【GMCラリーSTX】真鍮&ウォールナットとGMCラリーのコントラストが映える

バン

シボレー

アメマガ2023年12月号

ラリーSTX

素晴らしきバン生活

ブルーリバー

大阪府

モノ選びは直感。既製品で存在しない物は作ってでも納得のいくモノを愛用したい。そんなこだわりの強いオーナーに好まれるビンテージバン。飾り過ぎはナンセンス。ありのままを受け入れる余裕が魅せる“濃い目のバンライフ”。

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-


ブルーリバーに入庫したGMC・ラリーを指名買い!

1988 GMC RALLY STX

フルサイズバンとアウトドアは実に相性が良い。広大な車内は車中泊にも向いているし、かさばるキャンプギアの収納力もずば抜けて高い。さらに、その広大なスペースを有効活用してバイクを積んだり、中にはキッチンカーとして室内をフルリメイクする強者も存在するなど、その気になればどんな風にでもアレンジできる可能性を秘めたキャラクターだ。

 

しかし、KANEMOTOさんがフルサイズバンを選んだ理由はちょっと予想外だった。何しろ自身のブランドを立ち上げてしまったほどキャンプにドハマりしたことで自宅にはストックしきれないアウトドアが溢れる始末。これらをどうやって収納するべきか…と悩んだ結果、フルサイズバンを購入して保管庫を兼ねるという結論へとたどり着く。かつてC-1500に乗るなど、アメ車道楽を楽しみつつもファミリーカーや営業車など複数台所有する彼にとって、完全に遊びのためのクルマはわざわざキャンプを楽しんだ後にまた積み下ろし作業をするよりも、積みっぱなしが効率的!

そんなキッカケでフルサイズバンの在庫数が抜群に高い大阪のブルーリバーを訪問。店頭に並んでいる複数のフルサイズバンを物色していると、ちょうど買い付けたばかりだというGMC・ラリーが入庫。まだまったく手つかずの状態だったが、一緒に訪れていた奥さんと共に直感で「コレが良い!」と即決。

 

2022年春に納車されてからはDIYでラゲッジ部分をアレンジして、数々のアウトドアコレクションをビッシリと収納。また、セカンドシート部分は純正シートレイアウトがかなり前で足もとが狭かったため、スタークラフト製のレザーシートをセットバックして設置。広々とした足もとにはアルミコンテナをテーブル代わりに愛用。ルームライト代わりにアウトドアギアを天井に吊るすなど、カーアクセサリーとアウトドアギアの境界線をなくして自在にアレンジ。本格的なベッドキットなどはなくていい。キャプテンシートの間に良い塩梅のシェラフや荷物を挟めば横になって寝られる。

 

こだわるべきところはしっかりこだわりつつも、ボディの傷や塗装のヤレなどは気にせず、真鍮やウォールナットの風合い同様に育んで行く。濃い目のバンライフとはすなわち、ありのままを受け入れる心の余裕と言える。

ほんのり艶の褪せたボディが、ネイチャーな雰囲気を盛り上げてくれるGMC・ラリー。グリルやバンパー、エンブレムも当時物のオリジナルをストックしており、縞板のサイドステップが良い味を醸し出している。インテリアはステアリングまで純正品でベージュ基調のインテリアも非常にクリーンなコンディション!

本来の目的である、所有するキャンプギアを保管するべくラゲッジスペースはDIYで上下に分割の積載スタイルへアレンジ。ソロキャンプや車中泊も嗜むため、後部座席はゆったりと寛げる様にスタークラフト製のアームレスト式キャプテンシートをセットバックして設置。車内に居ながらリビングの様な居心地の良さはテントを張らなくても、タープだけで超快適!

キャンプを嗜む様になって目が肥えると、沼にハマってしまうなんて人たちを取材する機会も多いが、さすがに自らブランドを立ち上げて真鍮とウォールナットを使ったサイドテーブルや、素材の良さを惹き立てる調味料を開発するまでに至ったオーナーは珍しい。この色合いにマッチする濃い目のブラウンとベージュのボディカラーもGMC・ラリーに惚れ込んだ理由の一つだ。

RETORO IZM、PAJAMA MOONのダブルネームでオーダーメイドされたタープは、この生地自体が貴重。あと一枚作る程度しか残っていないモノを、わざわざメーカー側がKANEMOTOさんのためにストックしてくれていた代物。


OWNER:DAICHI KANEMOTO


THANKS:BLUE RIVER
TEL:0725-56-6400


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2023年12月号掲載


関連記事

RELATED


アストロを通じて娘の旦那との距離感がグッと縮まる

愛する娘もいつかは嫁ぐ。娘を持つ父親なら、その時平然とした顔をしながらも内心複雑な心境であることを察する。コレは娘を持つ父親誰しもが通る道であり、避けては通れない。しかし、アメ車という共通項があれば上手くいく!?

【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!

これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?

当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ

ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

ファミリーカーの在り方をミニバンが変化させた!【ラムバン&アストロ】

日本に限った話ではないが、今やファミリーカーのマーケットで、セダンは風前の灯と言える様な状況。紛れもなくその地位を奪取したのはミニバンで、流行りの言葉で言うならばゲームチェンジャーだと言えるだろう。

一番可愛いアストロに乗りたいそれが旧マスクのショート

子供が増えるにつれ、手狭になってきた愛車。もっと大きなクルマを探しているなか、目を付けたのがアストロ。なかでも一番可愛いくて惹かれたのが旧マスクのショートボディ。ボロボロだった状態から見事復活させ、最高に可愛いアストロが完成した。

 

最新記事


2025/11/27

真夏にサーキットを全開で走る?【82CUP】

イベントレポート

82CUP
美浜サーキット
2025.07.27

2025/11/25

【クアートFAB】アメ車のカスタムは超得意だけどストックやベース車両も販売中!

クーペ

SUV

ダッジ

リンカーン

アメ車が欲しいけれど、専門店は敷居が高そう…。そんな心配を抱く人におすすめしたいのが、岐阜のクアートだ。代表の酒向さんは30歳代と非常に若いが、オープンして10年のキャリアを持ち、カスタムだけでなくメンテナンスにも精通しているので、頼もしいお店だ。

2025/11/22

【クアートFAB】創業から10年目という節目の年に広くてスタイリッシュな店舗に移転

ショップ

2025/11/20

【1970 ダッジ チャレンジャー】オリジナルストックがそそるモパーマッスルの大本命!

クーペ

ビンテージ

ダッジ

バニシングポイントなど、劇中車としてもその人気を博する1970年型ダッジ・チャレンジャー。半世紀以上の時を経て、コンディションの良い個体は激レアとなりつつある昨今、バーニーズでお宝を発掘!

ランキング


2025/11/27

真夏にサーキットを全開で走る?【82CUP】

イベントレポート

82CUP
美浜サーキット
2025.07.27

2025/11/25

【クアートFAB】アメ車のカスタムは超得意だけどストックやベース車両も販売中!

クーペ

SUV

ダッジ

リンカーン

アメ車が欲しいけれど、専門店は敷居が高そう…。そんな心配を抱く人におすすめしたいのが、岐阜のクアートだ。代表の酒向さんは30歳代と非常に若いが、オープンして10年のキャリアを持ち、カスタムだけでなくメンテナンスにも精通しているので、頼もしいお店だ。

2016/11/04

超レアなマスタング、1969年モデルのBOSS429!

クーペ

ビンテージ

フォード

1969y FORD MUSTANG BOSS 429
マッドネスモータース

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。