LUXZ(ラグジ)の名を世に知らしめた 孤高の存在感を放つスタイル

クーペ

ダッジ

アメマガ2023年11月号

ラグジ

岐阜県

チャレンジャー

エッジカスタムズ

EDGE CUSTOMS

チャレンジャーR

ヘルキャット・レッドアイ

レッドアイ

BC FORGED

AMERICAN SPORTS

ファッションやガジェットなど、世の中のデザインには流行がある。それはカスタムにも言える事で、時間が経過すると廃れてしまう事もある。だが、本当に優れた物は時間を超越し、普遍的な存在となる。

AMERICAN SPORTS


唯一無二のスタイルを創出したエッジカスタムズRライン

EDGE CUSTOMS DODGE CHALLENGER R

今では様々なバリエーションを展開する、LUXZのカスタムシリーズ。その礎を築いたのは、2016年に発表されたこのRライン。映画「ワイルドスピード」にも登場したことでその名は一躍世に馳せた、もちろん知名度だけではなく優れたデザインがあってのことだ。

最大のポイントと言えるのは、フェンダーアーチ部分だけをワイド化するオーバーフェンダースタイルではなく、フェンダー部分を覆い尽くすボディパネルを採用することで一体感を実現している点に尽きる。またアーチ部分の下を切り落としたかの様なデザインは今見ても非常に大胆&斬新で、そこから前後のカナードへと繋がるラインは、マッスルカーには必要不可欠と言える疾走感や軽快感を見事に演出している。

 

今回Rラインを纏ったヘルキャット・レッドアイは2019年モデル。限定3300台のみデリバリーされたデーモンの後継モデルとしてリリースされ、それまでのヘルキャットを上回る797hpを出力するパフォーマンスを誇る。

 

そこにRラインのキットを追加することで、ノーマルとはまったく異なるワイドスタイルを実現。近年のエアロパーツは「塗り分け」という手法を採用することで、そのディティールや細かな造形を強調する流れが多い。確かにLUXZでもそれを施した仕様は存在するが、このヘルキャット・レッドアイはオールブラックで仕上げられ、黒猫というよりも黒豹の様な様相を呈している。

写真ではストライプを意図的に強調しているが、肉眼では見えるかどうかという「ゴースト」と呼ばれる手法を採用することで、流れる様なラインを見事に表現していると言える。自社パーツ以外には、フロントバンパーにaPRのスプリッターを装着するが、非常にまとまりが良く、チャレンジャーを詳しく知らない人が見たらカスタムしたのでなく「こういう形のクルマ」としか思えないだろう。

足もとを彩るのは、BC FORGEDの2ピースMLE51をチョイス。シンプルなでザインであるが、むしろそれがリムの深さを主張している。組み合わせるタイヤは本気でヘルキャット・レッドアイのポテンシャルを引き出すことができるミシュラン・パイロットスポーツ4S。

 

タイヤとしての性能はもちろんだが、LUXZ・島澤氏のハートを鷲掴みにしたのは、リアタイヤに見られるサイドウォールのチェッカーフラッグパターン。4WD用のタイヤでは以前からデザインとしてではなく、オフロードでのグリップ力を発揮できる様に様々なデザインが施されていたが、この流れがパッセンジャー用にも伝播。タイヤは黒くて丸く、走行性能で選ぶだけでなく、遊び心やファッション性という新しい付加価値を備えたタイヤ。ある意味そのコンセプトは、LUXZと完全に一致する。

ボディキットの装着で、立体感溢れるグラマラスなラインを描く。フロントタイヤは275/35R20、リアタイヤは305/35R20に変更するが、ヘルキャット・レッドアイのパフォーマンスを引き出すにはここまで太いタイヤを装着するべきだ。「走る」というクルマの本質を具現化したかの様なスタイルには無駄が一切なく、鍛え抜かれた肉体の様な美しさすら感じさせられる。登場から7年が経過しても色褪せない輝きは、まさにダイヤモンドの様だ。


THANKS:LUXZ
TEL:058-259-3922
https://luxz.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2023年11月号掲載


関連記事

RELATED


躍動感を体現したスタイルがエッジカスタムズを象徴する

世界で最も早くチャレンジャーのワイドスタイルを提案したLUXZ。常に新たなスタイルを生み出し続けるが、通常の市販モデルとは異なり10台限定で生み出されたのが、この「S」だ。

自然な流れのボディパーツにカナードを追加で進化を遂げる【エッジカスタムズ チャレンジャー F】

日本はもちろん、世界中のチャレンジャーカスタムを牽引するLUXZ。2021年に登場した初のフルバンパー仕様となる「CHALLENGER F」。そのエボリューションモデルが完成したので、早速紹介しよう!

様々なチャレンジャーのカスタムを提案し続けるラグジ

日本だけでなく、世界中のチャレンジャーオーナーが注目する、ラグジのエッジカスタムズ。2021年秋に初のフルバンパーモデル「Fシリーズ」が登場したが、今回はさらにそれを進化させた、今最も新しいFシリーズのデモカーを紹介しよう。

チャレンジャーに乗ることでアメ車に対する価値観が激変

今までアメ車には一度も乗らず、日本車や欧州車を乗ってきたオーナーさん。そんな彼がなぜチャレンジャーを、しかもEDGE CUSTOMSを…。これまで様々なスタイルを紹介してきたが、チャレンジャーと出会い、アメ車の虜になったオーナーさん紹介しよう。

マッスルというよりも「スポコン」的な要素を入れた独自路線を突き進むチャレンジャーSRT8 HPE600

CHALLENGER襲撃
2013y DODGE CHALLENGER SRT8

 

最新記事


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2024/07/24

アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ

クーペ

フォード

名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。

2024/07/23

仮契約までしたけどLBスタイルに惚れて変更【ダッジチャレンジャー】

クーペ

ダッジ

過去2回、LBワークスで武装したチャレンジャーに乗ってアメマガ主催イベントamZに参加したみっちさん。軽自動車が長年の愛車だった彼女が、初めてのアメ車としてチャレンジャーを手にするストーリーとは。

ランキング


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger