コンバーチブルこそアメ車らしいモデル!
バイクじゃないけど、春と秋にしか乗れませんな…
'68 Chevrolet Camaro / '66 Chevrolet Chevelle
公道を走るならバイクはヘルメットを被らなきゃいけないけれど、コンバーチブルならそんな物は不要♪ 風を受けながら気持ちよく海岸線をドライブすれば、彼女のハートもイチコロさっ! な〜んて雑誌の記事を、50歳前後の昭和世代は若かりし頃に読み、妄想にふけったことだろう。
それにコンバーチブルこそアメ車らしいモデルで、ムービーシーンでは主役がドライブしているシーンをよく見かけるし、西海岸やハワイ、グアムといったリゾート地で気持ち良さそうにローカルがドライブしている光景を見て、アメ車ファンだけでなく、それ以外の人でも“乗ってみたい”と思ったことがあるはず。やっぱりコンバーチブルは一種のステータスシンボルだけに憧れてしまうわけだ。

そこで今回、東海カーズの細井さんと記事に掲載する車両を何にするかを相談した際に「ちょうどコンバーチブルが2台あるよ」とのことで、1968年型シボレー・カマロ&1966年型シボレー・シェベルを取り上げながら、細井さんにコンバーチブルについての見解を聞かせてもらった。
「夏こそコンバ〜なんて言ったヤツ、本当に真夏運転したことがあるのかね? って問いただしたいと痛感するね。確かに頭の上にポッカリと広がる青空は、サンルーフなどとは比べ物にならない開放感に満ち溢れているけれど、でも真昼の炎天下では5分乗るのが限界。シートやシフトノブ、ステアリングは熱を帯びているし、火傷の危険すらある。半世紀前にこのクルマたちを設計した人たちは、地球の気候変動がここまで大きく変わるとは思っていなかったと思うし、今の日本で真夏にコンバーチブルをフルオープンにして走るのは、即熱中症になってもおかしくないよ。なのでコンバーチブルのベストシーズンは春と秋の涼しい頃だね」。
コンバーチブルのフルオープンにしたスタイリングは抜群にカッコ良いし、クーペにはない美しさすら感じさせられる。今回取り上げた2台も見とれてしまうほど。
'68 Chevrolet Camaro



ヘッドライトはコンシールドタイプで、シャッターがグリルの奥にスライドしてヘッドランプが出現。フロント&リアショックはエナペタルに変更し、走行性能も追求する。

エンジンは5.3ℓの327 を搭載。オイル漏れなど一切なく、長期間停めていても長めのクランキングですんなり始動。コンディションの良さが伺える。


意外と思うかも知れないが、幌は電動開閉式でパワーウインドーも標準装備。半世紀前に電動化を採用するなど、今とは違う方向性だが先進性を感じさせる。ちなみにこの個体、希少な正規輸入モデルだ。
'66 Chevrolet Chevelle



当時と今ではスポーツカーの定義がまったく異なるが、個人的にはオッサングルマにしか見えないような…。20インチホイールを装着し、ブレーキも他車種を流用し強化。

エンジンは5.3ℓの327 を搭載。アルミラジエター&電動ファンに変更し、安定性を確保。行き届いた整備を施工済み。現代車に近い感覚で始動することができる。


ビレットの輝きが美しい運転席周り。一般的にはそう表現するかも知れないが、これ真夏に手袋しないと運転できないのでは?エンジンを変更したことで、メーター類を刷新。なお、幌は手動開閉式となる。
THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2023年10月号掲載
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