろう。

エクステリアは基本的にオリジナルを色濃く残しているが、ブレーキなどは信頼性を向上。エアコンの追加もされており、必要にして充分な装備を備える。良い意味でやりすぎておらず、オリジナルのテイストを限りなく残したスタイルと言えるだろう。
それに対して赤の1956年型は、細部に至るまで近代化改造を実施。ヘッドライトはマルチリフレクター、車内のメーターはすべてLED化されており、夜間の視認性をアップ。ホイールもインチアップされており、オリジナルよりも安定したコーナリング性能を得ているのは言うまでもない。

ハンドリングだけでなく、ブレーキもウィルウッドでディスク化されており、60年以上前のクルマとは思えない安定感も、このベルエアの魅力といえる。
クルマに求める物は人それぞれ。でも、誰しもが楽しい気持ちでドライブを楽しみたいのは間違いない。アプローチの仕方は全く異なるが、どちらもドライビングプレジャーで満ち溢れている。
他の人が乗っていない、レアなクルマだから乗りたい! という気持ちも分からなくはないが、出来れば使い方やライフスタイルに最適なモデルに乗りたいもの。そうは言っても選べるほどクルマが残ってない! と思うかも知れないが、そんな人こそ東海カーズに足を運んで欲しい。倉庫の中には珠玉のビンテージカーが並んでおり、掛け値なしに選り取り見取り。本気でほしいと思っている人は試乗できるかも知れないので、まずはカーズの細井さんに、自分の本気度を伝えてみよう。
'55 Chevrolet 210 Sedan Delivery


ホワイトリボンタイヤを、イエローのフェンダーがすっぽり包み込む。ポップなカラーリングも相まって、ローライダーというよりもサーファー向けの仕様。まさに今のシーズンに最適なクルマと言えるだろう。


フロアはカットされ、エアサスを目一杯下げると見事に着地。インパネの中央にはエアサスのコントロールスイッチを増設。荷室端にはエアタンクも設置するが、ラゲッジスペースは思いのほか広く、実用性も高い。

5.7ℓ/V8を搭載。エアコンの追加に伴い電動ファンなどを追加。またブレーキのマスターバックはオリジナルのままだが、appのパーツを使用してアップグレードが図られている
'56 Chevrolet Bel Air 2 Door Sedan


1950年代には存在しないような、18インチアルミ&40偏平タイヤをセット。リアのコンビランプはカバーを外し、ネイキッドなスタイルに変更する。セダンデリバリーがノーマルのままなだけに、実に対照的だ。


ボディカラーに合わせ、シートはレッド×シルバーに変更。どうしても光の国からやって来た宇宙人の様に見えてしまうのだが…。それはさておき、インパネ全体の形状はオリジナルをキープするものの、メーターや時計の内部はデジタルに変更し信頼性を高める。

こちらも5.7ℓ/V8を搭載。キャブやヘッド、ラジエターはもちろん、ブレーキのブースターなど細部に至るまで徹底的にグレードアップを図り、現代車並の性能を実現する。

久々にカーズにお邪魔したら、なんとエアストリームが鎮座!
1969年型のLAND YACHT Sovereignで、モーターホームとしての機能は撤去されているが、事務所やカフェとして活用が可能。オシャレな外観はインパクト絶大で、興味がある人は問い合わせてみよう。


THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2023年9月号掲載
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