コンバーチブルこそアメ車らしいモデル!

オープン

シボレー

アメマガ2023年10月号

カマロ

シェベル

東海カーズ

愛知県


バイクじゃないけど、春と秋にしか乗れませんな…

'68 Chevrolet Camaro / '66 Chevrolet Chevelle

公道を走るならバイクはヘルメットを被らなきゃいけないけれど、コンバーチブルならそんな物は不要♪ 風を受けながら気持ちよく海岸線をドライブすれば、彼女のハートもイチコロさっ! な〜んて雑誌の記事を、50歳前後の昭和世代は若かりし頃に読み、妄想にふけったことだろう。

 

それにコンバーチブルこそアメ車らしいモデルで、ムービーシーンでは主役がドライブしているシーンをよく見かけるし、西海岸やハワイ、グアムといったリゾート地で気持ち良さそうにローカルがドライブしている光景を見て、アメ車ファンだけでなく、それ以外の人でも“乗ってみたい”と思ったことがあるはず。やっぱりコンバーチブルは一種のステータスシンボルだけに憧れてしまうわけだ。

そこで今回、東海カーズの細井さんと記事に掲載する車両を何にするかを相談した際に「ちょうどコンバーチブルが2台あるよ」とのことで、1968年型シボレー・カマロ&1966年型シボレー・シェベルを取り上げながら、細井さんにコンバーチブルについての見解を聞かせてもらった。

 

「夏こそコンバ〜なんて言ったヤツ、本当に真夏運転したことがあるのかね? って問いただしたいと痛感するね。確かに頭の上にポッカリと広がる青空は、サンルーフなどとは比べ物にならない開放感に満ち溢れているけれど、でも真昼の炎天下では5分乗るのが限界。シートやシフトノブ、ステアリングは熱を帯びているし、火傷の危険すらある。半世紀前にこのクルマたちを設計した人たちは、地球の気候変動がここまで大きく変わるとは思っていなかったと思うし、今の日本で真夏にコンバーチブルをフルオープンにして走るのは、即熱中症になってもおかしくないよ。なのでコンバーチブルのベストシーズンは春と秋の涼しい頃だね」。

 

コンバーチブルのフルオープンにしたスタイリングは抜群にカッコ良いし、クーペにはない美しさすら感じさせられる。今回取り上げた2台も見とれてしまうほど。

'68 Chevrolet Camaro

ヘッドライトはコンシールドタイプで、シャッターがグリルの奥にスライドしてヘッドランプが出現。フロント&リアショックはエナペタルに変更し、走行性能も追求する。

エンジンは5.3ℓの327 を搭載。オイル漏れなど一切なく、長期間停めていても長めのクランキングですんなり始動。コンディションの良さが伺える。

意外と思うかも知れないが、幌は電動開閉式でパワーウインドーも標準装備。半世紀前に電動化を採用するなど、今とは違う方向性だが先進性を感じさせる。ちなみにこの個体、希少な正規輸入モデルだ。

'66 Chevrolet Chevelle

当時と今ではスポーツカーの定義がまったく異なるが、個人的にはオッサングルマにしか見えないような…。20インチホイールを装着し、ブレーキも他車種を流用し強化。

エンジンは5.3ℓの327 を搭載。アルミラジエター&電動ファンに変更し、安定性を確保。行き届いた整備を施工済み。現代車に近い感覚で始動することができる。

ビレットの輝きが美しい運転席周り。一般的にはそう表現するかも知れないが、これ真夏に手袋しないと運転できないのでは?エンジンを変更したことで、メーター類を刷新。なお、幌は手動開閉式となる。


THANKS:東海カーズ

TEL:0533-86-8890


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2023年10月号掲載


関連記事

RELATED


【東海カーズ】カマロが大好きなので在庫がどんどん増えてます

様々なビンテージアメリカンを得意とする、愛知の東海カーズ。カマロが好きなのは分かるが、ちょっと多すぎないか? と思うほど、豊富に在庫を取り揃えているので、お気に入りの1台が見つかるだろう。

やっぱりカマロが大好き!その中でも69カマロが1番かな?

アメ車専門店の中でも、とくにビンテージを豊富に取り揃える東海カーズ。代表の細井さんはプライベートでも複数台所有するほどカマロが大好き。なので今回も、今まで紹介していない個体の登場だ。

レアなビンテージアメリカンだが東海カーズなら選んで購入可能!

アメ車の中でも、とくにビンテージモデルを数多く取り揃える東海カーズ。屋内保管された在庫車は、常時始動できることをモットーとしている。今回はノーマル然としたカマロとチャージャーを採り上げてみよう。

ボロを纏えど中身は錦、まだまだ理想を追求し続ける【東海カーズ】

古いマンションをリノベーションするのが流行りだが、ビンテージカーにも同じことが言えるのでは? 中身をアップデートすることで、最新モデルにはないオリジナリティを追求できるが、カーズの場合はもう一歩先の独自の路線を貫く。

【1969年型 シボレーカマロ】絶品コンディションのベビーカマロ

官能のビンテージアメリカン Vintage Ecstasy オリジナルブランドを展開し、エスカレードなど高級SUVカスタムを提案するAZRことアズールモータリング。しかし同店の魅力は、こうしたヴィンテージカーの扱いにもある。

1969 Chevrolet Camaro RS
1969 Chevrolet Camaro Convertible

 

最新記事


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2024/07/24

アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ

クーペ

フォード

名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。

2024/07/23

仮契約までしたけどLBスタイルに惚れて変更【ダッジチャレンジャー】

クーペ

ダッジ

過去2回、LBワークスで武装したチャレンジャーに乗ってアメマガ主催イベントamZに参加したみっちさん。軽自動車が長年の愛車だった彼女が、初めてのアメ車としてチャレンジャーを手にするストーリーとは。

ランキング


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger